17ポンド 対戦車砲
「17ポンド 対戦車砲 (プラモデル) (エアフィックス 1/32 ミリタリー No.A06361 )」です
●第2次世界大戦後期におけるイギリス軍の対戦車砲「17ポンド砲」を1/32スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●射撃中のシーンを再現したイギリス軍の対戦車砲兵6体をセット、「17ポンド砲」を操作して対戦車戦闘を行うシーンを再現できる内容となっています
【 「オードナンス QF 17ポンド 対戦車砲」について 】
●イギリス軍の大戦初期における主力の対戦車砲は「2ポンド砲(口径40mm)」でしたが、この砲はドイツ戦車に対して非力であり、1942年から「2ポンド砲」に代わって「6ポンド砲(口径57mm)」が配備されるようになります
●この「6ポンド砲」は口径の割りに装甲貫通能力は大きなものでしたが、近い未来には「6ポンド砲」でも対抗できない敵戦車が登場することを予想しており、「6ポンド砲」の開発が一段落着くと、早速「6ポンド砲」の後継火砲の開発が始まります
●その結果、1942年8月に完成したのが「17ポンド砲(口径76.2mm)」です
●また、当事のイギリスは世界一の砲弾開発技術力を持っており、装甲貫通能力に優れた特殊砲弾の開発を積極的に行っていました
●新たに17ポンド砲用に開発された特種砲弾「APCBC弾(被帽式高速徹甲弾)」は、1000mの距離で「140mm厚」の装甲板、さらに1944年の夏頃、実戦に登場した「APDS弾(装弾筒付き徹甲弾)」になると、1000mの距離で「195mm厚」の装甲板を貫通する力を持ち、ドイツ軍の「88mm対戦車砲 PaK43」(71口径型)に匹敵する程の高い貫通能力を示しました
●これら「17ポンド砲」と特種砲弾の威力はドイツ戦車の最大の脅威であり、「タイガー戦車」や「パンター戦車」でも、有効射程内で正面装甲を突き破ることが可能で、同砲を搭載した「ファイアフライ」などは、ドイツ軍側の最優先撃破目標として恐れられていました
●「17ポンド砲」は1943年2月から実戦配備を開始、大きな体と大重量であるため歩兵部隊ではなく砲兵部隊が扱う対戦車砲となりましたが、強力な火力でドイツ戦車に対する切り札として絶大な評価を獲得したのです
【 「17ポンド 対戦車砲」のキット内容について 】
●このイギリス軍の対戦車砲「17ポンド砲」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●本キットは1970年代頃に製品化されたものであり、ディテール表現などはあくまでも当時のキットのレベルですが、エアフィックス社の伝統的な鋭い視点で「17ポンド砲」のフォルムとポイントを捉えており、エッジの立ったモールドやタイヤのトレッドパターンの表現、パーツ数を抑えながらも火砲のメカニカルな構造の再現など、現在の趨勢であるパーツの細分化ではない、プラモデルフォーマットの一時代を築いた内容となっています
●「17ポンド砲」は、「砲身「砲架」「防盾」「脚部」の4ブロックで構成しています
【 砲 身 】
●砲身は上下に分割したパーツで構成、マズルブレーキは別パーツとなっています
・ 「マズルブレーキ」は左右に分割したパーツで再現
・ 「砲尾」は左右に分割したパーツで再現、「閉鎖器」は別パーツ化しており、開閉状態を選択することができます
・ 「閉鎖ハンドル」などを別パーツ化
・ 「揺架」は一体成型のパーツで再現、先端部分などは別パーツとなっています
【 砲 架 】
●砲架は左右及び中央部分の3分割したパーツで構成、砲身を挟んで作製します
・ 「照準手席」「操作ハンドル」「照準器」などを別パーツ化
【 防 盾 】
●防盾は、前後に分割したパーツで再現
・ 防盾に装備する「牽引ワイヤー」(×2)を別パーツ化して再現、巻いた状態となります
【 脚 部 】
●脚部は、「脚」「駐鋤」「架台」「タイヤ」の各ブロックで構成しています
・ 「脚」は上下に分割したパーツで構成、「工具箱」「シャベル」「牽引装置」などを別パーツ化しています
・ 「脚」は、開閉状態を選択することができます
・ 「駐鋤」は左右に分割したパーツで再現
・ 「架台」は各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
●タイヤは、前後方向に3分割したパーツで再現、トレッドパターンを深めのモールドで再現しています
【 アクセサリーパーツ 】
●アクセサリーパーツとして
・ 砲弾 ×3
・ 空薬莢 ×3
が付属しています
【 フィギュア 】
●イギリス軍の対戦車砲兵のフィギュア6体が付属しています
・ 「17ポンド砲」を射撃中のシーンを再現しています
・ フィギュアの内訳は、指揮官1体、照準手1体、砲手4体の合計6体です
・ 服装は、「野戦服」を着用、レギンスを履き、偽装網付きヘルメットを被っている姿です
・ フィギュアは、「頭部」「上半身」「下半身」「両腕」に分割したオーソドックスなパーツ構成となります
【 フィギュアのポージングについて 】
●セットしているフィギュアのポーズは4体、4種類
・ 指揮官のフィギュアは、伏せた状態で前方を注視しているポーズ
・ 照準手のフィギュアは、片足を砲架に置きながら、照準器を覗き、操作ハンドルを回しているポーズ
・ 砲手のフィギュアは
片膝を付いた姿勢で、砲弾を両手に持っているポーズ
砲弾を両手で持ちながら歩いているポーズ
立った姿勢で、砲弾を持って待機しているポーズ
立った姿勢で、片手で閉鎖ハンドルなどを握って操作しようとしているポーズ
となっています
【 付属している装備品類 】
・ 偽装網付きヘルメット ×6
・ 水筒 ×3
・ マガジンポーチ ×12
【 「17ポンド 対戦車砲」の塗装とマーキング 】
●「17ポンド砲」のマーキングとして、イギリス軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されており、砲番号、弾種表示、フィギュアの階級章などを再現したデカールが付属しています
・ 21st Anti-Tank Regiment, Guards Armoured Division (ナイメーヘン橋 1944年9月21日)
・ 2nd Anti-Tank Regiment, Royal Canadian Artillery (ベルギー アントワープ / 1944年)
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
【 「17ポンド 対戦車砲」のパッケージ内容 】
・ 17ポンド砲 ×1
・ イギリス対戦車砲兵 ×6
・ アクセサリーパーツ 一式
・ フィギュアの装備品 一式
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1