日本海軍 白露型駆逐艦 時雨 (新装備付)
「日本海軍 白露型駆逐艦 時雨 (新装備付) (プラモデル) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.SPW045 )」です
●太平洋戦争時における日本海軍の駆逐艦「白露型」の「前期型」となる2番艦「時雨」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ピットロード社製「日本海軍 白露型駆逐艦 白露」に、同社製「新WW2 日本海軍艦船装備セット (5)」をセットしたスペシャルバージョンです
・ 「新WW2 日本海軍艦船装備セット (5)」は、駆逐艦用の主砲、魚雷発射管、機銃、カッター類、電探などを新たに設計し直してディテールの再現度を高めた汎用パーツセットです
・ 両キットを単品で揃えるよりも価格的にお得な内容となっています
●「時雨」の同型艦となる「白露」「村雨」の艦名表示のデカールも付属、選択して作製することができます
【 「日本海軍 白露型駆逐艦 時雨 (新装備付)」のキット内容について 】
●日本海軍の駆逐艦「白露型」の「前期型」となる2番艦「時雨」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ピットロード社が長年培ってきた艦船モデル技術を反映して駆逐艦「時雨」をシャープなモールドで再現、新金型で造型した「新WW2 日本海軍艦船装備セット (5)」のパーツに置き換えることで、より細かで繊細なディテールを再現可能な内容となっています
・ 組立説明書内には「時雨」の艦体上に取り付ける「新WW2 日本海軍艦船装備セット (5)」のパーツ指示が記載されています
●艦体喫水線までの洋上モデルと、艦底部を含めたフルハルモデルとを選択して組立てる事ができます
●太平洋戦争開戦後の「時雨」は、逐次対空兵装の増設が行なわれており、本キットでは第2番主砲塔を撤去して機銃座とした1944年の対空兵装増強時の状態を再現しています
●「時雨」は、「船体」「上甲板」「艦橋などの上部構造物」「主砲などの艤装類」の各ブロックごとに分割した構成となっています
●各ブロックをそれぞれ個別に組み立てて、上甲板、構造物と艤装類を船体ブロックへと取り付けて完成させます
●船体は、喫水線のラインで上下に分割したパーツで構成
・ 船体側面の「舷窓」を微細なモールドで再現しています
・ 船底部は、 洋上モデル用としての船体下を塞ぐ平らな船底パーツと、フルハルモデル用の船底を再現したパーツが付属、選択して使用します
・ フルハルモデル用の「ビルジキール」「舵」「推進軸」「プロペラ(スクリュー)」などは別パーツ化して再現しています
●上甲板は、船体部分に一体成型化しており、錨鎖甲板部は別パーツ化しています
・ 甲板上には、中央構造物、後部構造物、主砲塔台座、魚雷発射管、リノリウム押さえ、滑り止めなどの基本構造の他、「魚雷運搬用レール」「ボラード」「アンカーチェーン」などの繊細なディテールをモールドで再現しています
・ 中央構造物と後部構造物は、上甲板上に一体成型化しています
「時雨」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成しています
●艦橋
・ 艦橋の主要部分は、各パネルを箱組み状に貼り合わせる構成となっており、トップの方位盤、測距儀などは別パーツ化しています
・ 「艦橋窓枠」は、窓の部分を一段凹んだ状態で再現し立体感を演出しています
・ 艦橋下部の「舷窓」「扉」などのディテールは凹凸あるモールドで再現しています
・ 艦橋に装備する、「25mm連装機銃」は別パーツ化
●メインマスト、後檣
・ メインマストと後檣は三脚檣型となっており、それぞれ前後に分割したパーツ構成です
・ メインマストに装備する、「13号電探」(×1)、「22号電探」(×1)を別パーツ化
● 第1煙突・第2煙突
・ 煙突は左右に分割したパーツ構成で、トップ部分は別パーツとなっています
・ 蒸気捨管、缶通風筒、排気筒は別パーツ化しています
●中央構造物
・ 中央構造物の下部は船体パーツと一体成型化しており、これに予備魚雷格納庫と機銃のスポンソンとを一体化した上部パーツを取り付ける構成となっています
・ 中央構造物に装備する、「25mm3連装機銃」(×2)、「90mm探照灯」(×1)、「方位測定器」(×1)を別パーツ化
●主砲塔 「50口径 3年式 12.7cm連装砲 C型」 ×2、
・ 砲塔は本体部分と砲身部分とで構成、砲身部分は1本ずつに分割したパーツとなっています
・ 砲身基部には防水カバーをモールドで再現しています
●4連装魚雷発射管 「92式 61cm 4連装魚雷発射管」 ×2
・ 魚雷発射管は一体成型のパーツで再現(「新WW2 日本海軍艦船装備セット (5)」の魚雷発射管は、発射管とシールドに分割したパーツで再現)
●対空機銃 「25mm3連装機銃」 ×3、「25mm連装機銃」 ×1、「25mm単装機銃」 ×15
・ 3連装機銃と連装機銃は、銃身部と機銃架の2パーツで構成
・ 単装機銃は一体成型のパーツで再現
●内火艇、カッター及びボートダビッド
・ 7mカッター ×2
