ロシア T-62 BDD Mod.1984 (Mod.1962改)
「ロシア T-62 BDD Mod.1984 (Mod.1962改) (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.01553 )」です
●現用ロシア軍(ソ連軍)の主力戦車「T-62M (1962年型ベース)」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「T-62」の近代化改修型となる「T-62M」を再現、レーザー測遠器や砲塔及び車体の追加装甲、サイドスカートの装着などによりその姿を大きく変貌させた、独特のフォルムを再現した内容となっています
●ロシア軍の戦車兵1体と歩兵2体の合計3体のフィギュアが付属しています
●トランペッター社製「ソビエト軍 T-62 BDD 主力戦車 Mod.1984」をベースに、「1962年型」をベースとした「T-62M」を再現するために、砲塔やエンジンデッキ部分などを「ロシア T-62 主力戦車 Mod.1962」のパーツへと変更したバリエーションキットです
【 「ロシア T-62 BDD Mod.1984 (Mod.1962改)」のキット概要 】
●細分化したパーツ構成により、ディテール再現に重きを置いているが、同社の「T-64」や「T-80」シリーズなどよりはパーツ数を抑えた内容
●砲身は、金属製砲身とプラパーツとを選択
●各ハッチは開閉状態を選択可能
●エンジングリルの異物混入防止ネットなどを再現したエッチングパーツが付属
●ペリスコープや前照灯のガラス部はクリアパーツで再現
●履帯は、「T-62」用のシングルピン履帯、1枚ずつに分割した接着連結式
●塗装例はロシア軍(ソ連軍)仕様1種、車体番号などを再現したデカールが付属
●戦車兵1体と歩兵2体の合計3体のフィギュアが付属
【 「T-62M 主力戦車」について 】
●1950年代、ソ連軍は主力戦車として「T-54/55」を開発、低シルエットと重装甲、そして生産コストの低さからなど大ヒット作となり、チェコスロバキアやポーランドではライセンス生産、中国ではコピー生産が行われるベストセラー戦車となりました
●当時の西側戦車の主砲が「90mm砲」クラスなのに対し、この「T-54/55」が搭載する主砲は「D-10T2S 56口径 100mmライフル砲」であり、スペック上は優位にたっていましたが、砲の威力自体はほぼ同程度でしかありませんでした
●そこで、ソ連軍は新開発された「115mm滑腔砲」を搭載した中戦車「T-62」を開発、1960年代の前半から生産を開始します
●この「T-62」の基本的なデザインは「T-54/55」を踏襲、「U-5TS 115mm滑腔砲」を搭載するために新設計された砲塔と車体は、実質的に「T-54/55」の拡大型とも言うべき姿となっています
●「T-62」は特徴として、車外への自動排莢装置を装備しており、砲塔後部の小ハッチから発射後の砲弾の空薬莢が射出されるようになっています
・ この排莢装置は、砲を水平状態に戻すことが必要となり、結果的には同車の主砲の発射速度の低下を招くこととなりました
●主砲は、世界で初めて実用戦車に搭載された滑腔砲で、同砲は回転により砲弾の安定を図るライフル砲よりも、砲弾先端部にエネルギーが集中するために装甲貫通能力が高くなっています
●ただし、「T-62」は第2次世界大戦型の旧式の照準器を装備していたため測距能力が低く、西側の主力戦車に比べて遠距離の射撃精度は劣るのが欠点でした
●1973年に発生した「第4次中東戦争」において、「T-62」はアラブ側の戦車戦力の中核として参加、その主砲火力はイスラエル軍側の脅威となりましたが、前述の遠距離射撃能力の問題や、車高の低さによる主砲の俯角制限、射撃速度の遅さなどの欠点を露呈、多数が撃破されてしまいます
●この戦い以降、「T-62」の評価は低下したものの、戦車としての基本能力は劣るものではなく、延命のための近代化改修が行われました
●「T-62M」は、1980年代に実施された近代改修型で、レーザー測遠装置を搭載、追加装甲やサイドスカートの装着を施し、主砲の威力以外は「T-72」と同等な能力を有していると言われています
・ 追加装甲は、簡易複合装甲となっており、成型炸薬弾に対して高い防御力を持っています
●この「T-62M」は、その後の新型戦車の登場によりロシア軍(ソ連軍)では2戦級兵器となりましたが、新鋭戦車である「T-90」などは「T-62M」と比べると高コスト車両であり、「T-62M」を第一線戦車として使用している国も多く、今後も継続して運用され続けると言われています
【 「ロシア T-62 BDD Mod.1984 (Mod.1962改)」のキット内容について 】
●現用ロシア軍(ソ連軍)の主力戦車「T-62M (1962年型ベース)」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●車体下部、車体上部、フェンダーなどは一体成型のパーツで再現しながら、ディテール再現のために車体各所を細分化したパーツとエッチングパーツの構成により「T-62M」を再現、独特の鋳造砲塔、ロシア戦車らしいフェンダーなどのプレスライン、そして立体的な造形となる追加装甲などにより、凹凸の在る「T-62M」のフォルムとメリハリの効いた車体ディテールとを再現した内容となっています
●ロシア軍の戦車兵1体と歩兵2体の合計3体のフィギュアが付属しています
●「T-62M」は、「砲塔」「車体」「左右のフェンダー」の4ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●装填手ハッチ部分にターレットを装備していない「T-62」の初期シリーズの砲塔形状を再現、パーツ表面には鋳造肌を若干滑らかなモールドで再現しています
