ドイツ L1500A 兵員輸送車 ソフトトップ
「ドイツ L1500A 兵員輸送車 ソフトトップ (プラモデル) (ICM 1/35 ミリタリービークル・フィギュア No.35529 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の重兵員車「メルセデス・ベンツ L1500A」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「シュタイヤー 1500A」と並び、ドイツ軍の重兵員車として将兵の足となり活躍した「メルセデス・ベンツ L1500A」を再現、ドイツ軍の野戦車輌らしい無骨なフォルムを再現した内容となっています
●ICM社製「ドイツ L1500A (Kfz.70) 中型4輪 兵員輸送車」をベースに、展開した状態の幌とシールドを付けた状態のドアのパーツを追加したバリエーションキットです
【 「メルセデス・ベンツ L1500A」について 】
●ドイツ軍は、1935年の再軍備化に伴い、軍備を大幅に拡張、軍の機械化を図るために民間用として生産した車輌を大量に徴用しました
●しかし、バリエーションに富んだ車両を抱えたことで整備や部品填補が問題となり、また、野戦用にしては性能が貧弱であったため、対応策として統一基準で軍用の車両を整備する「アインハイツ計画」を立案しました
●この「アインハイツ計画」では、各車輌を乗用車、トラックなどの種別ごとに分け、車両分類ごとに「軽」「中」「重」という3種のカテゴリーで区分けをし、開発と生産を進めました
●もっとも、 この「アインハイツ計画」は大戦前の平時に立案したものであったため、各車輌ともに贅沢な造りとなっている場合が多く、生産コストも割高になっていました
●そこで、1940年に「シェル計画」を立案、各車両の製造基準を戦時下に見合った基準へ修正し、低コストで整備性に優れた車輌が登場します
・ このシェル計画の下では、兵員車は「キューベルワーゲン」などの「軽」兵員車と、「重」兵員車とに集約、中兵員車は廃止しています
●重兵員車カテゴリーは、1.5tトラックのシャーシをベースとし、「メルセデス・ベンツ」「シュタイヤー」「フェノーメン」の3社が生産を担当しました
●「メルセデス・ベンツ L1500A」は、1941年から生産を開始した「メルセデス・ベンツ」社の重兵員車で、2600cc、60馬力のエンジンを搭載、4輪駆動(2輪駆動型もあります)を採用し、乗員を含めて9名の人員を輸送する能力を持っていました
●また、軽火砲の牽引にも使用されており、ドイツ軍将兵の足となって終戦時まで活躍しています
●「メルセデス・ベンツ L1500A」は、そのほとんどが兵員輸送車型「Kfz.70」として用いられましたが、車体後部を変更した消防車型も開発されています
【 「ドイツ L1500A 兵員輸送車 ソフトトップ」のキット内容について 】
●このドイツ軍の重兵員車「メルセデス・ベンツ L1500A」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ICM社の1/35シリーズのフォーマットに則り、細分化したパーツ構成と繊細なモールドで「メルセデス・ベンツ L1500A」を再現、ソフトスキン車両としての構造と各装備の細かさの再現に重きを置いた内容となっています
●幌を展開した状態を再現しています
・ 側面のシールドは装着の有無を選択できます
・ 「ドイツ L1500A (Kfz.70) 中型4輪 兵員輸送車」の畳んだ状態の幌のパーツもセットしていますので、幌を畳んだ状態で再現することも可能です
●「メルセデス・ベンツ L1500A」は、「ボディ」「エンジン」「シャーシ」の3ブロックで構成しています
【 ボディ 】
●ボディは、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 「側面ドア」は、「シールド」を付けた状態で別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 「シールド」のウィンドは付属のクリアフィルムを切り出して再現します
・ ボンネット部は実車に沿ったパーツ構成となっており、側面パネルを跳ね上げた状態も再現することが可能です
・ 「フロントグリル」にはメッシュ状のモールドを彫刻、特徴的な「メルセデス・ベンツ」のマークをモールドで再現しています
・ 「前照灯」は、前後に分割したパーツで再現、前部のガラス部はクリアパーツです
・ ボディ前部の「サイドミラー」「方向指示器」「ノテックライト」「スポットライト」を別パーツ化、「スポットライト」のガラス部はクリアパーツです
・ 「車載工具」類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
・ ボディ後部の「車間表示灯」「ナンバープレート」などを別パーツ化しています
●「フロントウィンド」は枠の部分を成型色パーツ、ウィンド本体をクリアパーツで再現しています
・ 「ワイパー」は枠のパーツに一体成型化して再現
・ 運転席側の枠を別パーツ化、開閉状態を選択できます
●キャビン内部を再現しています
・ キャビン内部は、3列となった座席配置を再現、各座席は「フレーム」「背もたれ」「腰掛け」のパーツ構成となっています
・ 運転席部分の、各種「レバー」「ペダル」「ハンドル」を別パーツ化して再現
・ メーターパネルは一体成型のパーツで再現、メーター類は付属のデカールで再現しています
・ 車内に装備する「ライフルラック」はブロックごとにパーツ化しています
●展開した状態の「幌」を再現したパーツが付属しています
・ 「幌」は、上部及び後部、両側面の3パーツで構成、フレームは別パーツとなっています
・ 「幌」のウィンドは付属のクリアフィルムを切り出して再現します
・ オプションパーツとして畳んだ状態の「幌」を再現したパーツも付属しています
【 エンジン 】
●エンジンは17パーツで再現しています
・ 「エンジン」は本体部分を左右に分割したパーツで再現、これに「シリンダーヘッド」「ファンベルト」「排気管」「発電機」などを取り付けて作製します
・ 「ラジエター」は一体成型のパーツで再現
【 シャーシ 】
●シャーシのメインフレームは縦のフレームと横のフレームを組み合わせて作製します
・ 「リーフサスペンション」はそれぞれ一体成型のパーツで再現
・ 前後の「ディファレンシャル」はそれぞれ2パーツで構成しています
・ 前後の「プロペラシャフト」はそれぞれ一体成型のパーツで再現、中央部の動力伝達装置は3パーツで構成しています
●タイヤは、本体部分と裏側内部の2パーツで再現
●前照灯のガラス部、フロントウィンドを再現するクリアパーツが付属
●幌やシールドのウィンドを再現する、カットラインをプリントしたクリアフィルムが付属しています
【 「L1500A 兵員輸送車」の塗装とマーキング 】
●「L1500A 兵員輸送車」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 「グロスドイッチュラント」自動車化歩兵師団 (ウクライナ / 1942年夏)
・ 「グロスドイッチュラント」自動車化歩兵師団 (ハリコフ / 1942年夏)
・ ドイツ空軍所属車輌 (北アフリカ戦線 / 1942年夏)
・ ドイツ国防軍所属車輌 (北アフリカ戦線 / 1942年夏)
●説明書の塗装例に基づく、師団マーク、戦術マーク、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
【 「ドイツ L1500A 兵員輸送車 ソフトトップ」のパッケージ内容 】
・ メルセデス・ベンツ L1500A ×1
・ クリアフィルム ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 一部新金型
・ ICM社製「ドイツ L1500A (Kfz.70) 中型4輪 兵員輸送車」をベースに、展開した状態の幌のパーツなどを追加したバージョン