ロシア SA-8 ゲッコー
「ロシア SA-8 ゲッコー (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.05597 )」です
●現用ロシア軍の短距離対空ミサイルシステム「9K33 オサー(西側名「SA-8 ゲッコー」)」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●陸上部隊用の防空車両として対空ミサイル「9M33」を装備した「9K33 オサー」を再現、水陸両用の舟形の車体の上にミサイル装置を搭載した、特異なスタイルを再現した内容となっています
【 「短距離対空ミサイルシステム 9K33 オサー」について 】
●冷戦時代は東西両陣営が競って己の軍事力を誇示し、ソ連軍は空軍力の充実化を図りました
●しかし、対峙するアメリカは空軍、海軍、海兵隊とそれぞれに強力な空軍力を持ち、全軍を総合した戦力はソ連軍には到底敵わないものでした
●それでも陸軍力に優れたソ連軍は、対空兵器の開発と整備に重点を置き、これら対空兵器の防護の下で陸軍力の優位性を保つという方針を採りました
●ソ連軍の対空兵器の充実さはアメリカ軍や西側諸国とは比較にならない程で、これらの兵器を使用したアラブ諸国は中東戦争時においてイスラエル空軍に大きな打撃を与えています
●このソ連軍の対空兵器は、射程距離に沿って様々なタイプ、車両が登場しました
●陸上部隊に随伴して、直接的に防空を担う短距離の対空ミサイル車両として1960年代に開発が始まったのが「9K33 オサー(西側名「SA-8 ゲッコー」)」です
・ 「9K33 オサー」は、目標捜索レーダー、目標追尾レーダー、ミサイル管制レーダーを装備、これらの装備により「9K33 オサー」単独でも、目標の捜索、ミサイルの射撃とその誘導を行うことができます
・ ミサイルは「9M33」を6発搭載、このミサイルの射程距離は約10kmという性能を持っています
・ 車体は、汎用の水陸両用車両として開発された「BAZ-5937」で、6輪駆動の足周りにより不整地においても高い機動性を有しています
●「9K33 オサー」は1971年から生産を開始、陸上部隊の防空車両の中核として各部隊に配備が行われ、ソ連軍だけでなく東側諸国や親ソ国家などにも広く輸出されています
●1975年には改良型となる「9K33M2 オサーAK」、そして後には「9K33M3 オサーAKM」が登場、1998年まで生産が行われました
●1970年代に登場した兵器として「9K33 オサー」は旧式化しつつありますが、このような電子機器を多く用いた対空車両は調達コストが高いことから、後継の「9K330 トール」は生産が進まず、今後も暫くは「9K33 オサー」の運用が続くものと見込まれているのです
【 「ロシア SA-8 ゲッコー」のキット内容について 】
●この現用ロシア軍の短距離対空ミサイルシステム「9K33 オサー(西側名「SA-8 ゲッコー」)」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ミサイルランチャーや車体の基本構造などは一体成型化したパーツを多用しながら、レーダーやランチャーのフレームなどの細かな構造物は細分化したパーツとエッチングパーツとの構成で「9K33 オサー」を再現、特徴的なプレスパターンやボルトなどの表面上のディテールは深めのモールドにより再現した内容となっています
●「9K33 オサー」は、「ミサイル装置部」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 ミサイル装置部 】
●ミサイル装置部は細分化したパーツ構成で複雑な構造を再現、ミサイルランチャーの特徴的なプレスパターンは質感高い凹凸モールドで再現しています
●ミサイル装置部は、「ミサイルランチャー」「アーム部」「捜索レーダー」「目標追尾レーダー」「ミサイル管制レーダー」「架台」の各ブロックで構成しており、それぞれブロックごと組み立てて、「架台」へと取り付けます
●「ミサイルランチャー」は上下に分割したパーツで構成、先端部は別パーツ化して再現しています
●「アーム部」は、フレーム状となった上下に分割したパーツで再現、ディテールのパーツを取り付けて作製します
・ アームの下部の「シリンダーアーム」は3パーツで構成
●「捜索レーダー」はフレーム部分を一体成型のパーツで再現、これにエッチングパーツによるメッシュ状のアンテナを取り付けて作製します
・ レーダー基部は前後に分割したパーツで再現、レーダーは起倒状態を選択することが可能です
・ レーダー及び基部のベースとなるボックス状の構造物は前後に分割したパーツで構成しています
●「目標追尾レーダー」は前後に分割したパーツで構成
・ レーダーのベースとなるボックス状の構造物は前後に分割したパーツで再現しています
●「ミサイル追尾レーダー」は前後に分割したパーツで構成
・ レーダーのベースとなるボックス状の構造物は前後に分割したパーツで再現、「目標追尾レーダー」のベースへと取り付けます
●「架台」は上下に分割したパーツで再現、前後のパネルは別パーツ化しています
【 車体上部 】
●「BAZ-5937」の車体を使用した「9K33 オサー」の車体上部レイアウトを再現、特徴的なプレスパターンを深めのモールドで再現しています
●車体上部は一体成型のパーツで再現
・ 「上部ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 各ウィンドはクリアパーツで再現、「ワイパー」は別パーツ化しています
・ 「サイドミラー」「ホーン」「ホーンガード」はそれぞれ一体成型のパーツで再現
・ エンジングリルは、ルーバーをモールドで再現、これにエッチングパーツで再現したグリルガード(メッシュ)を取り付けます
・ 「エンジングリルカバー」は一体成型のパーツで再現しています
・ 「牽引ワイヤー」は、アイの部分はプラパーツ、ワイヤー本体は付属の金属製ワイヤーで再現します
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
【 車体下部 】
●6輪駆動の「BAZ-5937」の車体下部構造と足周りを再現、特徴的なプレスパターンを深めのモールドで再現しています
●車体下部は一体成型のパーツで再現
・ 「サスペンション」はそれぞれ6パーツで構成
・ ステアリングは前方に固定した状態となっています
・ 「前照灯」は一体成型のパーツで再現、「ライトガード」はエッチングパーツで再現します
●タイヤは、ホイールとゴムの部分とに分割して再現
・ ゴムの部分は軟質樹脂製で、トレッドパターンを深めのモールドで再現
●車体内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ 操縦席、助手席
・ メーターパネル(メーターを再現したデカールが付属)
・ ハンドル
・ 変速レバー
・ ペダル類
・ 操作室のフロアパネル
・ 操作パネル(メーター類を再現したデカールが付属)
・ 座席
など
●各ウィンドを再現するクリアパーツが付属
●レーダーのアンテナ、エンジングリルガード(メッシュ)、ライトガードなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「9K33 オサー (SA-8 ゲッコー)」の塗装とマーキング 】
●「9K33 オサー」のマーキングとして、ソ連軍仕様及びロシア軍仕様となる3種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、国籍マーク、親衛マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
●「ソビエト軍 SA-8 ゲッコー」の完成時のサイズ
・ 全長 : 268mm
・ 全幅 : 82mm
●全パーツ数 : 340点以上
【 「ロシア SA-8 ゲッコー」のパッケージ内容 】
・ 9K33 オサー(SA-8 ゲッコー) ×1
・ エッチングシート ×1
・ 金属製ワイヤー ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
●2015年 完全新金型