ソビエト BTR-80 装甲兵員輸送車 初期型
「ソビエト BTR-80 装甲兵員輸送車 初期型 (プラモデル) (エース 1/72 ミリタリー No.72171 )」です
●現用ロシア(ソビエト)軍の装輪式装甲兵員輸送車「BTR-80」の「初期型」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「BTR-60」シリーズの最終進化型として1980年代に登場した「BTR-80」の「初期型」を再現、面で構成した車体に小型の銃塔を装備したマッシブなスタイルを再現した内容となっています
【 「BTR-80」について 】
●ソ連軍は、第2次世界大戦後に装甲兵員輸送車の本格的な開発を開始、装輪式装甲車「BTR-152」や「BTR-40」などの開発を経て1959年に登場したのが兵員輸送車「BTR-60」です
●この「BTR-60」はオープントップ式でしたが、1966年に登場した「BTR-60PB」になると密閉型となり、上部に「14.5mm機関砲」を装備した銃塔を搭載、このスタイルは後々まで続くソ連軍の装輪装甲車輌の基本デザインとなります
●しかし、この「BTR-60PB」は、車体前部に操縦席、中央部に兵員室、後部にエンジンというレイアウトを採用したことにより、兵員の乗降は車体上部のハッチしか使用できず、乗降時には兵員が露呈するという兵員輸送車としては致命的な欠点を抱えていました
●そこで、1972年に登場した「BTR-70」では、第2、第3タイヤの間に側面ハッチを増設、これにより側面から乗降が可能となり、「BTR-60PB」の欠点が改善されました
●ところが、このハッチは小型のために様々な装備を付けた兵士にとっては不便極まりなく、また「BTR-60PB」と同じガソリンエンジンを搭載したことで、引火しやすいという弱点も持っていました
●「BTR-70」は「BTR-60PB」と並んでアフガニスタン侵攻に参加、この戦いでは上記のような「BTR-60」系列の欠点が噴出してしまいます
●このアフガニスタンでの戦訓により、これらの欠点を改善したタイプとして1984年に登場したのが「BTR-80」です
●この「BTR-80」は、従来のガソリンエンジン2基から260馬力のディーゼルエンジン1基へと変更、起動性能と防御力が大きく向上しています
●側面ハッチも大型化、兵員の迅速な展開と撤収が可能となり、銃塔の仰角も60度へと引き上げられました
●これらの改良により「BTR-80」は装輪式装甲車として一つの完成形となり、ソ連崩壊後もロシア軍や東欧諸国などで広く運用されているのです
【 「ソビエト BTR-80 装甲兵員輸送車 初期型」のキット内容について 】
●このロシア(ソビエト)軍の装輪式装甲兵員輸送車「BTR-80」の「初期型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ACE社のハンドメイドによる金型加工を用いて「BTR-80」の「初期型」を再現、レジンキットの感覚に近い独特の風合いと、ミニスケールキットとしては細分化したパーツ構成で、「BTR-80 初期型」の全体像とディテールとを再現した内容となっています
●「BTR-80 初期型」は、「銃塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 銃 塔 】
●「14.5mm重機関銃 KPVT」の銃身は一体成型のパーツで再現
・ 「防盾」も一体成型のパーツで再現、「同軸機銃」は別パーツ化しています
●銃塔は、上下に分割したパーツで構成
・ 上部の「ペリスコープ」はモールドにて再現
・ 後部の「スモークディスチャージャー」は1本ずつ個別にパーツ化、「蓋」の部分と「ガード」は付属のエッチングで再現します
【 車体上部 】
●車体上部は、天板と左右両側面の3パーツで構成
・ 前部の「視察ハッチ」、上部の「ハッチ」、兵員室の上部の「ハッチ」は別パーツ化しており、開閉状態を選択することができます
・ 「ガンポート」は付属のエッチングで再現します
・ エンジンデッキの「装甲ガード」は1つずつ個別にパーツ化
・ 「足掛け」「ライトガード」「前照灯」「車載工具類」「トリムベーン」などを別パーツ化
・ 「排気管」は上下に分割したパーツで再現しています
【 車体下部 】
●車体下部は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 側面ハッチは別パーツ化しています
・ 「ダブルウィッシュボーンサスペンション」は、上下のアーム、車軸、軸受け、ショックアブソーバーのパーツ構成となっており、これを8輪分作製して車体へと取り付けます
●タイヤは、ホイール部とゴムの部分とに分割しています
・ ゴムの部分は軟質素材製で、トレッドパターンを深めの彫刻で再現しています
●ガンポート、スモークディスチェージャーのガードなどを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「BTR-80 装輪装甲兵員輸送車 初期型」の塗装とマーキング 】
●「BTR-80 初期型」のマーキングとして、4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ ソ連軍所属車両 (アフガニスタン・ジャララバード / 1988年5月)
・ ソ連軍所属車両 (アフガニスタン・カブール / 1988年5月)
・ ロシア軍所属車両 (ボスニア・ヘルツェゴビナ / 1999年)
・ ロシア軍所属車両 (サラエボ / 1994年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「ソビエト BTR-80 装甲兵員輸送車 初期型」のパッケージ内容 】
・ BTR-80 装輪装甲兵員輸送車 初期型 ×1
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 一部新金型