ドイツ Mk.4 744(E)(A13) 戦車 & UE燃料タンクトレーラー
「ドイツ Mk.4 744(E)(A13) 戦車 & UE燃料タンクトレーラー （プラモデル） (ブロンコモデル 1/35 AFVモデル No.CB35030SP )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の戦車「Mk.4 744（E）」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●イギリス軍の「巡航戦車Mk.4」（A13）を捕獲、ドイツ軍仕様とした「Mk.4 744（E）」を再現、砲塔や車体側面のジェリカンラックを装備し、履帯を「2号戦車D/E型」と同じものへと変更した、鹵獲戦車ならではの間に合わせ的な姿を再現した内容となっています
●「ルノー UE」用の「UE 燃料タンクトレーラー」をセットしています
●ブロンコモデル社製「ドイツ A13 巡航戦車 744（E） 鹵獲車両」をベースとして、「燃料タンクトレーラー」を追加したバリエーションキットです
【 「Mk.4 744（E）」について 】
●1930年代中頃、イギリス軍は戦車を「軽戦車」「巡航戦車」「歩兵戦車」という3つのカテゴリーに分類して、それぞれの役割に応じた性能を持つように開発を進めます
●「巡航戦車」は機動力を重視した戦車で、「歩兵戦車」によって突破した前線から浸透し、敵を追撃、戦果を拡大する役割を担うことを想定していました
●「巡航戦車 Mk.3 （A13）」は、3番目の巡航戦車として1938年に制式採用されましたが、戦争への機運が高まる中で、最大装甲14mm厚という防御力では脆弱さが目立ち、追加装甲を加えて最大装甲を30mm厚へと引き上げたのが「巡航戦車 Mk.4 （A13 Mk.2）」です
●この「巡航戦車 Mk.4」の登場により、「巡航戦車 Mk.3」は少数生産に止まり、さらに、既存の「巡航戦車 Mk.3」に追加装甲を装着するという簡単な改造で多くの「Mk.3」が「巡航戦車 Mk.4」へと換装されています
●「巡航戦車 Mk.4」はヨーロッパ派遣軍として「独仏戦」に投入されますが、最大装甲30mm厚という防御力は充分な装甲として機能せず、ドイツ軍の攻撃によって多くの車両を失なってしまいます
●また、ドイツ軍は連合軍を大きく包囲する作戦を展開したため、イギリス軍は全ての重装備を捨ててダンケルクへと壊走、このためドイツ軍はイギリス軍をはじめとする大量の連合軍の兵器を鹵獲しました
●「独仏戦」で鹵獲した戦車や装甲車類は、戦車不足に喘いでいたドイツ軍にとって恵みとなり、次の大きな戦いとなる「独ソ戦」までに時間の余裕があったため、本格的な改造を施したドイツ軍仕様となっているのが特徴です
・ フランス軍の戦車は、1人用砲塔というのがどうしてもドイツ軍の用兵に適さず、部分的な使用にとどまっています
●「巡航戦車 Mk.4」は履帯を「2号戦車D/E型」が装着していたタイプへと変更、それに伴い起動輪も変更し、新たにジェリカンラックや軟弱地脱出用の角材を装備しているのが特徴でした
●このドイツ軍仕様の「巡航戦車 Mk.4」は、制式名称「Mk.4 744（E）」と名を与えられて各部隊へと配備されました
●もっとも、「Mk.4 744（E）」は装甲が薄く、砲弾供給もままならないことから、あくまでも補助的な役割が多く、運搬や牽引などが主な任務となっていましたが、「第18戦車師団」では9両の「Mk.4 744（E）」を装備、戦車戦力の一角として運用された例もあります
【 「ドイツ Mk.4 744（E）（A13） 戦車 ＆ UE燃料タンクトレーラー」のキット内容について 】
●このドイツ軍の戦車「Mk.4 744（E）」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●実車へのリサーチに基づき、ブロンコモデル社ならではの細部にこだわったディテール表現を施し「巡航戦車 Mk.4 744（E）」を再現、細分化したパーツとエッチングパーツを交えた構成で、ディテール再現に重きを置いた内容となっています
●「Mk.4 744（E）」戦車が牽引する「UE 燃料タンクトレーラー」が付属しています
●「Mk.4 744（E）」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●砲塔はスペースドアーマーとして追加装甲を装着した「Mk.4 744（E）」の砲塔レイアウトを再現、表面のリベットなどを繊細なモールドで再現しています
●「2ポンド砲」の砲身は、一体成型のパーツで再現、砲口は開口しています
・ 「砲尾」も再現、「駐退装置」や「防危板」などを別パーツ化しています
・ 「防盾」は一体成型のパーツで再現
・ 「防盾」は完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は、上下及び前後パネルの4パーツで構成
・ 「追加装甲板」は各パネルごとパーツ化しており、スペーサーを挟んで砲塔へと取り付けます
・ 「装填手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「直接照準器」はエッチングパーツを組み合わせて作製します
