GTK ボクサー FuFz A1
「GTK ボクサー FuFz A1 (プラモデル) (レベル 1/72 ミリタリー No.03209 )」です
●ドイツ連邦軍の装輪式装甲兵員輸送車「GTK ボクサー」の「指揮通信型」となる「GTK ボクサー FuFz A1」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●モジュラー装甲を装備し、大戦時の中戦車並みの重量を持つ大型の装輪式装甲兵員輸送車「GTK ボクサー」の指揮通信型「GTK ボクサー FuFz A1」を再現、前方に向けて緩やかな傾斜が付けられた、先鋭的でマッシブなフォルムを再現した内容となっています
●レベル社製「GTK ボクサー (GTFz A1)」をベースとして、「GTK ボクサー FuFz A1」を再現するために、後部のモジュール部分を新規パーツへと変更したバリエーションキットです
【 「装輪式装甲兵員輸送車 GTK ボクサー」について 】
●1990年代後半、ドイツ、イギリス、フランスの各国は陸軍が装備している装輪式装甲車の後継車両の開発を共同で行なうことになります
●「共同開発」の目的は、戦闘車両の開発コストの削減や、大量生産により製造コストを下げることにあり、ベースとなる基本車体に開発参加国の国情に応じた独自のモジュールを載せることで、それぞれの地理・地形・政治状況など様々な要因に対応できるように想定されていました
●しかし、それぞれの国の思惑から、フランス、イギリスの順に開発計画から離脱、これに代わって2001年にオランダが開発参加国へと加わりますが、実質的にドイツ一国でこの「新型装輪装甲車」の開発が行われました
●2002年に最初の試作車が完成、「ボクサー」と命名されます
・ 「ボクサー」には「モジュラー装甲」を採用したため、装輪式装甲車としては高い防御能力を誇り、乗員、兵員用の座席は衝撃を吸収するように設計、地雷などの爆発による衝撃からの損害を最小限に抑えるようになっています
・ また、ステルス性も考慮しており、排気管は地面に向けられて熱反応が減少、独特な車体形状でレーダーからの反射率も下げられています
・ ただ、「モジュールシステム」の採用をしたため、車体は他国の装輪装甲車と比べて巨大で、戦闘重量も33tという大戦時の中戦車並みの大重量となりました
・ この重量は、通常の装輪式装甲車と比べると約2倍程度の重さとなりますが、720馬力のエンジンを搭載しており、路上での最高速度は103km/hという機動力を維持しています
●「ボクサー装輪装甲車」はドイツ連邦軍の「M113」「フクス」の後継に、オランダ陸軍は「指揮通信型」などの戦闘補助車両として採用、2008年頃より生産を開始し、現時点では600両程度が生産される予定となっています
●「GTK ボクサー(GTFZ A1)」は、2011年に登場した「ボクサー」シリーズの最新型で、アフガニスタンへの派遣部隊用としてアップグレードされたタイプとなります
●この「GTK ボクサー(GTFZ A1)」は、モジュールを変更した各派生型が登場しており、「指揮通信型」として開発されたのが「GTK ボクサー FuFz A1」です
●「GTK ボクサー FuFz A1」は、アフガニスタンへと派遣が行われ、高い防御力と指揮能力により治安維持活動に活躍、ドイツ連邦軍にとって欠かせない存在となったのです
【 「GTK ボクサー FuFz A1」のキット内容について 】
●このドイツ連邦軍の装輪式装甲兵員輸送車「GTK ボクサー」の指揮通信型「GTK ボクサー FuFz A1」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●1/72のミニスケールらしく一体成型によりパーツ数を抑えながらも、「GTK ボクサー FuFz A1」を特徴付けるパネル状のモジュラー装甲、装甲ボルト穴、各部の滑り止めパターンなどをレベル社らしいシャープなモールドと堅実な造形により再現した内容となっています
●「GTK ボクサー FuFz A1」は、「車体本体」と後部の「モジュール部」との2ブロックで構成しています
【 車体本体 】
●車体は各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 各パネルには、ボルト受けや滑り止め部分などを凹凸あるモールドで再現しています
・ 車体前端部の「前照灯」部分は別パーツ化、クリアパーツで再現しています
・ 各サスペンション部は、2連状に一体成型となったコイルスプリングと車軸部分とで構成、前部の4輪にはステアリング装置が付属しています
・ 「牽引フック」「サイドミラー」などを別パーツ化
●操縦席の上部ハッチは上下方向に3分割のパーツで構成、下部のシールド部はクリアパーツとなっています
・ シールド部は装着の有無が選択できます
・ 操縦席内部(座席、パネル、ハンドルなど)が再現されています
●タイヤは輪切り状に3分割したパーツ構成、タイヤ表面の独特のトレッドパターンを再現しています
【 モジュール部 】
●モジュール部は各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 天板部分には「車長ハッチ」「後部ハッチ」「ペリスコープ」、上部に突き出した構造物などを凹凸ある彫刻で再現しています
・ 車長ハッチ部分のペリスコープガードは別パーツ化して再現
・ モジュール部に装備する「回転灯」「アンテナマウント」「リール」「牽引ワイヤー」「サイドミラー」なども別パーツ化しています
●モジュール上部の武器ステーション「FLW200」は、「M2重機関銃」「銃架」「スモークディスチャージャー」「カメラ」で構成しています
・ 「銃架」は左右に分割したパーツで再現、「スモークディスチャージャー」は個別にパーツ化しています
・ 「カメラ」は上下に分割したパーツで再現
・ 「銃架」は、完成後も旋回させることができます
●前照灯と、操縦手ハッチのシールド部分を再現するクリアパーツが付属しています
【 「GTK ボクサー FuFz A1」の塗装とマーキング 】
●「GTK ボクサー FuFz A1」のマーキングとして、ドイツ連邦軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 所属不明 (ドイツ / 2015年)
・ 所属不明 (アフガニスタン・マジャリハリフ / 2012年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マーク、シェブロンマーク、重量表示、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
【 「GTK ボクサー FuFz A1」のパッケージ内容 】
・ GTK ボクサー FuFz A1 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 一部新金型