日本海軍 駆逐艦 雪風・浜風 2隻セット
「日本海軍 駆逐艦 雪風・浜風 2隻セット (プラモデル) (フジミ 1/700 特EASYシリーズ No.011 )」です
●太平洋戦争時における日本海軍の駆逐艦「陽炎型」の8番艦「雪風」と13番艦「浜風」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●新鋭艦として常に第一線で運用され、「天一号作戦」にも参加した駆逐艦「雪風」と「浜風」を再現、日本海軍の駆逐艦の理想形として誕生しながら戦訓に従い対空兵装を増強し、竣工時とは趣を異にするフォルムを再現した内容となっています
【 「日本海軍 駆逐艦 雪風・浜風 2隻セット」のキット内容について 】
●日本海軍の駆逐艦「雪風」と駆逐艦「浜風」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●フジミ社製「特EASYシリーズ」として、駆逐艦「雪風」「浜風」を再現、船体は建造された海軍工廠に合わせたグレーで成型、リノリウム甲板、煙突のトップ部分、艦橋窓などを再現したシールを使用することで、組み立てるだけで塗装を行わなくても実艦に近い雰囲気を楽しむことができる内容となっています
●フジミ社製「日本海軍 駆逐艦 雪風 1945 (日本海軍 駆逐艦 浦風 1944)」から金属製バラストを省き、成型色を変更、「特EASYシリーズ」用のシールを付属したバリエーションキットとなります
・ 「日本海軍 駆逐艦 浜風 1944 (日本海軍 駆逐艦 磯風 1944)」は「日本海軍 駆逐艦 雪風 1945 (日本海軍 駆逐艦 浦風 1944)」から単装機銃ランナーの一部を省いたバージョンとなります
・ 「日本海軍 駆逐艦 雪風 1945 (日本海軍 駆逐艦 浦風 1944)」のキットがベースになっていますので、通常どおりに塗装を行うこともできます
●太平洋戦争開戦後、駆逐艦「雪風」「浜風」は順次対空兵装を強化しており、キットは第2番主砲塔を撤去して機銃座とし、上甲板上には単装機銃を増設した1945年の「天一号作戦」時の姿を再現しています
●艦体喫水線まで部分を再現した洋上モデルです
●「雪風」「浜風」は、「船体」「上甲板」「艦橋などの上部構造物」「主砲などの艤装類」の各ブロックごとに分割した構成となっています
●各ブロックをそれぞれ個別に組み立てて、上甲板、構造物と艤装類を船体ブロックへと取り付けて完成させます
●船体は、喫水線ラインで上下に分割したパーツ構成となっています
・ 船体には、舷窓、閉塞された舷窓、舷外電路、梯子などのディテールをモールドで再現
・ 洋上モデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属しています
●上甲板は、船首楼甲板と後部甲板とに分割したパーツで再現
・ 甲板上には、主砲塔台座、魚雷発射管台座などの基本構造の他、リノリウム押さえ、滑り止め、魚雷運搬用レール、ボラード、アンカーチェーンなどのディテールをモールドで再現しています
「雪風」「浜風」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成しています
●艦橋
・ 艦橋は各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 艦橋トップの「方位盤」「測距儀」などを別パーツ化して再現しています
・ 「艦橋窓枠」は、窓の部分を一段凹んだ状態で再現し立体感を演出、艦橋窓枠の部分を再現したシールも付属しています
・ 艦橋下部の「窓」「扉」などのディテールをモールドで再現
