ロシア T-62 主力戦車 Mod.1975 w/KMT-6
「ロシア T-62 主力戦車 Mod.1975 w/KMT-6 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.01550 )」です
●現用ロシア軍の主力戦車「T-62 1975年型」に地雷除去装置「KMT-6 マインプラウ」を装備した車輌を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「T-62」の後期仕様としてレーザー測遠器を装備した「1975年型」を再現、車体から突き出す形で地雷除去装置「KMT-6」を装備した、迫力あるフォルムを再現した内容となっています
●トランペッター社製「ロシア T-62 主力戦車 Mod.1962」をベースに、「T-62 1975年型 KMT-6装備車両」を再現するために、「ソビエト軍 T-62 BDD 主力戦車 Mod.1984」の一部パーツを流用、「KMT-6」を再現した新規パーツを追加したバリエーションキットです
【 「地雷除去装置 KMT-6」について 】
●地雷は戦車にとって最大の脅威の一つで、地雷原に入った戦車部隊は身動きが取れない状態となり、事実上戦闘能力を喪失することになります
●第2次世界大戦は最も地雷が使われた戦争となり、地雷原の設置により進撃が完全にストップしてしまうことも少なくありませんでした
●このため、機甲部隊の進撃の際には必ずと言っても良いほど、工兵が随伴しており、地雷原に入った時は、この工兵が地雷を撤去した後に、進撃を続けるという方法を採りました
●しかし、この工兵による地雷除去作業はかなりの時間を要するもので、その間は進撃が停止し、機動力を活かす機甲部隊の運用としては望ましいものではありません
●そこで、戦車自体に地雷除去能力を持たせることが各国の軍隊で命題となり、様々な形態の地雷除去装置が登場しています
●最初に登場したのがローラータイプで、地雷の爆発に耐えうる大型のローラーを戦車の前に装着、これによって地雷原を啓開する方式でした
●次に登場したのが、車体の前に巨大な鋤「マインプラウ」を装着する方法で、地中に埋まった地雷を掘り起こし、これによって出てきた地雷は随伴する工兵によって処理するシステムとなっています
●この「マインプラウ」は、地面の抵抗を受けるため戦車の履帯幅の大きさ程度のものしか装着することが出来ず、前方に展開する数両の戦車が「マインプラウ」を装着して進撃路を啓開、後続車両はこの戦車の轍を辿って前進します
●ソ連軍では、この「マインプラウ」方式の地雷除去装置として「KMT-6」を開発、戦車部隊へと支給し、必要に応じて数両の戦車に装着して運用しています
●この「KMT-6」は地雷への有効性からソ連崩壊後のロシア軍や旧東側諸国で広く使用が続けられ、戦車部隊にとって重要な装備品の一つとなっているのです
【 「ロシア T-62 主力戦車 Mod.1975 w/KMT-6」のキット内容について 】
●この現用ロシア軍の主力戦車「T-62 1975年型」に地雷除去装置「KMT-6装備車輌」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●車体や砲塔などの主要構造は一体成型を多用しながらも、車体上のディテール表現のために車体各所のパーツを細分化、各種装備品をはじめとするディテールを細部までパーツ化して「T-62 1975年型 KMT-6装備車輌」を再現した内容となっています
●「T-62 1975年型 KMT-6装備車両」は、「砲塔」「車体」、左右の「フェンダー」、「KMT-6」の5ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●装填手ハッチを砲塔のラインに沿って取り付けた「T-62」の初期シリーズの砲塔形状を再現、パーツ表面には若干滑らかな感じで鋳造肌を繊細なモールドで再現しています
●「115mm滑腔砲 U-5TS」の砲身は、金属砲身とプラスチックパーツの2種をセット、選択して使用することができます
・ 金属砲身は、排煙器も含めて一体成型のパーツで再現
・ プラスチックパーツは、前部、排煙器、後部の3つのブロックで構成、排煙器と砲身後部は左右に分割したパーツで再現、砲身前部は一体成型のパーツで再現しており、砲口部分は開口した状態となっています
・ 防盾は、「防塵カバー付き」と「カバー無し」の2種のパーツをセット、選択して使用することができます
・ 防盾に取り付ける「レーダー測遠器」は3パーツで構成、前方の蓋は別パーツ化しています
●砲塔は上下に分割したパーツで再現
・ 車長ハッチ、装填手ハッチは別パーツ化しており、開閉状態を選択できます
・ 「ペリスコープ」類はクリアパーツで再現
・ 砲塔後部の「排莢ハッチ」は別パーツで、閉じた状態で再現しています
・ 後部の「手摺り」「小フック」を別パーツ化して再現
・ 「サーチライト」は前後に分割したパーツで再現、前部のガラス部はクリアパーツで再現しています
【 フェンダー 】
●フェンダーは、中央部分と前後のフラップ部の3パーツで構成
・ 排気管の先端部は別パーツ化しています
・ フェンダー上の各「雑具箱」は各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
【 車 体 】
●低いシルエットの車体本体を中心に、側面にフェンダーを伸ばした「T-62」の車体レイアウトを再現、各部の溶接跡や独特のプレスパターンをモールドで再現しています
●車体は、車体下部パーツに、車体上部パネルを取り付けて作製します
●車体上部は、前面部とエンジンデッキ前後の3パーツで構成
・ 「操縦手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 「ペリスコープ」「前照灯」のガラス部はクリアパーツで再現しています
・ エンジングリルのグリルガード(メッシュ)は付属のエッチングで再現します
・ 「ライトガード」は上下に分割したパーツで構成
●後方の「予備燃料タンク」は各4パーツで構成
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現
・ 「サスペンションアーム」は別パーツ化して再現
・ 車体下部前面は、ドーザーアタッチメントが付いたパーツと、アタッチメントの無いパーツの2種をセット、選択して使用します
・ 転輪は、ホイール部とゴムの部分とに分割、ゴムの部分は軟質素材のパーツで再現しています
●車体後部に装備している軟弱地脱出用の「丸太」を再現したパーツが付属
【 履 帯 】
●履帯は、履板のラインの沿った部分に滑り止めが付いた「T-54/55」「T-62」用のシングルピン式履帯を再現しています
・ 履板を1枚づつに分割した接着連結式履帯が付属しています
【 KMT-6 マインプラウ 】
●「KMT-6」は、左右個別に「鋤」「アーム」の2ブロックで構成しています
・ 「鋤」は上下に分割したパーツで再現、各ツメは個別にパーツ化しています
・ 「アーム」は1フレームごとに個別にパーツ化、組み合わせて接着することでアーム全体を完成させます
●ペリスコープ、前照灯及びサーチライトのガラス部を再現するクリアパーツが付属
●エンジングリルのメッシュ、排煙器の先端部などを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「T-62 主力戦車 Mod.1975 w/KMT-6」の塗装とマーキング 】
●「T-62 主力戦車 Mod.1975 w/KMT-6」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる1種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、親衛マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
●「ロシア T-62 主力戦車 Mod.1975 w/KMT-6」の完成時のサイズ
・ 全長 : 286mm
・ 全幅 : 95mm
●パーツ数 : 約500点
【 「ロシア T-62 主力戦車 Mod.1975 w/KMT-6」のパッケージ内容 】
・ T-62 1975年型 KMT-6装備車両 ×1
・ 金属製砲身 ×1
・ エッチングシート ×1
・ 金属製ワイヤー (牽引ワイヤー用) ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て塗装図 ×1
・ カラー塗装図 ×1
●2015年 一部新金型