ドイツ 7.62cm FK39(r) 野砲
「ドイツ 7.62cm FK39(r) 野砲 (プラモデル) (ミニアート 1/35 WW2 ミリタリーミニチュア No.35104 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の野砲「FK39(r) 76.2mm野砲(FK297(r) 76.2mm野砲)」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ソ連軍の野砲「M1939 76.2mm野砲」を鹵獲し、ドイツ軍仕様とした「FK39(r) 76.2mm野砲」を再現、ソ連製の防盾をそのまま高い位置に設置した、特徴的なフォルムを再現した内容となっています
【 「FK39(r) 76.2mm野砲」について 】
●ソ連軍では師団砲兵用の火砲として「76.2mm野砲」を第1次世界大戦時から運用、この口径の野砲はその後発展を続けました
●特に1936年に開発を開始し、1939年に誕生した「M1936 76.2mm野砲(F-22 76.2mm野砲)」は、51.1口径の長砲身で高い装甲貫通能力を有し、後の「独ソ戦」ではドイツ軍から「ラッチュ・バム」と呼ばれ恐れられる存在となります
●しかし、この「M1936 76.2mm野砲(F-22)」は、長砲身ゆえ取り回しの不便さがあり、また、大重量なため移動・運搬に労力と時間がかかるという用兵上の欠点もあり、ソ連軍では砲身長を42口径へと短くした「M1939 76.2mm野砲(F-22USV)」を開発、「M1936 76.2mm野砲(F-22)」に比べ短砲身ながら十分な装甲貫通能力も持ち、火力支援だけではなく、対戦車戦闘にも活躍しました
●ドイツ軍は独ソ戦の緒戦において、この「M1936 76.2mm野砲(F-22)」と「M1939 76.2mm野砲(F-22USV)」を大量に鹵獲、この2門が持つ高い装甲貫通能力を活かして、対戦車砲として運用することを決定します
●ドイツ軍は砲の操作を1人で行えるようにするなど、自軍仕様に改造を行い、「M1936 76.2mm野砲(F-22)」は「Pak36(r) 76.2mm対戦車砲」、「M1939 76.2mm野砲(F-22USV)」は「Pak39(r) 76.2mm対戦車砲」として制式化されます
●ただし、「M1939 76.2mm野砲(F-22USV)」はやはり「M1936 76.2mm野砲(F-22)」よりも装甲貫通能力が若干劣ることから、火力支援用の野砲として、そのままの仕様でドイツの間接照準器を装備して運用される場合が多く、これは「FK39(r) 76.2mm野砲」として制式化しています
・ 「FK39(r) 76.2mm野砲」は、ソ連軍のオリジナル仕様として操作ハンドルを砲架の左右に配置しており、砲の照準には2人の兵士が必要でした
・ 「FK39(r) 76.2mm野砲」は、資料によっては「FK297(r) 76.2mm野砲」と呼称されている場合があります
●「FK39(r) 76.2mm野砲」は鹵獲兵器のため、その配備は2線級部隊が中心となりましたが、ドイツ軍の砲兵戦力として積極的に活用されたのです
【 「ドイツ 7.62cm FK39(r) 野砲」のキット内容について 】
●このドイツ軍の野砲「FK39(r) 76.2mm野砲(FK297(r) 76.2mm野砲)」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ミニアート社らしい細分化したパーツとエッチングパーツという構成で、「FK39(r) 76.2mm野砲」のディテール再現に重きを置いた内容となっています
●タイヤとホイール、砲弾などは、ミニアート社製「ソビエト 76.2mm 野戦砲 ZIS-3 w/フィギュア」から流用、その他の部分は砲架を含めて新規に作り起こしています
●「FK39(r) 76.2mm野砲」は、「砲身」「砲架」「防盾」「砲脚」の4ブロックで構成しています
【 砲 身 】
●砲身は一体成型のパーツで再現
・ 砲身は、「マズルブレーキ」が付いた状態と、「マズルブレーキ」のない状態の2種をセット、選択して使用することができます」
・ スライド金型を使用して砲口を開口しています
・ 「砲尾」は、「駐退復座装置」を含めて左右に分割したパーツで再現
・ 「閉鎖器」「閉鎖ハンドル」などを別パーツ化しています
・ 「揺架」は左右方向に3分割したパーツで再現
【 砲 架 】
●砲架は左右のブロックで分割した構成
・ 「照準器」「操作ハンドル」などを別パーツ化
・ 「平衡器」は3パーツで構成、「アーム」は別パーツ化しています
【 防 盾 】
●防盾は、一体成型のパーツで再現、砲身部の「小防盾」は別パーツ化して再現しています
・ 防盾内側の「収納箱」は、一体成型のパーツもしくは左右に分割したパーツで構成、蓋の固定ハンドルはエッチングパーツで再現しています
【 砲 脚 】
●砲脚は、左右に分割したパーツで再現、中央のベースへと取り付けます
・ 砲脚は、完成後も開閉可動させることができます
・ 「駐鋤」は上下に分割したパーツで再現
・ 方向転換用の「支持棒」は、展開した状態と倒した状態の2種をセット選択して使用します
・ ベース下部のフレーム構造部は、1本ずつ個別にパーツ化しています
●タイヤは、ゴムの部分とホイールとに分割しています
・ ゴムの部分は、トレッドパターンを再現するために、輪切り状に5分割したパーツで構成
【 アクセサリーパーツ 】
●アクセサリーパーツが付属しています
・ 木製砲弾箱 ×4
・ 砲弾 2種 ×各8
・ 空薬莢 ×4
●各部のディテールを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「ドイツ 7.62cm FK39(r) 野砲」のパッケージ内容 】
・ FK39(r) 76.2mm野砲 ×1
・ アクセサリーパーツ 一式
・ エッチングシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
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