ドイツ 3トン 4×2 カーゴトラック 20mm 対空機関砲 Flak38 搭載型 (2in1)
「ドイツ 3トン 4×2 カーゴトラック 20mm 対空機関砲 Flak38 搭載型 (2in1) (プラモデル) (ドラゴン 1/35 '39-'45 Series No.6828 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の大型トラック「オペル・ブリッツ 3.6」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●汎用的な軍用トラックとして使用された「カーゴタイプ」と、荷台に「20mm機関砲 Flak38」を搭載した「対空自走砲型」とを選択して作製することができます
●ドイツ軍の大型トラックの代表格となる「オペル・ブリッツ 3.6」を再現、キャビン全体を柔らかみのあるラインで包みながら、ドイツ的な質実剛健さを併せ持った、独特のフォルムを再現した内容となっています
●ドラゴン社製「ドイツ Sd.Kfz.3a ハーフトラック マウルティア」をベースに、「オペル・ブリッツ 3.6」を再現するために足周りを変更、「ドイツ 2cm 対空砲 Flak38 w/Sd.Ah51 トレーラー」の機関砲本体を追加したバリエーションキットです
【 「オペル・ブリッツ 3.6」について 】
●第1次世界大戦後のドイツ軍(ワイマール共和国軍)は、弱体な戦力しか持っていませんでしたが、軍の機械化を精力的に行っていました
●当事のドイツ軍の機械化は、民間用車両をそのまま軍用として転用する方法を採っており、これは調達コストを低く抑えられるという長所を持っていましたが、一方で雑多な車両が混在してしまうため、整備や部品調達などの点で大きな障害となってしまいました
●そこでドイツ軍は、1935年の再軍備化に合わせて軍用車両を規格化して開発・生産するという「アインハイツ計画」を立案、この計画に基づいて機械化を進めます
●ドイツの自動車メーカー「オペル」社は、乗用車からトラックまでも手掛ける大手メーカーで、1930年からは自社で生産したトラックに「ブリッツ」というブランド名を与え、世界的な人気を博していました
●この「オペル」社が「アインハイツ計画」に基づいた大型トラックとして開発したのが「オペル・ブリッツ 3.6」です
・ 「3.6」はエンジンの排気量を示しています
・ 68馬力のガソリンエンジンを搭載し、最高速度85km/hを発揮、最大積載量3tという性能を有していました
●「オペル・ブリッツ 3.6」は、性能の面からすれば「アインハイツ計画」で登場した他の大型トラックと大差はありませんでしたが、同クラスのトラックよりも自重が1t程度軽いという特長があり、これが「オペル・ブリッツ 3.6」がドイツ軍の主力トラックの座に就いた最大の要因となりました
・ 重量が軽いことは、扱いやすさと機械的信頼性へと繋がっており、将兵から絶大な支持を得ています
・ そして、重量の軽さは生産コストの低減にもつながっており、オペル・ブリッツ 3.6」は終戦時までに10万両以上を生産、ドイツ軍大型トラックの最大生産数となりました
●また、「オペル・ブリッツ 3.6」は、構造が複雑ではなく、広い荷台を持つことから汎用性にも優れており、「全輪駆動型」や「ロングホイールベース型」をはじめ、簡易式のハーフトラック「マウルティア」、派生型として「救急車型」「バス」「対空自走砲型」など様々なタイプが登場し、それらを含めると生産数は13万両以上にも達しています
●「対空自走砲型」は、荷台に「20mm機関砲 Flak30」、もしくは「20mm機関砲 Flak38」を搭載したタイプです
・ この「対空自走砲型」は、ハーフトラックをベースとした車両と比べて反動吸収が遅いことから、対空自走砲としては性能的に劣るものでした
・ しかし、ほぼ無改造で「オペル・ブリッツ 3.6」で機関砲を搭載できることから、軽便で生産コストの低い対空自走砲として多用されており、後方部隊を中心に様々な部隊で運用が行われています
●「オペル・ブリッツ 3.6」は、ドイツ軍のトラックを代表する存在となり、炎暑の北アフリカから酷寒の東部戦線に至るまで各戦線で活躍、大戦を通じてドイツ軍を支え続けたのです
【 「ドイツ 3トン 4×2 カーゴトラック 20mm 対空機関砲 Flak38 搭載型 (2in1)」のキット内容について 】
●このドイツ軍の大型トラック「オペル・ブリッツ 3.6」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ドラゴン社のディテール表現力で「オペル・ブリッツ 3.6」を再現、シャーシやボンネット部分はパーツ数を抑えながらも、機関砲を中心に細分化したパーツとエッチングパーツとの構成により、ディテール再現に重きを置いた内容となっています
●木製の荷台となる通常のカーゴタイプと、荷台に「20mm機関砲 Flak38」を搭載した対空自走砲型とを選択して作製することができます
●「オペル・ブリッツ 3.6」は、「機関砲」「ボンネット」「キャビン部」「荷台」「シャーシ」の各ブロックで構成しています
【 機関砲 】
●「20mm機関砲 Flak38」は、細分化したパーツ構成でメカニカルな構造を再現、排莢ネットはエッチングパーツで再現しています
●砲身は一体成型のパーツで再現、スライド金型を使用して砲口を開口しています
・ 機関部は「初期型」やプレス式となる「後期型」など、合計3タイプをセット、選択して使用します
・ 揺架は5パーツで構成、揺架前部の小防盾は3パーツで再現しています
●防盾は、左右それぞれを上下に分割したパーツで再現、装甲の薄さを表現するために裏側の縁に向かって緩やかな傾斜が付いた状態で成型しています
●砲架は左右の各ブロックで構成、「照準器」「照準手用防盾」「操作ハンドル」「弾倉ラック」「排莢ネット」などをこれに取り付けて作製します
