九七式中戦車 チハ 新砲塔・後期車台
「九七式中戦車 チハ 新砲塔・後期車台 (プラモデル) (フジミ ちび丸ミリタリー No.004 )」です
●太平洋戦争時における日本軍の中戦車「97式中戦車改」をノンスケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「97式中戦車改」の標準仕様となる後期型車体をデフォルメ化して再現
・ 接着剤不要のスナップオンキット
・ 「97式中戦車」の車体上には実車を反映したディテールを凹凸を交えたモールドで再現しています
・ 転輪・履帯などの駆動部分はできるだけ簡単に組立ができるように配慮したパーツ構成
・ 成型色を活かして付属のシールを使うことで、塗装をせずとも3色迷彩を施した姿を再現することが可能です
・ 気楽に無塗装ストレートで組み立てても、デフォルメされたフォルムの中にディテールを付加してさらに精緻に仕上げても、幅広い楽しみ方のできるキットとなっています
【 「97式中戦車改」について 】
●1929年に国産初の制式戦車として採用された「89式中戦車」は高い評価を獲得しますが、1930年代中頃になると、他国の新鋭戦車の性能に追随することができなくなってしまったため、この後継車輌として1937年に誕生したのが「97式中戦車」です
●「97式中戦車」は、他国の戦車と比較しても決して見劣りする性能ではありませんでしたが、日本陸軍は戦車を歩兵支援用車輌と位置付けており、主砲として装備された「97式 57mm戦車砲」は対戦車戦闘には不向きな、装甲貫通能力の低い砲でした
●1939年、「ノモンハン事件」が発生、日本軍側は強力な火力と、数で迫るソ連軍戦車に大苦戦、この「ノモンハン事件」を契機として日本陸軍も戦車による対戦車戦闘を強く意識するようになりました
●「97式中戦車改」は、この「ノモンハン事件」の戦訓を受けて開発された「1式 47mm戦車砲」を搭載、搭載砲に合わせて砲塔形状も大きく変化し、「新砲塔チハ」という名でも呼ばれています
●「97式中戦車改」は、1942年のフィリピン戦から実戦に参加、従来の「97式中戦車」よりも強力になった装甲貫通能力を活かして対戦車戦闘などに活躍したのです
【 「九七式中戦車 チハ 新砲塔・後期車台」のキット内容について 】
●この日本軍の中戦車「97式中戦車改」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●独特の車体形状、後期型車体としてスッキリとしたエンジンデッキ部、小型のフェンダーから露出した履帯、そして大型化した砲塔など、「97式中戦車改」の特徴とポイントとを押さえ、デフォルメして再現した内容となっています
●接着剤不要のスナップオンキット、手軽に組立てることができます
●車体はブラウンの成型色、履帯や機銃はガンメタリック色で成型、さらにグリーンと濃いブラウンの迷彩パターンを再現したシールもセットしており、塗装をしなくても迷彩塗装を施した「97式中戦車改」の姿を楽しむことができます
●「97式中戦車改」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●砲身は、基部の駐退装置カバーを含めた一体成型のパーツで再現
・ 砲口は開口しています
・ 砲身は完成後も上下に可動させることができます
・ 「防盾」は砲塔に一体成型化して再現
●砲塔は上下に分割したパーツ構成
・ 馬蹄形の新型砲塔形状をデフォルメして再現
・ 「車長キューポラ」は別パーツ化して再現
・ 「防盾」「上部・側面・後部ハッチ」「照準器」などはパーツ上のモールドを施して再現しています
・ 溶接跡やリベットを微細な凹凸をつけたモールドで再現、溶接跡は過不足ない表現ですが、リベットは若干弱めに表現されています
・ 「対空機銃架」「後部機銃」は別パーツ化して再現しています
【 車体上部 】
●車体上部は一体成型のパーツで再現、デフォルメしながらも「97式戦車」の後期車台の特徴を捉えて再現しています
・ 車体上にはハッチ、フック、リベット、パネルライン、星章などを強弱を交えたモールドで再現しています
・ リベットはやや弱めの表現の凸モールド
・ エンジングリルはスリット状の凹凸モールドで再現
●「排気管」「排気管カバー」は車体に一体成型化して再現、排気管の先端部分を別パーツ化しています
●車体尾部の「雑具箱」、前後の「牽引フック」、「前照灯」「ジャッキ」「牽引ワイヤー」を別パーツ化して再現
●「前方機銃」は、マウントと銃身の2パーツで構成
【 車体下部 】
●車体下部は、フェンダーを含めてバスタブ状に一体成型となったパーツで再現しています
●駆動部はできるだけ作りやすさに配慮したパーツ構成
・ 「起動輪」「誘導輪」「上部転輪」は独立したパーツ、「下部転輪」は一体化したパーツ構成
・ 「起動輪」「誘導輪」「上部転輪(前後のみ)」「下転輪」は前後に分割したパーツで再現
・ コイル式のサスペンションなどは車体下部と一体成型化して再現しています
【 履 帯 】
●「履帯」はリング状に一体成型化したプラスチックパーツで再現
・ 起動輪・誘導輪・転輪にかぶせるようにして組み立てます
・ 「履帯」表面のディテールはかなり省略した表現となっていますが、塗装を施すことでデフォルメした97式中戦車用の履帯を再現することが可能です
【 「97式中戦車改」の塗装 】
●説明書には「97式中戦車改」の1種類の塗装例が記載されています
・ 塗装例に基づく、グリーン(草色)と濃いブラウン(土地色)の2色の迷彩パターンを再現したシールが付属しており、このシールを使うことで「97式中戦車改」の迷彩塗装を再現することができます
・ 説明書には各部位ごとに迷彩シールを貼る位置を記載しています
・ もちろんシールを使用せずに塗装で迷彩を再現することもできます
●「九七式中戦車 チハ 新砲塔・後期車台」のパーツ成型色
・ 車体部 : ブラウン
・ 履帯・機銃など : ガンメタリック
【 「九七式中戦車 チハ 新砲塔・後期車台」のパッケージ内容 】
・ 97式中戦車改 ×1
・ シールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 完全新金型