・ 7.5m内火艇 ×2
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦首、艦尾旗竿
・ 錨
・ 爆雷投射器
・ 爆雷装填台
・ 前部・後部スキッドビーム
・ リール
など
●付属の新装備セット主要パーツ内容 (ピットロード社製「新WW2 日本海軍艦船装備セット (5)」)
・ 3年式 12.7cm連装砲 C/D型 ×3
・ 92式 4連装魚雷発射管 ×2
・ 96式 25mm 3連装機銃 ×5
・ 96式 25mm連装機銃 ×2
・ 魚雷次発装填装置 ×1
・ 爆雷投下軌条 ×2
・ 爆雷装填台 ×2
・ 94式爆雷投射機 ×2
・ 90cm探照灯 ×2
・ 7mカッター ×2
・ 7.5m内火艇 ×2
・ ラジアル型ボートダビット ×4
・ ラフィング型ボートダビット ×4
・ 汎用ダビット ×3
・ アンカー(小) ×2
などが含まれています
●フルハルモデル用のディスプレイスタンドが付属しています
●艦尾の軍艦旗、艦首の日章旗、駆逐隊番号、煙突の白線、舷側部の艦名表示(「時雨」「白露」「村雨」)などを再現したデカールが付属
【 「日本海軍 白露型駆逐艦 時雨 (新装備付)」のパッケージ内容 】
・ 駆逐艦 時雨 (「白露」「村雨」も製作可能) ×1
・ 「新WW2 日本海軍艦船装備セット (5)」 ×1
・ デカールシート ×1
・ ディスプレイスタンド ×1
・ 組立て説明書 ×1
●スポット生産品
【 「駆逐艦 白露型」について 】
●日本海軍は、艦隊戦用優れた攻撃力を持つ大型駆逐艦「特型」を1930年から続々と竣工させますが、ロンドン軍縮条約により駆逐艦にも保有制限が行なわれるようになり、制限枠を超えない範囲で有効な戦力を持つために作られたのが排水量1,400tクラスの駆逐艦「初春型」でした
●この「初春型」は、「特型」よりも一回り小さな船体となっていましたが、攻撃力は「特型」を超える(主砲の門数は少ないものの、魚雷の再装填機能を持つ)能力を持っていました
●ところが、水雷艇「友鶴」が転覆してしまうという「友鶴事件」が発生、これは武装関係の装備を、船体の規模以上に積んだために起こったもので、日本海軍の全艦艇に対して見直しが行なわれています
●この結果、「初春型」の装備する武装によるトップヘビーは顕著であり、同型は武装の撤去などを実施します
●「白露型」は、「初春型」の次に建造されたタイプで、武装を減らした「初春型」をベースとした改良拡大型の排水量1,600tクラスの駆逐艦です
●「友鶴事件」の教訓から、主砲の搭載門数は改造後の「初春型」と同じ5門で、船体も強度と復元性を充分に確保していました
●ただし、魚雷兵装は増強が行われ、4連装魚雷発射管を2基装備しています
●「白露型」は、1番艦の「白露」が1936年に竣工、合計10隻が建造します
●事前の計画では、「白露型」はもう10隻建造される予定でしたが、この大きさの駆逐艦では日本海軍が求める駆逐艦の攻撃力には及ばず、この10隻はキャンセルされ、その代わりに排水量2,000tクラスとなる「朝潮型」が登場することとなりました
●なお、「白露型」は「前期型」6隻と「後期型」4隻とに分類されており、「前期型」は船体の建造中に「友鶴事件」による設計変更を受けたために、構造的に継ぎ接ぎとなっているのに対し、「後期型」では新設計によりスッキリとしたものとなっています
・ 「前期型」は艦橋下部前面が角張った形状、「後期型」は丸みが有るのが外観上の大きな違いです
●また、1942年末頃から順次、船体中央部の機銃が「25mm連装機銃」もしくは「25mm 3連装機銃」に換装、更に1943年には艦橋前部に機銃座が設けられています
【 「駆逐艦 時雨」について 】
●「時雨」は、「白露型」駆逐艦の2番艦として1936年に竣工しました
●同艦は、1942年5月の「珊瑚海海戦」に参加、次いで「ミッドウェー海戦」にも加わりましたが、機動部隊の壊滅により作戦中止命令を受けて帰還しています
●その後、ソロモン海域に配備され、ガダルカナル島への輸送任務に従事します
●1942年11月の「第3次ソロモン海戦」に参加、アメリカ巡洋艦隊との死闘を繰り広げ、同艦隊に大打撃を与えますが、自身も損傷してトラック島に帰還します
●1943年には、多くの護衛任務と輸送任務に従事、「べラ湾海戦」「第1次、第2次ベララベラ海戦」にも参加、アメリカ軍に対して大きな戦果を挙げ、優秀艦として認識されるようになります
●更には11月の「ブーゲンビル島沖海戦」に参加、不利な状況下で帝国海軍側の艦艇の大部分に被害が発生する中、「時雨」は無傷で生還しました
●1944年6月、「マリアナ沖海戦」に参加、海戦自体は航空決戦で、同艦は航空攻撃による損傷を受けながらも内地へと帰投します
●水上決戦となった同年10月の「レイテ沖海戦」では、南翼からレイテ島沖に進出した「西村艦隊」に配属されており、夜間戦闘においてアメリカ艦隊からの猛攻を受けて艦隊が壊滅する中、唯一の生存艦として生還を果たしています
●ところが1945年1月、輸送船団を護衛中にアメリカ潜水艦の攻撃を受けて被雷、駆逐艦「雪風」に並ぶとも言われた武運に秀でた「時雨」でしたが、その栄光の生涯を閉じたのです