陸上自衛隊 73式 大型トラック 3t半 (乗車隊員20体セット)
「陸上自衛隊 73式 大型トラック 3t半 (乗車隊員20体セット) (プラモデル) (アオシマ 1/72 ミリタリーモデルキットシリーズ No.012 )」です
●陸上自衛隊の汎用トラック「73式大型トラック」の「旧型」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「三菱ジープ」と共に陸上自衛隊の顔となっていた「73式大型トラック (旧型)」を再現、補強用のプレス加工を施した角型のボディを持つ、独特の姿を再現した内容となっています
●アオシマ社製「陸上自衛隊 73式大型トラック 3トン半」をベースに、フィギュアやタイヤ内側のパーツなどを追加したバリエーションキットです
【 「73式大型トラック (旧型)」について 】
●陸上自衛隊は、その発足時からアメリカ軍の装備を導入しており、大型のトラックとしては「GMC 2.5tトラック」を使用していました
●国内の各自動車メーカーが、戦後の混乱期から立ち直り、さらに品質が向上すると、1950年代から国産の車輌の導入を進めるようになります
●「GMC 2.5tトラック」の後継として採用されたのが、「いすゞ自動車」の「2.5tトラック」(ボンネット型)で、1951年から導入が始まりました
●この「2.5tトラック」の後継として、同じ「いすゞ自動車」が開発した車輌が「73式大型トラック」です
●「2.5tトラック」が民間用車輌を転用したのに対し、「73式大型トラック」は陸上自衛隊用として専用に開発され、従来のボンネット型に替わり、エンジンをキャビン後部に配置したキャブオーバー型となりました
●同車は、その名称通りに1973年に制式化が行われ、陸上自衛隊の主力トラックとしての地位を占め、各駐屯地に配備されました
●「73式大型トラック」は、3.5tの積載能力を持つため、部隊では「3トン半」という名称で呼ばれ、隊員、物資などの輸送に従事、ダンプタイプや対空ミサイル装備車輌などの派生型も多く作られました
・ 3.5tの積載量は、不整地での積載量を示しており、路上での最大積載量は3.5tを上回りました(数値は明確化されていません)
●戦車中隊においては、戦車の他の車輌として「60式装甲車」もしくは「73式装甲車」が1両、「73式小型トラック(三菱ジープ)」1両、「73式大型トラック」2両を装備、後者のソフトスキン車輌3両が演習時や訓練時をはじめ、通常の業務にも用いられたため、部隊内では最も「働く」車輌となりました
●他の職種(兵科)の中隊編成もソフトスキン車輌に関しては大差がなく、「96式装輪装甲車」「軽装甲機動車」「高機動車」が装備される1990年代後半までは普通科(歩兵)部隊も「73式大型トラック」を輸送の主力としていたため、同車は陸上自衛隊を代表する存在となりました
・ 同車の下のクラスとなる「73式中型トラック」は、通信や衛生などの部隊に使用が限られていました
・ 「73式大型トラック」は6輪駆動式(パートタイム)で、不整地においても良好な機動性能を持っており、その性能は小型の「73式中型トラック(旧型)」を凌ぎました
●「73式大型トラック」は、キャビン部分の上部がキャンバストップで荷台にも幌が掛けられました
●このキャンバストップは基本的に外されることはありませんでしたが、荷台の幌は演習時やパレード時などの際には撤去していました
●1999年、「73式大型トラック」は大幅なモデルチェンジが行われ、新しいタイプは一時期「73式大型トラック(新型)」と呼ばれましたが、現在では「3 1/2tトラック(新型)」という名称となっています
【 「陸上自衛隊 73式 大型トラック 3t半 (乗車隊員20体セット)」のキット内容について 】
●この陸上自衛隊の汎用トラック「73式大型トラック(旧型)」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●アオシマ社が、1/48リモコンAFVシリーズや1/700ウォーターラインシリーズ、そしてカーモデルなどで培った技術により「73式大型トラック(旧型)」を再現、ミニスケールに沿って一体成型を多用することでパーツの省力化を図りながらも、キレのあるモールドにより、プレス加工による補強ラインが入った「73式大型トラック(旧型)」の姿を表情豊かに再現した内容となっています
●操縦手、荷台に乗る隊員など、陸上自衛隊員のフィギュア20体が付属しています
【 「73式大型トラック (旧型)」について 】
