イギリス陸軍 シャーマン5 (M4A4)
「イギリス陸軍 シャーマン5 (M4A4) (プラモデル) (アスカモデル 1/35 プラスチックモデルキット No.35-016 )」です
●第2次世界大戦時におけるイギリス軍の中戦車「M4A4」の「75mm砲搭載型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●30気筒という大型エンジンを搭載するために車体を延長した「M4A4」の「75mm砲搭載型」を再現、砲塔後部の雑具箱やスモークディスチャージャーなどの装備をイギリス軍仕様とした姿を再現した内容となっています
●本キットの「M4A4」は
・ 直視バイザーのない後期生産車両
・ 装填手ハッチが無く、後部が斜めとなった「前期砲塔」
・ 主砲は「75mm戦車砲 M3」
・ 砲塔左側面には「排莢ハッチ」が付く
・ 防盾は、幅が狭い「M34砲架」と幅の広い「M34A1砲架」とを選択可能
・ 「M34砲架」の防盾は、砲身基部の装甲ガードが付いたタイプ
・ デファレンシャルカバーは「3ピースタイプ」
・ 砲塔及び車体の追加装甲の有無を選択可能
・ 「VVSS サスペンション」はリターンローラーの支持架が平行となる「中期型」(標準型)
・ 起動輪は、斜め方向の肉抜き穴の付いた「クライスラー型」
・ 誘導輪は、プレス式の「デッシュタイプ」
・ 転輪は、「スポークタイプ」とプレス式の「デッシュタイプ」とを選択可能
・ 履帯は、緩やかなシェブロン状の滑り止めパターンが付いた全鋼製の「T62」履帯を装着
という仕様の、「M4A4」の「75mm砲搭載型」を再現しています
【 「イギリス陸軍 シャーマン5 (M4A4)」のキット概要 】
●アスカモデル社の深い造詣と高度な成型技術により「M4A4 75mm砲搭載型」をハイクオリティな内容で再現
●細分化したパーツ構成ながら、造型センスに裏付けられたパーツの同士の合いの良さで作りやすさにも配慮
●鋳造肌や溶接跡なども実感あるモールドで再現
●各ハッチは開閉選択が可能
●追加装甲を再現したパーツが付属
●ペリスコープ、前照灯のガラス部などはクリアパーツで再現
●ライトガードはプラパーツとエッチングパーツとを選択可能
●ライトガード、ペリスコープガード、サイドスカート取り付けベースなどを再現したエッチングパーツが付属
●車体後部の吸気口はスリット状に開口、異物混入防止用ネットはエッチングで再現
●履帯は接着及び塗装が可能な軟質素材によるベルト式履帯が付属
●イギリス軍仕様を演出する雑具箱、スモークディスチャージャー、アンテナマウントなどのアクセサリーパーツが付属
●塗装例はイギリス軍所属車ほかポーランド軍所属車両などの5種、国籍マーク、部隊マークなどを再現したデカールが付属
●イギリス軍の戦車兵のフィギュアが1体付属
【 「M4A4」について 】
●「M4中戦車」シリーズは、大量生産を実現するために4種のエンジンと、それに合わせた5種の車体が用意され、この組み合わせから「M4」「M4A1」「M4A2」「M4A3」「M4A4」の型式に分類することができます
●「M4A4」の搭載エンジンには、高出力を得るため「クライスラー」社製のガソリンエンジンを放射状に5基連結するという「A57 マルチバンクエンジン」が採用されていました
●この「A57 マルチバンクエンジン」は、30気筒の多気筒エンジンで必然的に体積も大型化してしまい、このエンジンを収めるために「M4A4」は他の型式の車体よりも延長されています
●「M4A4」は1942年6月から生産を開始、しかし「M4A4」の複雑なエンジンはアメリカ兵にとっては悩みの種となってしまい、アメリカ軍では整備用の教材として極少数を導入するに止まりました
●このため、「M4A4」は余剰兵器となってしまい、アメリカからの供与車両としてイギリス軍に納入する道が選択されます
●アメリカ人にとって手に負えない「M4A4」でしたが、世界一機械好きと言われるイギリス人にとって「M4A4」の「A57 マルチバンクエンジン」は全く問題にはならず、イギリス軍は好んで「M4A4」を運用しています
●このような推移から、「M4中戦車」シリーズは型式ごとに導入先が異なり
・ アメリカ陸軍には、「M4」「M4A1」「M4A3」
・ アメリカ海兵隊には、「M4A2」(後に「M4A3」)
・ イギリス軍には、「M4」「M4A1」「M4A2」「M4A4」
・ ソ連軍には、「M4A2」
が導入され、それぞれの陸軍において運用されていました
●1943年中頃、「M4中戦車」シリーズは戦訓を採り入れた「後期型車体」に生産を移行、併せて生産体制の見直しも行われました