・ 砲の上下方向は、長さの異なるシリンダーパーツをセットしており、「0度」「20度」「40度」「60度」の4種の角度を選択できるようになっています
・ 「弾倉ラック」は各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製、ラックに装備する「弾倉」(×3)が付属しています
・ 「排莢ネット」は、フレーム部分はプラパーツ、ネットはエッチングパーツで再現しています
●台座は一体成型のパーツで再現、「ターンテーブル」と「接地パッド」などは別パーツ化しています
・ 「ターンテーブル」は上下に分割したパーツで構成、台座を挟み込むことで、砲は左右に旋回させることができます
・ 「照準手席」は、「支持架」「フレーム」「腰掛け」「背もたれ」の4パーツで再現
【 ボンネット 】
●「オペル・ブリッツ 3.6」の特徴となる緩やかな曲面で構成されたボンネット形状を再現、側面吸気口のスリット部分は開口しています
●ボンネットは、フレーム状となったメインパーツに、「フロントグリル」「サイドパネル」を取り付けて作製します
・ 「サイドパネル」は跳ね上げた状態とすることもできます
・ 「サイドパネル」の固定具を別パーツ化
・ 「フロントグリル」上部の「エンブレム」を別パーツにて再現
・ 「オペル・ブリッツ」の銘板を再現したエッチングパーツが付属
・ 「前照灯」は管制スリットが付いたタイプを再現、内部のガラス部はクリアパーツで再現しています
●エンジンも再現しています
・ エンジンは、「トランスミッション」「クラッチ」を含めた10パーツで構成、「ラジエター」は前後に分割したパーツで再現しています
【 キャビン部 】
●キャビン部は、フェンダー部分を一体成型化したフロアパネルに、各パネルを貼り付けて作製します
・ 「ドア」は前後に分割したパーツで再現、開閉状態を選択することができます
・ 「ドアノブ」などは別パーツ化しています
・ 「フロントウィンド」、各「ウィンド」はクリアパーツで再現しています
・ 「ワイパー」は別パーツ化しています
・ キャビン上部に装備する「三角板」と畳んだ状態の「シート」が付属、「三角板」は牽引時を示す立てた状態と、非牽引時を示す倒した状態とを選択することができます
●キャビン内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ メーターパネル (各メーターはデカールで再現します)
・ 座席
・ ハンドル
・ レバー類
・ ペダル類
【 荷 台 】
●「オペル・ブリッツ 3.6」の木製荷台を再現、木パネル表現は深めの凹ラインのモールド、表面は梨地状の繊細な凹凸モールドを交えて木製の素材感を演出しています
●荷台は、「カーゴタイプ」としての上部に柵が付いた状態と、「対空自走砲型」としての背の高いパネルに覆われた状態の2種類をセット、各タイプに従い選択して作製します
●荷台は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 「カーゴタイプ」としての上部の「柵」は、各パネルに一体成型化しています
・ 後部パネルは、開閉状態を選択することができます
・ 「カーゴタイプ」のベンチシートを再現したパーツをセット、荷台内部へと取り付けます
・ 纏めた状態の「幌枠」のパーツが付属、一体成型のパーツで再現しています
●「自走砲型」に取り付ける機関砲の架台のパーツをセットしています
・ 架台は、フレームとパネルとを組み合わせて作製
・ 架台中央部の十字状のフレーム構造は、エッチングパーツを2枚組み合わせて再現します
【 シャーシ 】
●後輪駆動の「オペル・ブリッツ 3.6」のシャーシ構造を再現、タイヤはプラパーツにより再現しています
●シャーシのメインフレームは一体成型のパーツで再現、牽引装置部分は別パーツとなっています
・ 「リーフサスペンション」はそれぞれ一体成型のパーツで再現
・ 前輪の「ステアリングゲージ」は2パーツで再現、ステアリングは前方に固定した状態となります
・ 後部の「デファレンシャル」は前後に分割したパーツで再現しています
●タイヤは、ホイールとゴムの部分とに分割してて構成
・ ホイールとゴムともにプラスチックパーツで再現
・ ゴムの部分は前後に分割したパーツで再現し、トレッドパタンーも再現しています
●各ウィンド、前照灯のガラス部などを再現するクリアパーツが付属
●排莢ネット、銘板などを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「オペル・ブリッツ 3.6」の塗装とマーキング 】
●「オペル・ブリッツ 3.6」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる8種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 所属不明 (東部戦線 / 1941年)
・ ヘルマン・ゲーリング自動車化連隊 (バルバロッサ作戦時 / 1941年)
・ SS第1装甲擲弾兵師団「ライプシュ・タンダルテ・アドルフヒトラー」 (ハリコフ / 1943年)
・ SS第3自動車化歩兵師団「トーテンコプフ」 (デミヤンスク / 1941年~1942年)
・ SS第3自動車化歩兵師団「トーテンコプフ」 (ロシア / 1941年)
・ SS第4装甲擲弾兵師団「ポリツァイ」 (1944年)
・ 第2戦車師団 (東部戦線 / 1943年)
・ 所属不明 (東部戦線 / 1941年)
●説明書の塗装例に基づく、部隊マーク、戦術マーク、輸送表示、ナンバープレート号などを再現したデカールが付属しています
【 「ドイツ 3トン 4×2 カーゴトラック 20mm 対空機関砲 Flak38 搭載型 (2in1)」のパッケージ内容 】
・ オペル・ブリッツ 3.6 (カーゴタイプと対空自走砲型とを選択することが可能) ×1
・ エッチングシート ×2
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1