呉軍港
「呉軍港 (プラモデル) (フジミ 集める軍港シリーズ No.003 )」です
●太平洋戦争時における日本の「呉軍港」を1/3000スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「呉軍港」の一画を「27cm×16cm」サイズのジオラマプレートに凝縮、突堤、ドック、建物、クレーン、そして艦艇などもセットしており、上空から俯瞰するパノラマ的なジオラマ製作を気軽に楽めるキットです
●海軍工廠を併設した日本4軍港の一つ「呉軍港」の一画をプレート状のパーツで再現、突堤、ドック、クレーン、工廠の建物などをプレート上に成型して再現した内容となっています
●「軍港施設」のスケールに合わせた「戦艦 大和(新造時)」「戦艦 長門型」「重巡洋艦 高雄型」「重巡洋艦 最上型」「重巡洋艦 古鷹型」「駆逐艦 陽炎型(×2隻)」の合計7隻の艦艇が付属しています
●フジミ社製「横須賀軍港」の一部の艦艇を流用、軍港施設と艦艇の一部を新たに作り起こしたバリエーションキットです
【 「呉軍港」について 】
●軍港は、軍が管理する港で、日本海軍が軍備を拡張して行く中で日本各地に設置されていきました
●また、戦争が進むと管轄地や占領地も拡大し、日本以外にも軍港を設置して、太平洋戦争の最盛期の日本海軍は多くの軍港を配下におくことになりました
●軍港は、規模や修理能力など、各港ごと様々であり、軍艦が停泊するだけの小さなものから、建造能力も備えた大規模なものまでそれぞれに能力が異なっています
●日本海軍では規模を基準にして軍港を区分しており、「軍港」という名称を与えられたのは「呉」「横須賀」「佐世保」「舞鶴」の4箇所のみで、それよりも小さな規模の軍港は「要港」や「警備府」などの名称となっていました
●「呉」「横須賀」「佐世保」「舞鶴」の「軍港」には、「鎮守府」と「海軍工廠」を併設していました
●「海軍工廠」は、大小多くのドックを備えており、艦の建造から改造、修理を行い、日本海軍の心臓部となっています
●「呉海軍工廠」は、日本最大の海軍工廠であり、「横須賀」「佐世保」「舞鶴」の3つの海軍工廠をまとめても「呉海軍工廠」の規模には及びませんでした
●このため、日本海軍の艦艇建造の中心地となり、太平洋戦争時には損傷した多くの艦が本格的な修理のために「呉海軍工廠」に入梁しています
●また、「呉海軍工廠」は砲や砲塔の製造を担う「砲熕部」が設けられており、戦艦「武蔵」の主砲は「呉海軍工廠」で作られ、建造している「佐世保海軍工廠」に輸送されたことは有名な話です
●そして、「呉海軍工廠」では戦艦「大和」の建造も行われています
●このように「呉海軍工廠」は日本海軍の心臓部とも言うべき存在でしたが、太平洋戦争末期にはアメリカ軍の目標となり、1945年3月以降空襲を度々受け、施設及び人員に重大な被害を被っています
●戦後、「呉軍港」は民間へと譲り渡されましたが、「呉海軍工廠」当時の施設の一部はそのまま使用され、往事の姿を垣間見ることができるのです
【 「呉軍港」のキット内容について 】
●この日本海軍の「呉軍港」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●日本海軍の中心部である軍港のジオラマを手頃なサイズで再現可能な内容となっています
●「呉軍港」という大きな施設を1/3000のミニスケールに凝縮、艦艇7隻も付属しており、艦艇が停泊もしくは行き交う軍港のワンシーンをジオラマとして楽しむことができる内容となっています
●付属している艦艇は、フジミ社製「特シリーズ」で培った艦船モデルの造型力を活かして再現、小さなサイズでパーツ数を抑えながらも各艦の特徴とディテールを捉えており、単艦のコレクションとしても充分に見応えがあるキットとなっています
●「呉軍港」は、付属している艦艇と比べてあっさりとした印象ですが、「呉軍港」を特徴付ける「ガントリークレーン」は別パーツ化して再現、「呉軍港」のポイントをしっかりと押さえています
・ パーツ数は抑えられていますので、プラバンなどでのディテールの追加や塗装での表現など、各ユーザーのスタンスに沿った楽しみ方ができることでしょう
●「呉軍港」は、平面状のプレート(海面)の上部に、突堤、ドック、建物などを一体成型化して再現、「ガントリークレーン」「クレーン」は別パーツ化しています
・ 「呉軍港」は、おおむねボックスに描かれている範囲を再現しています
●プレートのサイズは「幅約27cm×奥行き約16cm」、この大きさの中で各突堤や建物などを再現しています
・ 海面部分は、梨地状にモールドを施しており、スケールに沿った波も再現
・ 「ドック」の内部にも海面を再現しています(乾状となったドックはありません)
・ 「船台」は凸状のモールドで再現、先端部は海面へと繋がっています
・ 各突堤には「クレーン軌条」を凸状のモールドで再現
・ 各突堤に設置している「ガントリークレーン」を個別にパーツ化、屋根が付いたタイプは海側の面を開放した状態となっています
・ 各建物は屋根の凹凸パターンを再現しており、壁面部分はフラットな状態となります
●同スケールの「戦艦 大和(新造時)」「戦艦 長門型」「重巡洋艦 高雄型」「重巡洋艦 最上型」「重巡洋艦 古鷹型」「駆逐艦 陽炎型(×2隻)」の合計7隻の艦艇が付属、「呉軍港」内に自由に配置することができます
・ 各艦艇は喫水線までの部分を再現した洋上モデルです
●戦艦「大和」「長門型」
・ 「大和」「長門型」は、船体と上甲板、上部構造物の基部を一体成型のパーツで再現
・ 艦橋、主砲、マスト、煙突は別パーツ化して再現しています
・ 上甲板上には、木甲板表現、航空作業甲板のリノリウム貼り表現、アンカーチェーン、機銃などをスケールに沿った繊細なモールドで再現しています
・ 艦橋や煙突は、フラット、探照灯、射撃指揮装置などのディテールをモールドで再現
・ 「大和」は、両舷に副砲を装備した新造時の姿を再現しています
●重巡洋艦「高雄型」「最上型」「古鷹型」
・ 「高雄型」「最上型」「古鷹型」は、船体と上甲板、上部構造物の基部を一体成型のパーツで再現、「艦橋」「主砲」「マスト」「煙突」は別パーツ化しています
・ 上甲板上には、リノリウム貼り表現、アンカーチェーン、高角砲、機銃などをスケールに沿った繊細かつ強弱を付けたモールドで再現しています
・ 艦橋は、フラット、射撃指揮装置などのディテールをモールドで再現
●駆逐艦「陽炎型」
・ 「陽炎型」は、「船体」「上甲板」「上部構造物」「マスト」「主砲」などを一体成型となった1パーツで再現
・ 奥行きのあるモールドにより、「艦橋」や「煙突」、「マスト」などをスケールに沿った高さで再現しています
●「呉軍港」の完成時のサイズ
・ 幅約27cm ×奥行き約16cm
【 「呉軍港」のパッケージ内容 】
・ 呉軍港 ×1 (プレート及びクレーンを含む)
・ 戦艦 大和 (新造時) ×1
・ 戦艦 長門型 ×1
・ 重巡洋艦 高雄型 ×1
・ 重巡洋艦 最上型 ×1
・ 重巡洋艦 古鷹型 ×1
・ 駆逐艦 陽炎型 ×2
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 一部新金型