●これ以降、アメリカ人にとっては厄介な存在だった「M4A4」の生産は終了しますが、「M4」後継型の研究は継続されており、「M4A4」の「後期型車体」に相当するのが「M4A6」です
●しかし、アメリカ軍にとって「M4中戦車」シリーズの本命となる「M4A3」が潤沢に生産されていることから、この「M4A6」を新たに生産する意義は小さく、75両をもって生産は終了してしまいます
●結局、「M4A4」は1943年8月までに約7500両を生産、汎用性の高さからイギリス軍の戦車部隊では「M4A4」をはじめとする「M4中戦車」シリーズが主力を務め、イギリス戦車部隊に欠かせない存在となったのです
・ 「M4A4」は生産当初から「75mm砲搭載型」のみしかありませんが、イギリス軍では主砲を「17ポンド砲」に換装した「ファイアフライ」を生み出しています
【 「イギリス陸軍 シャーマン5 (M4A4)」のキット内容について 】
●このイギリス軍の中戦車「M4A4」の「75mm砲搭載型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●アスカモデル社のリサーチ力と実車への深い造詣、そして精度の高い成型技術を使い中戦車「M4A4 75mm砲搭載型」を再現、過度に細部重視に偏ることも無く、ディテールのポイントを押さえながらも、作りやすさにも配慮した非常にバランスの取れた高品質な内容となっています
●アスカモデル社のこだわりの金型成型技術を用いて細部のディテールを再現、砲塔と防盾の鋳造肌、シリアルナンバーなども繊細なモールドで再現しています
●また、ドラゴン社製「シャーマンシリーズ」のキットと比べるとパーツ数は抑えられ、アスカモデル社らしくカッチリとしたパーツの合いで組み上げやすいパーツ構成となっています
●「M4A4 75mm砲搭載型」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●装填手ハッチが無く、後部上面が斜めになった初期型の「75mm砲搭載型」砲塔を再現、アメリカ製らしい細やかな鋳造肌を繊細なモールドで再現しています
●「75mm戦車砲 M3」の砲身は左右に分割したパーツで再現
・ 「防盾」は、幅が狭い「M34砲架」と幅の広い「M34A1砲架」とをセット、選択して使用します
・各「防盾」は一体成型のパーツで再現
・ 「同軸機銃」は一体成型のパーツで再現、銃口及び放熱口を開口しています
・ 「防盾」は内蔵するポリキャップにより、完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は、実車の鋳造構造の分割ラインに合わせて上下に分割したパーツ構成となっています
・ 「直接照準器」「アンテナマウント」などを別パーツ化、「アンテナマウント」はリング状の形状を一体成型のパーツで再現しています
・ 「車長ハッチ」は別パーツとなっており、開閉状態を選択することができます
・ 「ペリスコープ」は、ペリスコープ本体と蓋の2パーツで再現、ペリスコープ本体はクリアパーツと成型色パーツの2種をセット、選択して使用することができます
・ 「スモークディスチャージャー」は2パーツで再現、取り付けベースを挟むようにして作製します
・ 後部の「雑具箱」は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 「サーチライト」は本体とガラス部の2パーツで再現、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 「追加装甲」は装着の有無を選択できます
・ 「砲塔」は、組立後、車体へと差込むことで左右旋回させることができます
●車長キューポラに装備する「M2 重機関銃」は、インジェクションキットとしては非常に高いレベルで再現しています
・ 「銃身」は、銃身交換用の把手が付いた状態と、付いていない状態とを選択して組み立てることができます
・ 「銃口」は開口しています
・ 特徴的な「放熱筒」は、スライド金型を使用して放熱口の位置を正確に開口、ヌケた状態で成型しています
・ 機関部の蓋は別パーツ化、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 「コッキングハンドル」は別パーツ化して再現
・ 「弾薬箱」は、「50発入りタイプ」と「100発入りタイプ」の2種をセット、選択して取り付けます
・ 「弾帯」のパーツも付属しています
【 車体上部 】
●車体を延長した溶接車体の「M4A4」の車体形状を再現、各部の溶接跡を凸状のモールドで、刻印を繊細なモールドで再現しています
●車体上部はエンジンデッキ部分除き、一体成型のパーツで再現
