フランス パナール VBL 軽装甲機動車 12.7mm M2機関銃搭載型
「フランス パナール VBL 軽装甲機動車 12.7mm M2機関銃搭載型 (プラモデル) (タイガーモデル 1/35 AFV No.TM-4619 )」です
●現用フランス軍の軽装輪装甲車「パナール VBL」の「M2重機関銃搭載型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●紛争地域行動に向け装甲板で覆ったターレットに「M2重機関銃」を搭載した「パナール VBL M2重機関銃搭載型」を再現、先鋭的なデザインの車体の上に大型の武装を装備した、現用車両らしいマッシブなフォルムを再現した内容となっています
【 「パナール VBL 軽装甲機動車 12.7mm M2機関銃搭載型」のキット概要 】
●プラスチック・クリアパーツ、エッチングパーツを併用した中国系メーカーのスタンダードなパーツ構成
●車体上に設置した装甲ターレットに「M2重機関銃」を装備
●車体内部を再現、装備品のライフルなども付属
●車体の防弾ガラスや前照灯等はクリアパーツ
●エンジングリルやジェリカンラックなどの再現はエッチング
●タイヤはエストラマー樹脂製(ホイールはプラスチックパーツ)
●塗装指示及びデカールは、第6軽機甲旅団 第1スパッヒ連隊 所属車両
●タイガーモデル社製「フランス パナール VBL 軽装輪装甲車」をベースに、「M2重機関銃搭載型」を再現するため「M2重機関銃」及びターレット、弾薬ラック、タイヤなどを追加したバリエーションキットです
【 「パナール VBL 軽装輪装甲車」について 】
●第2次対戦の独仏戦でフランスは一旦ドイツに降伏しますが、多くの植民地を擁してしたことと、強力な艦隊を保有していたことから、ドイツ傀儡のビシー政府を樹立してフランス国家を存続、このため植民地では従来どおりの行政が行われていました
●戦後、世界各地の植民地では独立の気運が高まり、イギリスを宗主国としていた植民地は次々と独立を果たしますが、フランス政府はこのような独立運動を力で押さえ込んだため、現在も海外の領土やフランスの影響下にある旧植民地地域は多数残っています
●このような海外の国家に対しフランスのイニシアチブを維持すべく、フランス軍は治安維持に適した装輪装甲車の開発に積極的であり、正規軍同士の戦争を前提としていた冷戦時代においても、戦車などの戦闘車両の他に、小火器射撃に耐えうる程度の装輪装甲車を数多く開発しています
●フランス軍は冷戦時代後期の1978年に、治安維持の目的に沿った取り回しやすい小型の装輪装甲車の開発を決定、要求された仕様は重量3.5t以下、対戦車ミサイルを搭載可能といった内容でした
●この開発要求に「パナール」社と「ルノー」社の2社が競って参入、1985年に「パナール」社のプランが選ばれ、「パナール VBL」として制式採用となりました
●この「パナール VBL」は、「ジープ」を装甲化したような小型車両であり、ホイールベースに対し車体は小さくまとめられており、乗員は3名しかないコンパクトな車両です
●装甲は最大で11.5mm、ウィンド部分は防弾ガラスとなっており、7.62mm小銃弾程度の小火器射撃に耐えうる能力を持っています
●95馬力のエンジンを搭載したコンパクトな車体は軽快な機動性能を発揮、さらに水上浮航能力も持ち、車体後部には水上推進用のスクリューを装備しています
●「パナール VBL」は1990年から部隊配備を開始、現在まで輸出を含めると2,300両を生産、軽便な装甲車両として高い評価を獲得しています
●また、「パナール VBL」は、車体上部のターレットに様々な火器を搭載することが可能で、高い汎用性を持っています
・ 「M2重機関銃搭載型」は、ターレットに「M2重機関銃」を搭載した、偵察や軽戦闘を担うタイプで、敵の射撃から射手を守るためにターレットの全周を装甲板で覆っているのが特徴です
●「パナール VBL」が登場した頃、世界的にはこのような小型で貧弱な装甲しか持たない装甲車両を懐疑的に見る傾向にありましたが、冷戦構造が瓦解し、世界各地で内戦やテロ活動が頻発すると、ソフトスキン車両の被害が続出、「パナール VBL」のような軽装甲車両の価値は一気に上昇しました
●そのため、世界各国で「パナール VBL」に準じた軽装甲車両の開発が活発化、「パナール VBL」は世界的趨勢の先駆けとして注目を浴びているのです
【 「フランス パナール VBL 軽装甲機動車 12.7mm M2機関銃搭載型」のキット内容について 】
●この軽装輪装甲車「パナール VBL」の「M2重機関銃搭載型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●車体の主要部分はスライド金型を多用した一体成型のパーツを中心としながら、車体上のディテール部分については細分化したパーツとエッチングで構成、軽装輪装甲車「パナール VBL M2重機関銃搭載型」のディテール再現に重きを置いた内容となっています