・ 側面の「ジェリカンラック」は各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製
・ 「ジェリカンラック」に積載する「ジェリカン」（×8）が付属
●車長キューポラは円形を4つに分割したパーツを組み合わせて作製します
・ 「車長ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 「サーチライト」は本体とガラス部の2パーツで再現、ガラス部はクリアパーツで再現しています
【 車体上部 】
●複雑な面で構成された「Mk.4 744（E）」の車体上部レイアウトを再現、表面のリベットやフェンダー上などのプレスラインなどを繊細なモールドで再現しています
●車体上部は、フェンダーを含めた一体成型のパーツで再現、前部パネル、戦闘室前面パネル、後部パネルは別パーツとなっています
・ 戦闘室前面パネルは箱組み状に各パネルを貼り合わせて作製します
・ 各「点検ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「前照灯」は、本体とガラス部の2パーツで再現、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 「前照灯」の前面のメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています
・ 「ノテックライト」は、本体、基部、ベースの3パーツで構成、ベースはエッチングパーツとなります
・ エンジングリルのメッシュはエッチングパーツで再現
・ 「排気管」は、各ブロックごと上下に分割したパーツで再現、固定バンドはエッチングパーツで再現します
・ 軟弱地脱出用の「角材」は、上下に分割したパーツで再現、固定具は別パーツ化しています
・ 「ジェリカンラック」は付属のエッチングで再現、積載する「ジェリカン」（×12）が付属しています
【 車体下部 】
●車体下部は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 側面パネルは、2枚のパネルを貼り合せることで2重構造を再現、クリスティサスペンションの「スプリングコイル」及び「サスペンションアーム」を別パーツ化しています
・ 「起動輪」は前後に分割したパーツで再現、内側のリングは付属のエッチングで再現しています
・ 「誘導輪」は前後に分割したパーツで再現
・ 「転輪」は、前後及びハブキャップに分割した3パーツで構成
【 履 帯 】
●「履帯」は、「2号戦車D/E型」用のシングルピン式履帯を再現しています
・ 「履帯」は1枚ずつに分割した連結可動式履帯で再現
・ この履帯には、モデルカステン製「2号D型戦車用 初期型履帯 （可動式）」が対応しています
【 UE 燃料タンクトレーラー 】
●「Mk.4 744（E）」が牽引する「UE 燃料タンクトレーラー」が付属しています
●「UE 燃料タンクトレーラー」は、「カーゴ部分」に「タンク」「シャーシ」「フェンダー」などを取り付けて作製します
・ 「カーゴ部分」は各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 「カーゴ部分」の下部には牽引装置を一体成型化しています
・ 「タンク」は上下方向に3分割したパーツで再現、側面の幕及びロープは一体成型のパーツで再現しています
・ 「タンク」上部の「燃料ポンプ」を別パーツ化
・ 「シャーシ」は、左右の「リーフサスペンション」、軸、前後のフレームの5パーツで構成
・ 「ボギー」は前後に分割したパーツで再現、「転輪」を挟んで作製します
・ 「フェンダー」は左右それぞれ一体成型のパーツで再現、裏側のフェンダー支持架と側面のフレームは付属のエッチングで再現しています
●「履帯」は、一部連結式履帯で再現しています
・ 「履帯」の上下の直線部は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部は3枚ずつに分割したパーツで構成
・ 「履帯」の上部は転輪による弛みを再現しています
●前照灯やサーチライトのガラス部などを再現するクリアパーツが付属
●エンジングリルのメッシュ、前照灯のメッシュ、排気管の固定バンドなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「Mk.4 744（E） 戦車 ＆ UE燃料タンクトレーラー」の塗装とマーキング 】
●「Mk.4 744（E） 戦車 ＆ UE燃料タンクトレーラー」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第18戦車師団 第100火炎放射大隊 （ロシア / 1941年）
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「ドイツ Mk.4 744（E）（A13） 戦車 ＆ UE燃料タンクトレーラー」のパッケージ内容 】
・ 戦車 Mk.4 744（E） ×1
・ UE 燃料タンクトレーラー ×1
・ エッチングシート×4
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 一部新金型
