ドイツ 3t 4×2 カーゴトラック
「ドイツ 3t 4×2 カーゴトラック (プラモデル) (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.085 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の大型トラック「オペル・ブリッツ 3.6」を1/48スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●大戦中に運用されたドイツ軍大型トラックの代表的な存在「オペル・ブリッツ 3.6」を再現、ドイツらしい質実剛健なフォルムを再現した内容となっています
【 オペル・ブリッツ 3.6 軍用トラック について 】
●第1次世界大戦後、ドイツは敗戦国という様々な制約の下で微力ながらも兵力の機械化を進めて行きます
●1920年代から1930年代にかけて、民間用トラックを軍用に転用することが一般的でしたが、ドイツ軍では雑多な種類のトラックが存在したため整備やパーツ供給などが煩雑となり、これを解消するため1934年に策定されたのが「アインハイツ計画」です
●この「アインハイツ計画」では、車両を「乗用車」「兵員車」「トラック」などのカテゴリーに分け、それぞれのカテゴリーを「軽」「中」「重」に区分し、それぞれに規格を設けて、その規格に沿って各メーカーが車両を開発、生産するというものでした
●この「アインハイツ計画」による車両は「統制型車両」とも呼ばれ、それまでの車両に取って代わり、ドイツ軍の主要車両となりました
●ドイツの自動車メーカー「オペル」社は、乗用車からトラックまでも手掛ける大手メーカーで、1930年からは自社で生産したトラックに「ブリッツ」というブランド名を与え、世界的な人気を博していました
●この「オペル」社が「アインハイツ計画」に基づいて開発したのが「オペル・ブリッツ 3.6」です
・ 「3.6」はエンジンの排気量を示しています
・ 68馬力のガソリンエンジンを搭載し、最高速度85km/hを発揮、最大積載量3tという性能を持ちました
・ もっとも、「アインハイツ計画」に従っているので、それまでに登場したトラックとは性能的に大差ない内容でしたが、「オペル・ブリッツ 3.6」の最大の長所は自重が軽い点にあり、その分、取り扱いが容易で、この点は後発車として優れていたと評価できます
・ 「オペル・ブリッツ 3.6」は終戦時までに10万両以上が生産され、これはドイツ軍のトラックの中で最も多い生産数となりました
・ また、汎用性にも優れていたために、「全輪駆動型」や「ロングホイールベース型」をはじめ、派生型として「救急車型」や簡易式のハーフトラック「マウルティア」「バス」「対空自走砲型」など様々なタイプが作られ、それらを含めると生産数は13万両以上にも達しました
●「オペル・ブリッツ 3.6」は、ドイツ軍のトラックを代表する存在となり、様々な任務において各戦線で運用が行われ、大戦を通じてドイツ軍を支え続けたのです
【 ドイツ 3t 4×2 カーゴトラック (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.85) プラモデルの内容 】
●このドイツ軍の大型トラック「オペル・ブリッツ 3.6」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●タミヤの1/48MMシリーズのフォーマットに従い、一体成型化を多用することでパーツ数を抑えて「オペル・ブリッツ 3.6」を再現、タミヤタッチによる絶妙な強弱を付けたモールドで丸みを帯びたキャビンや木製の荷台など、重厚ながらも装甲車とは異なる線の細さを感じる独特の雰囲気をスケールに沿って再現した内容となっています
●シャーシ部分の構造などのメカニズムが露出するトラックながら、1/48スケールMMシリーズとしてパーツ数は極力抑えて製品化しており、比較的簡単かつ短時間に組むことが可能で、「オペル・ブリッツ 3.6」の雰囲気とスタイルを気軽に楽しむことができるでしょう
●アクセサリーパーツとしてタミヤ社製「ジェリカンセット」の「Xランナー」が1枚付属していますので、本キットだけでも荷物を積載した「オペル・ブリッツ 3.6」の姿を楽しむことができます
●「オペル・ブリッツ3.6」は、「キャビン」「荷台」「シャーシ」の3ブロックで構成しています
【 キャビン 】
●微妙なアールが付いた「オペル・ブリッツ 3.6」のキャビン形状を再現、フロントグリルやボンネット側面の吸気グリルなどを繊細かつ輪郭のはっきりとした彫刻で再現しています
●キャビンは、フェンダーを含めて一体成型化したフロアパネルに、各パネルを取り付けて作製します