●「U-5TS 115mm滑腔砲」の砲身は、金属砲身とプラスチックパーツの2種をセット、選択して使用することができます
・ 金属砲身は、排煙器も含めて一体成型のパーツで再現
・ プラスチックパーツは、前部、排煙器、後部の3つのブロックで構成、排煙器と砲身後部は左右に分割したパーツ、砲身前部は一体成型のパーツで再現しており、砲口部分は開口した状態となっています
・ 「防盾」は、「防塵カバー付き」と「カバー無し」の2種のパーツをセット、選択して使用することができます
・ 「防盾」に取り付ける「レーダー測遠器」は3パーツで構成、前方の蓋は別パーツ化しています
●砲塔は上下に分割したパーツで構成
・ 「車長ハッチ」「装填手ハッチ」は別パーツ化しており、開閉状態を選択できます
・ 「ペリスコープ」類はクリアパーツで再現
・ 砲塔後部の「排莢ハッチ」は別パーツ化、閉じた状態で再現しています
・ 後部の「手摺り」「小フック」を別パーツ化して再現
・ 「サーチライト」は前後に分割したパーツで再現、前部のガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 砲塔前面の追加装甲は、前後に分割したパーツで再現
【 フェンダー 】
●フェンダーは、中央部分と前後のフラップ部の3パーツで構成
・ 「排気管」の先端部は別パーツ化しています
・ フェンダー上の各「雑具箱」は各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
【 車 体 】
●低いシルエットの車体本体を中心に、側面にフェンダーを伸ばした「T-62」の車体レイアウトを再現、各部の溶接跡や予備燃料タンクの独特のプレスパターンをモールドで再現しています
●車体は、車体下部パーツに、車体上部の各パネルを取り付けて作製します
●車体上部は、前面部とエンジンデッキ前後の3パーツで構成
・ 「操縦手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 「ペリスコープ」「前照灯」のガラス部はクリアパーツで再現しています
・ エンジングリルの異物混入防止ネットはエッチングパーツで再現
・ 「ライトガード」は上下に分割したパーツで再現
●後方の「予備燃料タンク」は各4パーツで構成
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現
・ 「サスペンションアーム」は別パーツ化して再現
・ 車体下部前面は、ドーザーアタッチメントが付いたパーツと、アタッチメントの無いパーツの2種をセット、選択して使用します
・ 「転輪は」、ホイール部とゴムの部分とに分割、ゴムの部分は通常の硬質なプラスチック製パーツで再現しています
●車体後部に装備している軟弱地脱出用の「丸太」を再現したパーツが付属
【 履 帯 】
●履帯は、履板のラインに沿った部分に滑り止めが付いた「T-54/55」「T-62」用のシングルピン履帯を再現しています
・ 履帯は、履板1枚ずつに分割した接着連結式となっています
【 フィギュア 】
●ロシア軍の戦車兵1体と歩兵2体の合計3体のフィギュアが付属しています
・ 服装は、それぞれ異なる軍装を再現しています(下記参照)
・ 服の皺の表現はスケールに沿った凹凸モールドで再現、服の縫い目などの細部は繊細なモールドで再現しています
・ フィギュアは、「頭部」「胴体」「両腕」「両足」に分割したオーソドックスなパーツ構成となっています
【 フィギュアのポージングについて 】
●戦車兵は車外に立ち、片手を指差して指示を与えているポーズ
・ 戦車兵用の「ツナギ」を着用、「戦車帽」を被った姿です
●歩兵の1体は、立った姿勢で、肩に銃を掛け、佇んでいるポーズ
・ 夏季用の「野戦服」を着用、「迷彩帽」を被った姿です
●歩兵の1体は、立った姿勢で、両手で銃を持ち、佇んでいるポーズ
・ 冬季用の「防寒服」を着用、「防寒帽」を被り、ブーツを履いた姿です
●付属している装備品類
・ AK-74 アサルトライフル ×2
・ AK-74U アサルトライフル (ストック付きタイプ) ×2
・ AK-74U アサルトライフル (ストックなしタイプ) ×2
・ ドラグノフ狙撃銃 ×1
・ 戦車帽 ×1
・ 防寒帽 ×1
・ 迷彩帽 ×1
・ 背嚢 ×1
・ マップケース ×1
など
●ペリスコープ、前照灯及びサーチライトのガラス部を再現したクリアパーツが付属
●エンジングリルの異物混入防止ネット、排煙器の先端部などを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「T-62M」の塗装とマーキング 】
●「T-62M」のマーキングとして、ロシア軍(ソ連軍)仕様となる1種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、車両番号などを再現したデカールが付属しています
●「ロシア T-62 BDD Mod.1984 (Mod.1962改)」の完成時のサイズ
・ 全長 : 286mm
・ 全幅 : 95mm
●パーツ数 : 500点以上
【 「ロシア T-62 BDD Mod.1984 (Mod.1962改)」のパッケージ内容 】
・ T-62M (1962年型ベース) ×1
・ ロシア戦車兵 ×1
・ ロシア軍歩兵 ×2
・ 金属製砲身 ×1
・ エッチングシート ×2
・ デカールシート ×1
・ 金属製ワイヤー ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
●2016年 「ソビエト軍 T-62 BDD 主力戦車 Mod.1984」のバリエーションキット、フィギュアランナー完全新金型