PLZ 05式 155mm 自走榴弾砲
「PLZ 05式 155mm 自走榴弾砲 (プラモデル) (MENG-MODEL 1/35 ティラノサウルス シリーズ No.TS-022 )」です
●中国人民解放軍の自走榴弾砲「05式 155mm自走榴弾砲」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●中国人民解放軍の最新鋭自走榴弾砲「05式 155mm自走榴弾砲」を再現、長大な砲を搭載した、迫力あるフォルムを再現した内容となっています
【 「05式 155mm自走榴弾砲」について 】
●中国人民解放軍(以下、中国軍と表記)は、陸軍大国であり、その総兵力世界一の規模を誇っていました
●しかし、中国軍の装備は1950年代のソ連軍の兵器をコピー生産する方法を採っていたため、1950年代末頃からソ連との関係が悪化すると新規の技術を導入することができなくなり、1980年代に入ると旧式化が目立つようになりました
●そこで、中国軍では中国自体の市場開放に合わせて西側からの技術を積極的に導入、新しい兵器や車両を次々と開発しました
●ところが、多くの兵力を持つ中国軍の全ての兵器の更新には極めて膨大な費用がかかり、特に自走榴弾砲になると、牽引式の火砲と比べて極めて高価になってしまうので、その開発と生産は低調にならざるを得ませんでした
●また、西側の規格を採り入れると、自走榴弾砲の口径は155mmとなるため、これは従来のソ連式の口径152mmを採用した軍の規格全てを更新しなければならないことを意味していました
●1980年代後半になると、中国は西側の技術を採り入れた兵器を積極的に海外へと輸出するようになり、この流れの中で口径155mmの自走榴弾砲の開発を開始します
●この結果、「PLZ-45」「PLZ-91」という自走榴弾砲が登場し、中国軍自体は採用を見送っていますが、海外へと輸出されています
●2000年に入ると中国国内の技術力が向上し、経済発展に裏付けられて軍事費も拡大し、中国軍では自走榴弾砲の開発が活発化、2005年に登場したのが「05式 155mm自走榴弾砲」です
・ 「05式 155mm自走榴弾砲」は、「52口径 155mm榴弾砲」を装備、自動装填装置を搭載して最大発射速度10発/分という能力を持っています(持続発射速度は4発/分程度)
・ 砲弾は、「榴弾」「発煙弾」「白燐発煙弾」などの他に「ロケット補助推進弾」も用意、この「ロケット補助推進弾」を使用した場合には最大射程は50kmを超えると言われています
・ このような長砲身砲と自動装填装置などの搭載により「05式 155mm自走榴弾砲」は40tを超える重量となりましたが、800馬力のディーゼルエンジンを搭載したことにより最大速度50km/hという機動性能を有しています
●「05式 155mm自走榴弾砲」は、中国軍の最新鋭自走榴弾砲として配備が行われ、パレードや演習などに参加、中国軍の装備を代表する存在となっているのです
【 「PLZ 05式 155mm 自走榴弾砲」のキット内容について 】
●この中国人民解放軍の自走榴弾砲「05式 155mm自走榴弾砲」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●中国のメーカー「MENGモデル」社ならではの徹底したリサーチと実車への造詣に基づき「05式 155mm自走榴弾砲」を再現、パーツの細分化によってディテールを追求するのではなく、スライド金型を使用した一体成型化やパーツ上に施された凹凸のモールドによるディテール再現を中心に、現用車両らしい細やかで複雑な構造を再現した内容となっています
●エンジングリルのメッシュやライトガードなどはエッチングパーツ、砲塔上のサイトなどはクリアパーツ、そして履帯は連結可動式履帯と、全体的なボリュームは大きなものとなっていますが、エッチングパーツは最小限かつ効果的なものに絞られ、履帯などの足周りを除くと現用車両のビックアイテムとしては、パーツ数を抑えて「05式 155mm自走榴弾砲」を再現しています
●「05式 155mm自走榴弾砲」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●砲塔は長大な砲を前方寄りに配置し、面で構成された「05式 155mm自走榴弾砲」の砲塔形状を再現、表面のリベット、パネルライン、雨樋などを強弱を付けたモールドで再現しています
●「52口径 155mm榴弾砲」の砲身は、金属製砲身で再現、「マズルブレーキ」「排煙器」「防塵カバー」は別パーツとなっています
・ 「マズルブレーキ」「排煙器」「防塵カバー」は左右に分割したパーツで再現
・ 「マズルブレーキ」はカバーを付けた状態を再現したパーツもセット、選択して使用します
・ 「防盾」は前後に分割したパーツで再現
・ 「防盾」は、基部に内蔵するポリキャップにより、完成後も上下に可動させることができます
・ 「駐退復座装置」は上下に分割したパーツで再現、前部の円筒部は別パーツ化しています
