ラクロス ミサイル & トラック (SSP)
「ラクロス ミサイル & トラック (SSP) (プラモデル) (レベル AFV キット No.85-7824 )」です
●冷戦時代初期におけるアメリカ軍の短距離弾道ミサイル「MGM-18 ラクロス」を1/32スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●戦術用の短距離弾道ミサイルとして実戦配備された「MGM-18 ラクロス」を再現、専用の「M398発射機」を「M35 トラック」に搭載した状態を再現した内容となっています
【 「MGM-18 ラクロス」について 】
●第2次世界大戦時、ドイツ軍は世界初の弾道ミサイル「V-2」を実戦に使用、大戦が終わると米ソ両国が弾道ミサイル技術やその開発陣を獲得し、両国ではミサイル開発が積極的に行われるようになります
●アメリカ軍では、「V-2」のような長距離弾道ミサイルだけではなく、弾道ミサイルを砲兵火力の延長として戦術的に運用することを考案、「ラクロス計画」として1947年に開発が始まりました
●この「ラクロス計画」は、あくまでも戦場での運用を前提にしたため、ミサイル及び発射装置は極力コンパクト化を図り、2.5tクラスの「M35 トラック」に「M398 発射機」を装備した専用の車両を開発、これに全長5.8mになるミサイル「MGM-18 ラクロス」を搭載していました
●この「MGM-18 ラクロス」の最大射程は19km、当時の火砲よりも少し射程距離が長い程度でしかありませんでしがた、戦術核弾頭を搭載することが可能で、このことは冷戦時代のパワーバランスの均衡の点で大きな意味をもっていました
●もっとも、「MGM-18 ラクロス」は誘導装置の信頼性が低く、運用試験は難航、結局実戦部隊への配備は開発開始から12年経った1959年からになってしまいます
●「MGM-18 ラクロス」は米ソ冷戦下の最前線である、西ドイツと韓国に配備されましたが、誘導装置を中心に兵器としての信頼性は低く、配備開始の僅か3年後の1964年に全て退役してしまいます
【 「ラクロス ミサイル & トラック (SSP)」のキット内容について 】
●このアメリカ軍の短距離弾道ミサイル「MGM-18 ラクロス」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●キットは、レベル社「レンウォール ブループリントモデル」シリーズとして、旧「レンウォール」社の金型を復刻再販したものであり、プラスチックモデル黎明期の再現内容となっています
・ ただし、当時(1960年代)のアメリカ製のプラスチックモデルは世界の最先端であり、基本フォルムや全体の雰囲気、そしてフィギュアの仕上がりなどは同時代の日本製キットを凌駕しています
●「MGM-18 ラクロス」は、後部の梯子を上げた輸送時の状態と、梯子を下ろした射撃時の状態とを選択することができます
●キャビン及び荷台は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ キャビンの「ドア」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「エンジン」も再現
・ 「前照灯」はモールドにて再現
・ 荷台のグレーチングは、ヌケた状態で開口しています
・ 「タイヤ」はプラパーツで再現しており、トレッドパターンをモールドで再現しています
●荷台のランチャーアームは任意の角度で固定できます
●操作員を再現したフィギュアが5体付属しています
●「ラクロス ミサイル & トラック (SSP)」の完成時のサイズ
・ 全長 : 251mm
●全139パーツ
【 「ラクロス ミサイル & トラック (SSP)」のパッケージ内容 】
・ MGM-18 ラクロス ×1
・ フィギュア ×5
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●スポット生産品