●「パナール VBL M2重機関銃搭載型」は、「車体上部」「ターレット」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 車体上部 】
●前方に向かい傾斜し、側面に大きな通気グリルを備えた「パナール VBL」の車体上部レイアウトを再現、点検ハッチやヒンジなどは深めのモールドで再現しています
●車体上部は、一体成型のパーツで再現、フロント部分は別ブロック化しています
・ 「通気グリル」はモールドにて再現
・ 「上部ハッチ」「側面ドア」「後部ドア」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 各ウィンド部分は開口した状態となっており、厚みのあるクリアパーツをはめ込むことで防弾ガラスを再現しています
・ 左右の「ワイパー」は、動力装置を含めた一体成型のパーツで再現
・ 「車載工具」類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
・ 「ジェリカンラック」と「固定バンド」は付属のエッチングで再現、プラパーツによる「ジェリカン」を装着して作製します
・ 「牽引ワイヤー」はアイの部分をプラパーツ、ワイヤー本体は付属の金属製ワイヤーを使用して作製します
・ エンジングリルのメッシュは付属のエッチングパーツで再現
・ 「前照灯」と「ウインカー」はクリアパーツで再現しています
【 ターレット 】
●装甲板で覆った独特のターレット形状を再現、ターレット内部に積載された機銃の弾薬箱なども再現しています
●ターレットは左右に分割したパーツで再現
・ 「ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ ターレット後部の「弾薬箱」は前後に分割したパーツで再現、固定用のフレームはエッチングパーツで再現しています
●「M2 重機関銃」は、本体とグリップの2パーツで構成
・ スライド金型を使用して銃口を開口しています
・ 「弾薬箱」は上下に分割したパーツで再現
【 車体下部 】
●下部に向かって絞った「パナール VBL」の車体下部形状を再現、複雑なトレッドパターンを持つタイヤは接着可能なエストラマー樹脂で再現しています
●車体下部は、一体成型のパーツで再現、サスペンションカバーは別パーツ化しています
・ 前輪の「ダブルウィッシュボーンサスペンション」は、上下の「アーム」「コイルスプリング」「車軸」の4パーツで構成
・ ステアリングは前方に固定した状態で再現しています
・ 後部の「デファレンシャル」は一体成型のパーツで再現
・ 水上推進用の「スクリュー」も一体成型のパーツで再現
・ 「尾灯ユニット」は左右それぞれ一体成型のパーツで再現、「尾灯」及び「ウインカー」はクリアパーツで再現しています
・ 「排気管」は一体成型のパーツで再現しています
●タイヤは、ホイールとゴムの部分とに分割したパーツ構成
・ タイヤは、トレッドパターンなどが異なる2種をセット、選択して使用します
・ ゴムの部分はエストラマー樹脂製で、トレッドパターンを深めのモールドで再現しています
●車体内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ フロアパネル
・ 各座席
・ メーターパネル(各メーターはデカールで再現)
・ ハンドル
・ 各種レバー
・ ペダル類
・ 無線機
・ 機関銃の弾薬箱
・ 消火器
・ FA-MAS アサルトライフル ×2
・ マガジンポーチ
・ 雑嚢
など
●各ウィンド、前照灯、尾灯、ウインカーを再現するクリアパーツが付属
●エンジングリルのメッシュ、ジェリカンラック、各種固定バンドなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「パナール VBL M2重機関銃搭載型」の塗装とマーキング 】
●「パナール VBL M2重機関銃搭載型」のマーキングとして、フランス軍仕様となる1種類の塗装例がカラー塗装図に記載されています
・ 第6軽機甲旅団 第1スパッヒ連隊
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊表示、戦術マーク、重量表示、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
【 「フランス パナール VBL 軽装甲機動車 12.7mm M2機関銃搭載型」のパッケージ内容 】
・ パナール VBL M2重機関銃搭載型 ×1
・ エッチングシート ×2
・ 金属製ワイヤー ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 一部新金型