・ 艦橋に装備する、「25mm 3連装機銃」(×1)を別パーツ化
●メインマスト、後檣
・ メインマストと後檣は三脚檣型となっており、メインマストは1本ずつパーツ化、後檣は前後に分割したパーツで再現
・ メインマストに装備する、「22号電探」(×1)、後檣に装備する、「13号電探」(×1)を別パーツ化しています
●第1煙突・第2煙突
・ 煙突は左右に分割したパーツ構成で、トップ部は別パーツ化して再現しています
・ 蒸気捨管、缶通風筒、排気筒は煙突パーツとは別パーツ化して再現しています
●中央予備魚雷格納庫
・ 予備魚雷格納庫は左右に分かれて設置されており、それぞれ一体成型のパーツで再現しています
●探照灯台
・ 探照灯台はブルワーク部と台座部分とで分割、台座部分は左右に分割したパーツ構成となっています
・ 台座部分には、扉、梯子をモールドで再現しています
・ 探照灯台に装備する、「探照灯」(×1)、「方位測定器」(×1)を別パーツ化
●後部構造物
・ 後部構造物は1パーツで構成、機銃のブルワークは各1パーツで再現しています
・ 後部構造物側面には、扉、梯子をモールドで再現しています
・ 後部構造物に装備する、「25mm 3連装機銃」(×2)などを別パーツ化
●主砲塔部 「50口径 3年式 12.7cm連装砲 C型」 ×2
・ 砲塔は上下に分割したパーツで再現、これに連装状に一体成型となった砲身を取り付けて作製します
・ 砲身パーツには防水カバーを彫刻で再現
●4連装魚雷発射管 「92式 61cm 4連装魚雷発射管」 ×2
・ 魚雷発射管は、4連装状に一体成型のパーツで再現した発射管と、シールド部との2パーツで再現しています
・ シールド側面には、扉などのディテールを再現しています
●対空機銃(雪風) 「25mm3連装機銃」×5、「25mm単装機銃」 ×18
●対空機銃(浜風) 「25mm3連装機銃」×5、「25mm単装機銃」 ×6
・ 機銃は、各1パーツで再現
●内火艇、カッター及びボートダビッド
・ 7mカッター ×2
・ 7.5m内火艇 ×2
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦尾、艦首旗竿
・ リール
・ 錨
・ 通気筒
・ 爆雷装填台
・ 爆雷用ダビット
・ 爆雷発射機
・ 爆雷投下軌条
・ 装填演習砲
・ スキッドビーム
・ 舷梯
・ 単装機銃用防弾板
などをセットしています
●リノリウム貼りの甲板部、艦橋窓、カッターの甲板部、煙突の黒い部分、探照灯のガラス部、「天一号作戦」時の白丸マーク、白三角マーク、旗竿に掲げられる軍艦旗などを再現したシールが付属
・ リノリウム貼りの甲板のシールは、甲板の表面部分の構造物に合わせてカット処理が行われています
●「日本海軍 駆逐艦 雪風・浜風 2隻セット」の成型色
・ 船体、船底、上甲板、上部構造物、艤装類 : グレー(呉海軍工廠標準色)
【 「日本海軍 駆逐艦 雪風・浜風 2隻セット」のパッケージ内容 】
・ 駆逐艦 雪風 ×1
・ 駆逐艦 浜風 ×1
・ シールシート×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 成型色を変更、特EASY用シールをセットしたバリエーションキット (フジミ社「特EASYシリーズ」第11弾)
【 「駆逐艦 陽炎型」について 】
●日本海軍は艦隊型の1600tクラスの駆逐艦「特型」を1928年に竣工、同艦は従来の駆逐艦の1.5倍もの攻撃力を誇り、その艦形と武装配置は以後の駆逐艦のスタンダードとなりました
●しかし、ロンドン軍縮会議により駆逐艦のような補助艦艇の保有にも制限が加えられるようになり、「特型」以後の「初春型」「白露型」などは排水量と比べ過大な武装を装備した結果、建造後にトップヘビーなどの欠点が露呈してしまう艦となってしまいます
