特殊攻撃機 晴嵐
「特殊攻撃機 晴嵐 (メタル) (ウッディ・ジョー メタル製キット No.35169 )」です
●太平洋戦争後期における日本海軍の水上攻撃機「晴嵐」を1/144スケールで再現したメタル製組立キット
●潜水艦「伊400型」に搭載する重要拠点攻撃用の艦載機として開発・運用された水上攻撃機「晴嵐」を再現、日本海軍の水上機としては珍しく液冷エンジンを装備した、流れるようなフォルムを再現した内容となっています
【 「特殊攻撃機 晴嵐」のキット内容について 】
●日本海軍の水上攻撃機「晴嵐」を再現したホワイトメタル製の組立キットです
●水上攻撃機「晴嵐」の最大公約数的な姿を再現、主翼だけではなく、垂直、水平尾翼の折り畳み機能も再現した内容となっています
・ 主翼及び尾翼の折り畳み部分は別パーツ化しており、展開した状態はもちろん、各部を折り畳んだ状態で、同スケールの潜水艦「伊400型」のキットに搭載することができます
・ 機体すべてがホワイトメタル製のパーツとなっており、キャノピーはクリアパーツではありませんが、その分金属独特の重量感を楽しむことができる内容となっています
●「晴嵐」は、「胴体」「プロペラ」「フロート」、そして主翼と尾翼の各先端部(折り畳み機能より先の部分)の各パーツで構成しています
・ 機体には、排気管とキャノピーフレームなどをモールドで再現
・ 主翼と水平尾翼の先端部分には、胴体との接合面部分に接着強度を確保するためのダボが付いています
・ 「フロート」は装着の有無を選択することができます
●主翼と尾翼の先端部分は、その取り付けにより
・ 各翼を展開した「飛行状態」
・ 主翼を縦向きに展開し、垂直尾翼を展開させた「変形中の状態」
・ 各翼を折りたたんだ「格納状態」
の3種の状態から1種を選択して作製することができます(畳んだ状態とする場合には取り付け用のダボを切り取ります)
●キャノピーフレームを再現したシールが付属しています
・ シールは濃緑色にプリントしており、あらかじめキャノピー部分を塗装した後にシールを貼ってキャノピーを完成させます
●「晴嵐」の機外兵装として
・ 800kg爆弾 ×1
が付属しています
●「伊400型」に積載する場合などに使用する「台車」(×1)が付属
・ 「台車」は滑走台車の上部部分をおおまかに模した形状で再現しています
●「晴嵐」のマーキングとして、日の丸マーク、機体番号、識別帯、フロートの帯などを再現したシールが付属しています
【 「特殊攻撃機 晴嵐」のパッケージ内容 】
・ 水上攻撃機 晴嵐 ×1
・ 台車 ×1
・ シールシート ×2
・ 組立て説明書 ×1
●完成時のサイズ
・全長 : 72.8mm
・全幅 : 83.3mm
・全高 : 33.5mm (飛行状態時)
●2016年 完全新造形
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●本キットはホワイトメタル製ですので、プラスチック製モデルと比べて接着強度の確保が難しくなっています
●翼の折り畳み部分には接着強度確保用のダボが付いていますが、フロート部分などにはダボが付いていませんので、適時金属線などを通して強度を確保した方が良いでしょう
●各パーツの接着には、エポキシ系接着剤と瞬間接着剤を併用することをお勧めします
【 「水上攻撃機 晴嵐」について 】
●水上攻撃機「晴嵐」は、潜水艦「伊400型」の艦載機で、浮上した潜水艦からカタパルトで射出され、戦略目標の攻撃に使用するために計画された航空機です
●「愛知航空機」社において、「伊400型」の建造に合わせて開発に着手、1943年11月に試作第1号機が完成しました
・ 水上攻撃機「晴嵐」は、全長10.64m、全幅12.26mで、ン水冷倒立V型12気筒エンジンを搭載、最大速度時速474km(フロート投棄時560km)という性能を持ちました
・ 航空魚雷「92式改3」や、250キロ爆弾(×4)や800キロ爆弾(×1)を搭載可能、水平爆撃はもちろん、急降下爆撃も行うことができました
・ 「晴嵐」は「伊400型」の飛行機格納筒に納めるため、主翼はピン1本外すと前縁を下に90度回転して後方に、水平尾翼は下方に、垂直尾翼上端は右横に折りたためる機能を持っています
●「晴嵐」はフロートを装備した水上機でしたが、エンジン出力とカタパルトの能力の関係から、爆装した場合にはフロートを取り外した状態で射出し、攻撃後は艦近くの海面に着水、又は搭乗員を落下傘降下させて乗員のみを収容する予定でした
●「晴嵐」を積載した「伊400型」は、アメリカ艦隊が停泊する「ウルシー環礁」に向けて出撃しましたが、その途上において日本は降伏、「晴嵐」は実際に戦闘に投入されることなく終戦を迎えたのです