・ 「操縦手ハッチ」「前方機銃手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ エンジンデッキ部分は前後方向に3分割したパーツで構成
・ 「前照灯」は本体とガラス部の2パーツで構成、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 「ライトガード」は、エッチングパーツとプラスチックパーツの2種をセット、選択して使用することができます
・ 「前方機銃」は、銃身とマウントの2パーツで構成、銃口及び放熱口を開口しています
・ 後部の吸気口は開口しており、異物混入防止用ネットを再現したエッチングパーツが付属しています
・ 車体後部の「ディフレクター」と「スモークエミッター」はそれぞれ6パーツで再現しています
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
・ 「追加装甲」は、装着の有無を選択できます
・ 「サイドスカート取り付けベース」はエッチングパーツで再現
【 車体下部 】
●車体下部は各パネルを箱組み状にを貼り合せて作製します
・ 「デファレンシャルカバー」は、「3ピースタイプ」を再現、接合部は2枚のパーツを貼り合せることにより接合ラインを再現します
●「VVSSサスペンション」は、リターンローラーを後部へと配置、リターンローラーのアームのラインが水平となる「中期型」(標準型)を再現しています
・ 「サスペンション」は前後に分割したパーツ構成で、リターンローラーと垂直式バネ、ゴムシート、サスペンションアームなどを挟んで作製します
・ 「サスペンションアーム」は可動とすることができ、内蔵する特殊なゴムシートによりスムーズかつ反発性のある動きを再現しています
・ 「サスペンションアーム」を固定とするためのスペーサーのパーツも付属しています
・ 「起動輪」は、斜め方向の肉抜き穴の付いた「クライスラー型」を再現、前後に分割したパーツ構成となっています
・ 「誘導輪」は、プレス式の「デッシュタイプ」を再現、前後に分割したパーツで構成しています
・ 「転輪」は、「スポークタイプ」とプレス式の「デッシュタイプ」とをセット、選択して使用します
・ 「起動輪」「誘導輪」は、内蔵するポリキャップにより可動します
【 履 帯 】
●履帯は、緩やかなシェブロン状の滑り止めパターンが付いた全鋼製の「T62」履帯を再現しています
・ 履帯は、接着、塗装が可能な軟質素材のベルト式となっています
・ より精密で立体感ある履帯に交換したい場合には、「M4シャーマン戦車用履帯 T62型 (可動式)」がこれに対応しています
【 フィギュア 】
●戦車長のフィギュアが1体付属しています
・ 片腕をハッチ部分に置き、前方を見て佇んでいるポーズです
・ 服装は、「野戦服」を着用、「ベレー帽」を被った姿です
・ 服の皺の表現はスケールに沿った凹凸あるモールドで再現、服の縫い目などの細部は繊細なモールドで彫刻しています
・ フィギュアは、「頭部」「胴体」「両腕」に分割したオーソドックなパーツ構成
【 アクセサリーパーツ 】
●アクセサリーパーツとして
・ ビスケット缶 ×2
・ 車載装備品搭載用フレーム ×1
・ 予備履帯ラック ×2
が付属しています
●ペリスコープ、前照灯のガラス部などを再現したクリアパーツが付属
●吸気口の異物混入防止ネット、ライトガード、ペリスコープガードなどを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「M4A4 75mm砲搭載型」の塗装とマーキング 】
●「M4A4 75mm砲搭載型」のマーキングとして、5種類の塗装例が説明書に記載されています
・ イギリス軍 近衛機甲師団 第2アイルランド近衛連隊 第2中隊 (ノルマンディ / 1944年8月)
・ イギリス軍 第11機甲師団 第29機甲旅団 (ノルマンディ / 1944年7月)
・ イギリス軍 近衛機甲師団 第2アイルランド近衛連隊 第2中隊 (オランダ / 1944年9月)
・ ポーランド第1機甲師団 第10騎兵旅団 第2連隊 (イギリス本土 / 1944年春)
・ 所属不明 (ノルマンディ / 1944年7月)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「イギリス陸軍 シャーマン5 (M4A4)」のパッケージ内容 】
・ M4A4 中戦車 75mm砲搭載型 ×1
・ イギリス戦車兵 ×1
・ アクセサリーパーツ 一式
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1