ドイツ Typ320 (W142) スタッフカー
「ドイツ Typ320 (W142) スタッフカー (プラモデル) (ICM 1/35 ミリタリービークル・フィギュア No.35537 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の高級スタッフカー「メルセデス・ベンツ タイプ320」を1/.35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●主に上級将校向けのスタッフカーとして後方地域や航空基地などで運用された「メルセデス・ベンツ タイプ320」を再現、高級サルーンをベースにした優雅なフォルムを再現した内容となっています
●キャビン上部をキャンバス張りにした「カブリオレタイプ」を再現しています
【 「メルセデス・ベンツ タイプ320」について 】
●自動車メーカーとして最も古い会社の一つである「ベンツ」社は1880年代に創業、ドイツの技術を集約して生み出される自動車は高い評判を獲得し、モータースポーツ界にも参戦、「ベンツ」の信頼性は数多い自動車メーカーの中でもトップクラスを誇っていました
●「ベンツ」社は自動車、トラックなどのブランド名として1902年から「メルセデス・ベンツ」の名称を使用、1926年には「ダイムラー」社と合併して「ダイムラー・ベンツ」社となりましたが、「メルセデス・ベンツ」のブランド名は残され、その名は会社の名前と間違われる程に定着しています
●第1次世界大戦の敗戦後、ドイツ国内は急激なインフレと不況になり、「ベンツ」社も経営の危機に陥りますが、これが「ダイムラー」社との合併を生むきっかけにもなっています
●しかし、1920年代の後半になると、ナチス党下での数々の経済政策が成功し、ドイツ国内の経済は徐々に持ち直すようになり、1930年代前半になると西ヨーロッパを中心にモータリゼーションの急速な発展期を迎えます
●この波に乗り「ダイムラー・ベンツ」社は、より高性能で高価な乗用車を発売、ドイツの再軍備化も始まり軍用車両の受注も好調で、好調な経営の下、新規開発にも精を出し数多くの名車を作り出します
●このような時代背景と好調だった「ダイムラー・ベンツ」社の業績の裏づけを基に、1937年に登場した高級乗用車が「メルセデス・ベンツ タイプ320」です
●「メルセデス・ベンツ タイプ320」は、78馬力、6気筒3200ccのガソリンエンジンを搭載、最高速度130km/hという性能を発揮しました
●この「メルセデス・ベンツ タイプ320」よりも上位のクラスの乗用車として「グロッサー・メルセデス 540K」や「グロッサー・メルセデス 770K」、そして「メルセデス・ベンツ G4」などが存在していましたが、これらの車は基本的にオーダーメードで作られる特注車で、生産数も少なく、市販車の中で「メルセデス・ベンツ タイプ320」が「ダイムラー・ベンツ」社の実質的なトップクラスとして位置づけられていました
●「メルセデス・ベンツ タイプ320」は、4ドアセダンの他に、カブリオレタイプ、スポーツタイプ、クーペタイプなどをラインナップに並べ、ヨーロッパの富裕者層に高い人気を得ていました
●「メルセデス・ベンツ タイプ320」は1942年の生産終了までに7000台以上を生産、軍用の高級スタッフカーとしても用いられ、高級将校を中心に広く愛用されたのです
【 「ドイツ Typ320 (W142) スタッフカー」のキット内容について 】
●ドイツ軍の高級スタッフカー「メルセデス・ベンツ タイプ320」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ICM社のスタッフカーシリーズのフォーマットの一部を継承しながらも、パーツの細分化を抑え、一体成型化とモールドを主体としたディテール再現によりパーツ数を抑えており、同社のソフトスキン車両のキットの中では作りやすさに配慮した内容となっています
●「カブリオレタイプ」としての、キャビン上部のキャンバス部分は、閉じた状態と開いた状態とを選択することができます
●「メルセデス・ベンツ タイプ320」は、「キャビン」「エンジン」「シャーシ」の3ブロックで構成しています
【 キャビン 】
●「メルセデス・ベンツ タイプ320」の優雅なフォルムを構成するキャビンは箱組状のパーツ構成で再現、フロントグリル、ボンネット側面の通気グリルなどをICM社ならではの繊細なモールドで再現しています
●キャビンは、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ フロアパネルは全ての「フェンダー」を含めた一体成型のパーツで再現しています
・ 「ドア」はモールドにて再現
・ 各「ウィンド」はクリアパーツで再現しています
・ 「ワイパー」は別パーツ化しています
・ 上部の「キャンバス」は、閉じた状態と、開いて折り畳んだ状態の2種をセット、選択して使用することができます
・ 「ボンネット」の天板は一体成型のパーツで再現
・ 「前照灯」は、本体とガラス部の2パーツで構成、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 「ノテックライト」は、本体と基部の2パーツで再現
・ 「バンパー」「尾灯」「エンブレム」「ドアノブ」などを別パーツ化しています
●キャビン内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ フロアパネル
・ メーターパネル(メーターを再現したデカールが付属)
・ 座席
・ ハンドル
・ 各種レバー
・ ペダル類
・ サンバイザー
・ バックミラー
・ ドアの内側のノブ
・ ウィンドの開閉ハンドル
など
【 エンジン 】
●エンジンは、左右に分割したパーツ構成で、これに「シリンダーヘッド」「キャブレター」「発電機」「冷却ファン」「ファンベルト」などを取り付けて作製します
・ エンジンは16パーツで構成
・ 「ラジエター」は一体成型のパーツで再現しています
【 シャーシ 】
●「メルセデス・ベンツ タイプ320」の骨太なシャーシ構造を再現、サスペンションなどは一体成型化してパーツ数を抑えています
●シャーシのメインフレームは、縦方向のフレームと横方向のフレームとを組み合わせて作製します
・ 後部の「デファレンシャル」は「ドライブシャフト」を含めた一体成型のパーツで再現
・ 「ステアリングゲージ」は、「リーフサスペンション」を含めて3パーツで構成
・ ステアリングは前方に固定した状態となります
●タイヤは、ホイールとゴムの部分に分割しています
・ ゴムの部分は軟質素材製で、トレッドパターンを深めのモールドで再現しています
●前照灯のガラス部、各ウィンドなどを再現したるクリアパーツが付属しています
【 「メルセデス・ベンツ タイプ320」塗装とマーキング 】
●「メルセデス・ベンツ タイプ320」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ ドイツ国防軍所属 (ドイツ / 1941年)
・ ドイツ空軍所属 (フランス / 1942年)
・ ドイツ国防軍所属 (ノルウェー / 1942年)
・ ドイツ国防軍所属 (イタリア / 1943年)
●説明書の塗装例に基づく、部隊マーク、戦術マーク、ペナント、ナンバープレトなどを再現したデカールが付属しています
【 「ドイツ Typ320 (W142) スタッフカー」のパッケージ内容 】
・ メルセデス・ベンツ タイプ320 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 完全新金型