イギリス オースチン Mk.4 装甲車
「イギリス オースチン Mk.4 装甲車 (プラモデル) (マスターボックス 1/72 AFVキット No.MB72008 )」です
●第1次世界大戦時におけるイギリス製の装甲車「オースチン Mk.4」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●日本陸軍でも少数を導入した装甲車「オースチン Mk.4」を再現、クラシカルな足周りに装甲されたボディ、そして銃塔を並列配置した、黎明期における装甲車のスタイルを再現した内容となっています
【 「オースチン Mk.4 装甲車」について 】
●装甲車「オースチン」は、ロシア軍からの発注によりイギリスの「オースチン」社が開発、生産した装甲車です
●第1次世界大戦の開戦直後の1914年8月、ロシア軍では移動式の機銃座として運用できる「装甲車」による部隊編成を考えますが、自国ではこのような装甲車を開発する技術ベースがなく、イギリスの自動車メーカー「オースチン」社に発注を行います
●「オースチン」社では、既存の自動車をベースに装甲化したボディを乗せた装甲車「オースチン Mk.1」を早々に開発、この装甲車は車体中央部に並列状態で銃塔を装備しており、ロシア軍の仕様に基づいて各銃塔には「マキシム重機関銃」を装備していました
●この「オースチン Mk.1」は48両を生産してロシア軍へと納入、しかし実戦での運用から装甲の脆弱さが露呈してしまいます
●そこで、「オースチン」社では改良型の「オースチン Mk.2」を1915年2月に開発、この「オースチン Mk.2」は装甲を強化し、重量の増加に対応するためシャーシはトラックのものを流用していました
●そして、実戦での運用から後部にも操縦席を設けた「オースチン Mk.3」を1916年に開発、この「オースチン Mk.3」の登場で、装甲車「オースチン」シリーズはほぼ完成形となります
●さらに、ロシア軍では「オースチン Mk.3」をベースに後輪をダブルタイヤ化して安定性を向上させた「オースチン Mk.4」を発注、「オースチン」社は70両程度を生産します
●しかし、1917年に起きた「ロシア革命」のためこの発注は立ち消えとなってしまい、宙に浮いた状態の「オースチン Mk.4」はイギリス陸軍への納入をはじめ、世界各国へと輸出が行われました
・ 日本陸軍でも、この「オースチン Mk.4」を少数輸入、シベリア出兵において実戦への投入を行い、1930年代まで第一線で運用しています
●装甲車「オースチン」シリーズは、第1次世界大戦時はもとより戦後も各国で運用が行われ、黎明期における装甲車を代表する車両の一つとなったのです
【 「イギリス オースチン Mk.4 装甲車」のキット内容について 】
●この第1次世界大戦時におけるイギリス製の装甲車「オースチン Mk.4」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●多数のリベットで装甲をつなぎ止める実車の特徴と、車体各部のディテール再現を重視しながら、スライド金型を使用した一体成型を多用してパーツ数を抑え、「オースチン Mk.4」のフォルムとディテールを再現した内容となっています
●「オースチン Mk.4」は
・ 「オチキス機関銃」を搭載し、チューブ式のタイヤを装備したタイプ
・ 「マキシム機関銃」を搭載し、チューブ式のタイヤを装備したタイプ
・ 「マキシム機関銃」を搭載し、ソリッド式タイヤを装備したタイプ
の3種の中から1種を選択して作製することができます
●「オースチン Mk.4」は、「銃塔」「車体上部」「シャーシ」の各ブロックで構成しています
【 銃 塔 】
●「オースチン Mk.4」の円筒状になった銃塔形状を再現、表面のリベットを繊細なモールドで再現しています
●銃塔は、左右及び天板、底板の4パーツで構成、「オチキス機関銃」を装備したタイプはマウント部を別パーツ化しています
・ 上部のハッチはモールドで再現しています
・ 装備する機関銃は2種をセット、「オチキス機関銃」と「マキシム重機関銃」とを選択して組み立てることが出来ます
・ 各機銃は一体成型のパーツで再現、完成後も上下に可動させることができます
・ 機銃の左右に装備した「防弾板」はそれぞれ一体成型の別パーツで再現、「オチキス機関銃」揺と「マキシム機関銃」用の2種をセットしています
【 車体上部 】
●スライド金型を使用して「オースチン Mk.4」の複雑な車体上部形状を再現、各面のリベット、ヒンジなどを繊細かつクッキリとしたモールドで再現しています
●車体上部は一体成型のパーツで再現、フロントパネル、戦闘室前面パネル、後部パネルは別パーツ化しています
・ 側面ドアはモールドにて再現
・ 後部のフェンダーは左右それぞれ一体成型のパーツで再現しています
【 シャーシ 】
●一体成型化をしてパーツ数を抑え「オースチン Mk.3」のシャーシ構造を再現、シャーシ下部にはエンジンやトランスミッションの一部をモールドで再現しています
●シャーシのメインフレームは一体成型のパーツで再現
・ シャーシ側面の装甲板は、左右それぞれ一体成型のパーツで再現
・ サスペンションは、シャーシなどに一体成型化して再現しています
・ 前部のステアリングゲージは2パーツ、後部のデファレンシャルは3パーツで構成
・ ステアリングは前方に固定した状態となっています
・ 前部のフェンダーは、左右それぞれ一体成型のパーツで再現
●タイヤは「チューブ式タイヤ」と「ソリッド式タイヤ」の2種をセット、選択して使用することができます
・ タイヤは、ホイールの部分を含めて一体成型のパーツで再現しています
・ 表面のトレッドパターンはパーツ上に施したモールドで再現しています
【 「オースチン Mk.4 装甲車」の塗装とマーキング 】
●「オースチン Mk.4 装甲車」のマーキングとして、イギリス軍仕様、オーストラリア軍仕様、日本軍仕様、ロシア軍仕様などの8種類の塗装例がボックス裏面に記載されており、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「イギリス オースチン Mk.4 装甲車」のパッケージ内容 】
・ 装甲車オースチン Mk.4 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 完全新金型 (「イギリス オースチン Mk.3 装甲車」と同時発売)