ソビエト 52-K 85mm高射砲 M1943 後期型
「ソビエト 52-K 85mm高射砲 M1943 後期型 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.02342 )」です
●第2次世界大戦時におけるソ連軍の「85mm高射砲 M1939」の「後期型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●第2次世界大戦時のソ連軍の主力高射砲「85mm高射砲 M1939」の「後期型」を再現、ソ連軍火砲らしい比較的簡素な砲架に搭載され、高射砲としては珍しいマズルブレーキを装備した姿を再現した内容となっています
●トランペッター社製「ソビエト 52-K 85mm 高射砲 M1939 初期型」をベースとして、「後期型」を再現するために、砲身、砲架、台座の一部などを新規パーツへと変更したバリエーションキットです
【 「52-K 85mm高射砲 M1939」について 】
●ソ連軍は、ロシア帝政時代陸軍大国として伝統的に砲火力を重視し様々な火砲を開発しましたが、第1次世界大戦に出現した新兵器である航空機に対処する高射砲の開発は遅れていました
●その理由は、通常の火砲は、砲身の精度や砲架の頑丈さなどの一定の用件を満たせば充分だったのですが、高射砲に関しては、砲自体の性能として初速の速さと射撃速度の早さ、そして低伸弾道性能に優れていることが要求され、さらに対空用の照準器と信管調整装置などの様々な新技術が必要だったからです
●ソ連軍ではロシア革命による混乱からこのような新技術を初めから開発する余裕はなかったため、ヴェルサイユ条約によって高射砲の開発を禁じられたドイツと秘密裏に相互援助を結ぶことに成功、ラインメタル社がソ連軍向けの高射砲として秘密裏に開発したのが「76.2mm高射砲 M1931」です
●1938年には、「76.2mm高射砲 M1931」をベースに、近代化改修をした「76.2mm高射砲 M1938」が登場、この砲では砲架の車軸が2軸へと変更されています
●一方、「76.2mm高射砲 M1938」をスケールアップした「85mm高射砲 M1939」を1939年に開発、以後ソ連軍の方針により高射砲は「85mm高射砲 M1939」に統一化することに決定、原型となった「76.2mm高射砲 M1938」は少数生産に終わっています
●「85mm高射砲 M1939」は、中高度から高高度用の高射砲として野戦及び都市防空に大戦を通じて活躍、連合軍とは異なり戦略爆撃機を持たない枢軸国軍に対してその有効性を発揮しました
●また、長砲身による初速の速さと低伸弾道性能により対戦車戦闘にも活躍、ドイツ軍の「88mm高射砲」と比べて威力は劣りましたが、その装甲貫通能力の高さが評価され、「SU-85」「T-34/85」「JS-1」などの主砲として車載化が行われています
【 ソビエト 52-K 85mm高射砲 M1943 後期型 (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.02342) プラモデルの内容 】
●このソ連軍の「85mm高射砲 M1939」の「後期型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●主要躯体部分は一体成型のパーツで構成しながら、メカニカルな機械構造部分は細かなパーツ分割によって「85mm高射砲 M1939 後期型」を再現した内容となっています
●接地パッドを下げた射撃状態と、接地パッド上げて台座のアームを畳んだ牽引状態とを選択して組み立てることができます
●「85mm高射砲 M1939 後期型」は、「砲身部」「砲架」「台座部分」の3ブロックで構成しています
【 砲身部 】
●砲身は、砲身本体とマズルブレーキ部とで構成、それぞれ左右に分割したパーツで再現しています
・ 砲尾は5パーツで構成、閉鎖器は別パーツ化しています
・ 揺架と砲身上部の駐退複座装置は一体で成型、左右に分割したパーツ構成となっています
・ 砲身は完成後も上下に可動させることができます
【 砲 架 】
●砲架の基本躯体は左右のブロックに分割、これに照準器、平衡器、操作ハンドル、照準手席などを取り付ける構成となっています
・ 平衡器は、シリンダー状に2分割しており、砲身の動きに合わせて可動させることができます
・ 照準器類は箱組み状に各パネルを貼り合わせて作製、レンズ部分はクリアパーツで再現しています
・ 砲架は完成後も回転し可動させることができます
【 台座部分 】
●台座は、中央のメインフレーム部分と両側部のアーム部分とで構成しています
・ メインフレームは、上部の円錐形の部分を含めて上下に分割したパーツで再現
・ アーム部分は上下に分割したパーツで再現、可動とすることができます
・ メインフレームに付くグレーチングパネルは個別にパーツ化、各穴は開口して状態になっています
・ 接地パッドは、パッド本体と支柱部分との2パーツで構成
・ 接地パッドの支柱は、短いパーツと長いパーツとが付属、射撃状態と牽引状態とに合わせて使用します
・ トラベリングロックは、本体と固定アームの2パーツで構成、固定アームは嵌め込みにより可動します
●タイヤは、ホイール部分とゴムの部分とで構成、ゴムの部分は軟質素材製となっています
【 アクセサリーパーツ 】
●アクセサリーパーツとして砲弾6種(×各2)が付属しています
●照準器などのレンズ部を再現するクリアパーツが付属
●砲の各ディテール部を再現するエッチングパーツが付属しています
【 ソビエト 52-K 85mm高射砲 M1943 後期型 (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.02342) 塗装とマーキング 】
●カラー塗装図には「52-K 85mm高射砲 M1943 後期型」のソ連軍仕様となる1種類の塗装例を記載しています
【 ソビエト 52-K 85mm高射砲 M1943 後期型 (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.02342) パッケージ内容 】
・ 85mm高射砲 M1939 後期型 ×1
・ エッチングシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
●2015年 一部新金型