●1936年、日本は軍縮条約から脱退、これにより排水量の制限を受けずに艦の建造ができるようになり、2000tクラスの駆逐艦である「陽炎型」を建造しました
●「陽炎型」は、その前の型式の駆逐艦「朝潮型」と同じ武装を装備しながら、船体強度を充分に確保、航続距離も増大し、日本海軍が望んだ理想的性能を持つ艦隊型駆逐艦となりました
●「陽炎型」は、「12.7cm 連装砲」を3基搭載、魚雷兵装は「4連装式 61cm 魚雷発射管」を2基搭載、また魚雷の次発装填装置も装備しており、魚雷を2装射する能力を持っているのが特徴でした
・ 他国の駆逐艦は、装填している魚雷を発射するのみで、戦闘中に次発装填はできませんでした
●この「61cm 魚雷発射管」は、長射程、大威力の「酸素魚雷」を装備しており、駆逐艦で編成が行われる水雷戦隊による魚雷の一斉装射は、敵の艦隊に対して極めて脅威となるものと思われました
・ 実際、ソロモン海での夜戦において、アメリカの巡洋艦は「酸素魚雷」を1発被弾しただけで戦闘不能となるダメージを受けています
●「陽炎型」駆逐艦は、1939年に1番艦の「陽炎」が竣工、最終艦となる「秋雲」が1941に竣工するまでに合計19隻を建造しました
●同駆逐艦は、当時の最新鋭の駆逐艦として常に最前線に投入、連合軍艦艇と交戦し、特にガダルカナル島沖で行なわれたソロモン海の戦いではその性能を発揮して多くの敵艦を撃破もしくは撃沈しました
●しかし、その分、同艦の損傷も多く、8番艦「雪風」以外は全艦戦没したのです
【 「駆逐艦 雪風」について 】
●「雪風」は、1940年1月に海軍佐世保工廠で竣工、太平洋戦争の緒戦においてはフィリピン攻略、アンボン、チモール島などの上陸作戦の支援を行い、1942年2月には初の本格的な海戦となる「スラバヤ沖海戦」に参加しました
●1942年6月には一大決戦である「ミッドウェー海戦」、その後、「ソロモン海戦」、「南太平洋海戦」などの主要海戦に参加し、特に日本軍が大損害を受けた「ビスマルク海戦」においても生還を果たし、「強運の艦」として認められるようになります
●1943年7月の「コロンバンガラ島沖海戦」では「雪風」を含む駆逐艦隊(水雷戦隊)の活躍により連合軍の巡洋艦隊に大打撃を与えるなどの活躍を示しました
●その後も、「マリアナ沖海戦」や「レイテ沖海戦」などの大海戦に参加、1945年4月には「大和」の沖縄特攻「天一号作戦」にも護衛として参加、「大和」を始め艦隊10隻中の6隻が沈む中、「雪風」は無傷で生還し、日本海軍の中で最も「強運の艦」として終戦時まで残存しました
●戦後は復員船としても活躍、その後賠償艦として中華民国に供与され、「丹陽」という艦名で使用されました
【 「駆逐艦 浜風」について 】
●「浜風」は、1941年6月に浦賀船渠で竣工、「第1航空艦隊(南雲機動部隊)」の護衛「第17駆逐隊」の一員として「真珠湾攻撃」を始めとして、「ウェーキ島攻略」、「ポートダーウィン空襲」、「セイロン沖海戦」「ミッドウェー海戦」などに参加しました
●その後「ガダルカナル島」への輸送任務で活躍、「コロンバンガラ島沖海戦」、「第1次ベララベラ海戦」などの夜戦に参戦、「浜風」は小破する損害を受けます
●損害修理後、「マリアナ沖海戦」に参加、「レイテ沖海戦」では「大和」、「武蔵」などを擁する主力部隊の「栗田艦隊」の護衛として行動しますが、戦没した「武蔵」の乗員を救助して途中で戦列を離れています
●1945年4月には「大和」の沖縄特攻「天一号作戦」にも護衛として参加、「浜風」は敵航空機の猛攻を受け、爆弾及び魚雷を被弾、その生涯を閉じたのでした