●砲塔は、上下に分割したパーツ構成
・ 側面の「ドア」、上部の「ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「照準器」は4パーツで構成、前面のガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 「旋回サイト」は3パーツで構成、前面のガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 側面の「ペリスコープ」はエッチングパーツにて再現
・ 「ベンチレーター」「フック」「手摺り」などを別パーツ化
・ 「スモークディスチャージャー」は上下に分割したパーツで再現、直接砲塔へと取り付けます
・ 砲塔上のパネルは1枚ずつ個別にパーツ化
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
●機銃ターレットは一体成型のパーツで再現しています
・ ターレットに装備する「12.7mm重機関銃」が付属
・ 機銃本体は一体成型のパーツで再現しており、これに銃架、弾薬箱などを取り付けて作製します
・ 機銃は銃口及びフラッシュハイダーを開口しています
【 車体上部 】
●面構成で、先端部にエンジン(エンジングリル)を配置した「05式 155mm自走榴弾砲」の車体上部レイアウトを再現、プレス構造の質感やパネルラインなどを強弱を付けたモールドで再現しています
●車体上部は、一体成型のパーツで再現
・ スライド金型を使用して側面の溶接跡や点検ハッチ等をモールドで再現しています
・ 「エンジン点検ハッチ」は別パーツとなっており、上部のメッシュはエッチングパーツで再現しています
・ 「エンジン点検ハッチ」上部の「防御プレート」(プラパーツ)が付属、装着の有無を選択できます
・ 「操縦手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「吸気グリル」はルーバーをモールドで再現、上部のメッシュとガードはエッチングパーツで再現します
・ 「前照灯」「フォグランプ」は前後に分割したパーツで再現、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 「牽引ワイヤー」は、アイの部分はプラパーツ、ワイヤー本体は付属の紐で作製します
・ 「ライトガード」はエッチングパーツにて再現
・ 「サイドスカート」「マッドフラップ」はそれぞれ一体成型のパーツで再現
【 車体下部 】
●車体下部はバスタブ状に一体成型となったパーツで再現、後部パネルは別パーツ化しています
・ 「サスペンションアーム」は別パーツ化、「トーションバー」部分も一体成型化しており、その先端部を車体へと接着して固定します
・ 「転輪」はホイールとゴムの部分の2パーツで構成、ゴムの部分にはホイールのリムを一体成型化しています
・ 「起動輪」は前後方向に3分割したパーツで再現
・ 「誘導輪」は前後に分割したパーツで再現
・ 「起動輪」「誘導輪」「転輪」は内蔵するポリキャップにより回転可動させることができます
●後部パネルは一体成型のパーツで再現
・ 「後部ドア」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「後部ドア」の「ステップ」は別パーツとなっており、展開した状態と畳んだ状態とを選択できます
・ 「尾灯」を別パーツ化、「尾灯ガード」はエッチングパーツで再現しています
【 履 帯 】
●履帯は、表面にパッドが付いた「05式 155mm自走榴弾砲」用のシングルピン履帯を再現しています
・ 履帯は、1枚ずつに分割した可動連結式履帯にて再現
・ 各履帯(履板)にはダボとダボ穴が付いており、これを嵌め合わせることで繋ぎ、可動状態で組むことができます
●前照灯のガラス部、照準器のガラス部などを再現するクリアパーツが付属
●吸気口やエンジン点検ハッチのメッシュ、ライトガード、ペリスコープなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「05式 155mm自走榴弾砲」の塗装とマーキング 】
●「05式 155mm自走榴弾砲」のマーキングとして、中国人民解放軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 中国人民解放軍建軍80周年記念パレード時 (2007年)
・ 中華人民共和国建国60周年記念パレード時 (2009年)
・ 北京軍区 第38集団 砲兵旅団 (2014年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「PLZ 05式 155mm 自走榴弾砲」のパッケージ内容 】
・ 05式 155mm自走榴弾砲 ×1
・ 金属製砲身 ×1
・ エッチングシート ×2
・ 紐 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 完全新金型