●「73式大型トラック (旧型)」は、「キャビン」「荷台」「幌」「シャーシ」の4ブロックで構成しています
●キャビン部は一体成型のパーツで再現、床面、後面パネルは別パーツとなっています
・ 特徴的なプレスラインをモールドで再現、上部のキャンバス地の皺も再現しています
・ 「前照灯」のガラス部分はクリアパーツとなります
・ 「ウィンド」はクリアパーツで、「窓枠」「ワイパー」をモールドにて再現
・ 側面の「サイドミラー」「下方ミラー」を別パーツ化
・ 床面パーツにはキャビン内部の「運転席」「助手席」を一体成型化しています
・ 運転席部分は、「メーターパネル」「変速レバー」「ハンドル」がパーツ化
・ メーターを再現するデカールが付属しています
●荷台は各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 側面の「ベンチシート」部分は別パーツ化、展開状態と収納状態を選択できます
・ 後部の「乗降パネル」は上げた状態と下げた状態とを選択可能です
●幌は、上部中央部分で分割した左右のパーツと、前面、後面の4パーツで構成
・ 後面パーツは、幌を下げた状態と、上部に巻き上げた状態のパーツとをセット、選択して使用します
●シャーシのメインフレームは一体成型のパーツで再現、前部バンパー、燃料タンクなどは別パーツとなっています
・ 前部バンパーに内蔵する「フォグランプ」は、クリアパーツで再現しています
・ 「サスペンション」は前後部共に、左右それぞれ一体成型のパーツで再現
・ 各「デファレンシャル」は一体成型のパーツで再現
・ 「排気管」は4パーツで構成、先端部分は開口した状態となっています
●タイヤは、タイヤ本体と裏面内側の2パーツで構成
・ 裏面内側のパーツは新規パーツとなります
【 フィギュア 】
●操縦手1体、車長1体、荷台に乗る隊員18体の合計20体のフィギュアが付属しています
・ 「73式大型トラック (旧型)」の荷台部分に乗せることができるのは16体までとなります
●フィギュアの服装は、「迷彩服2型」を着用、サスペンダーを装着し、「88式ヘルメット」を被った姿です
・ フィギュアは、ヘルメット、胴体、両腕に分割したパーツ構成となります
●各フィギュアのポージングについて
・ 操縦手のフィギュアは、操縦席に座り、両手でハンドルを握ったポーズ
・ 車長のフィギュアは、助手席に座り、両手を膝の上に置いているポーズ
・ 隊員のフィギュアは、荷台に座り、両手で小銃を持っているポーズと、両手を膝の上に置いたポーズとを選択することができます
●フィギュア用の装備品として
・ 89式小銃 ×18
が付属しています
【 ボーナスパーツ 】
●ボーナスパーツとして、課業外の隊員フィギュア1体と煙缶1個が付属しています
・ 課業外の隊員のフィギュアは、「迷彩服2型」の上着のみを着用、ジャージのズボンと運動靴を履き、ツバ付きの帽子を被った姿です
・ ポージングは洗面器を持って立っているポーズとなります
・ フィギュアは、胴体、右腕に分割したパーツ構成です
・ 煙缶(タバコの吸殻を入れる缶)は一体成型のパーツで再現
●前照灯、フォグランプ、ウィンドを再現するクリアパーツが付属
【 「陸上自衛隊 73式大型トラック 3t半」の塗装とマーキング 】
●「陸上自衛隊 73式大型トラック 3t半」のマーキングとして、陸上自衛隊仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されており、部隊表記、ナンバープレート、注意表示などを再現したデカールが付属しています
・ 部隊表記、ナンバープレートはバラ数字となっており、これを組み合わせてナンバーを作ります
・ 部隊表記の職種表示は、「普」「高」「高特」「戦」「通」「後支」「施設」「化」「本」「重」「空挺団」の文字が含まれています
・ 文字、数字が組み合わされた「34普-本」(34-6641)のデカールも付属
●陸上自衛隊の迷彩服の写真を掲載したカラーのリーフレットが付属、迷彩パターン塗装に役立つ内容となっています
【 「陸上自衛隊 73式大型トラック 3t半 (乗車隊員20体セット)」のパッケージ内容 】
・ 陸上自衛隊 73式大型トラック (旧型) ×1
・ 自衛隊員フィギュア ×20
・ 課業外の自衛隊員フィギュア ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラーリーフレット ×1
●2015年 一部新金型(「陸上自衛隊 73式大型トラック 3トン半」をベースとして、フィギュアやタイヤ内側のパーツなどを追加したバージョン)