・ 「ドア」は別パーツ化、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 各「ウィンド」はクリアパーツで再現しています
・ 「ワイパー」は、メーターパネル外側に一体成型化して再現、1/48スケールながら立体感を演出し、また、塗装しやすさを考えたパーツ構成となっています
・ 「前照灯」は、前後に分割したパーツで再現、前部パーツは管制スリットが付いたパーツと通常のガラスを再現したクリアパーツの2種をセットしており、選択して使用することができます
・ 「ホーン」「ノテックライト」「牽引フック」「車幅ポール」「ナンバープレート」「サイドミラー」「牽引表示板」などを別パーツ化して再現しています
・ 「車載工具類」は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
●キャビン内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ メーターパネル (メーター部分は付属のデカールで再現)
・ 座席
・ 各種レバー
・ ハンドル
【 荷 台 】
●「オペル・ブリッツ 3.6」に備えられた「木製荷台」を再現、木目と木パネル表現をモールドで再現しており、木目は微妙な強弱を付けることで木の質感を演出しています
●荷台は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 荷台の前部には畳んだ状態の幌枠を一体成型化して再現しています
・ 後部「フェンダー」はそれぞれ一体成型のパーツで再現
・ 荷台下部の「雑具箱」は、本体と蓋の2パーツで構成
・ 荷台を支える「フレーム」は、ブロック化して構成
・ 「ジェリカンラック」は、ジェリカンが入った状態で一体化して再現、4パーツで再現しています
・ 「尾灯」「車間表示灯」などを別パーツ化して再現しています
【 シャーシ 】
●シャーシは、「オペル・ブリッツ 3.6」の構造を再現しながらも、タミヤ1/48スケールらしく一体成型を重視したパーツ構成となっており、メカニカルな構造をパーツ数を抑えて再現しています
●シャーシのメインフレームは一体成型のパーツで再現
・ 「リーフ式サスペンション」はそれぞれ一体成型のパーツで再現
・ 後部の「デファレンシャル」は前後に分割したパーツ、前部の「ステアリングケージ」は上下に分割したパーツで構成しています
・ ステアリングは前方に固定した状態で再現しています
●タイヤは、前輪は本体(外側部分)と裏面内側の2パーツで構成、後輪はそれぞれ一体成型のパーツで再現しています
【 フィギュア 】
●運転手のフィギュアが1体付属しています
・ 運転席に座り、片手でハンドル、もう一方の手で変速レバーを握ったポーズです
・ 服装は、「M36 野戦服」を着用、ブーツを履き、略帽を被った姿です
・ 服の皺の表現はスケールに沿った凹凸モールドで再現、ポケットや肩章などの細部は繊細なモールドで再現しています
・ フィギュアは、頭部、胴体、両腕に分割したオーソドックスなパーツ分割となっています
【 アクセサリーパーツ 】
●アクセサリーパーツとして、タミヤ社製「ジェリカンセット」の「Xランナー」が1枚付属しています
●「Xランナー」の内容は
・ ジェリカン (初期型、後期型の2種) ×各4
・ ドラム缶 (側面給油キャップ付) ×3
・ バッグ類 (2種) ×各1
・ 雑嚢 ×3
・ 折りたたまれたシート (3種) ×各1
・ バケツ ×1
となっています
●各ウィンドや前照灯のガラス部を再現するクリアパーツが付属
●実車の解説と塗装例を記載したリーフレットが付属しています
【 ドイツ 3t 4×2 カーゴトラック (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.85) 塗装・マーキング 】
●「オペル・ブリッツ 3.6(3t カーゴトラック)」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例がリーフレットに記載されています
・ 第18歩兵師団 (東部戦線 / 1941年6月)
・ 第10戦車師団 (ポーランド / 1939年9月)
●リーフレットの塗装例に基づく、部隊マーク、戦術マーク、ナンバープレート、車幅表示の白色の帯などを再現したデカールが付属しています
【 ドイツ 3t 4×2 カーゴトラック (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.85) パッケージ内容 】
・ オペル・ブリッツ 3.6 ×1
・ 運転手のフィギュア ×1
・ 「ジェリカンセット」のXランナー ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ リーフレット ×1
●2015年 完全新金型 (アクセサリーパーツを除く)