ちび丸艦隊 鳥海
「ちび丸艦隊 鳥海 (プラモデル) (フジミ ちび丸艦隊 シリーズ No.ちび丸-023 )」です
●太平洋戦争時における日本海軍の重巡洋艦「鳥海」をノンスケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●艦隊司令部設備を収めるために、天守閣を彷彿させる大きな艦橋を備え、太平洋戦争を通じ竣工時に近い姿で戦い続けた重巡洋艦「鳥海」を、曲線ラインのシルエットでデフォルメして再現、簡単に組立て、気楽に楽しくプラモデルを楽しむことができる内容となっています
●フジミ社製「ちび丸艦隊 高雄」をベースとして、「鳥海」を再現するために、艦橋、上甲板、マスト、高角砲などを新規パーツへと変更したバリエーションキットです
【 「ちび丸艦隊 鳥海」のキット内容について 】
●日本海軍の重巡洋艦「鳥海」をデフォルメして再現したプラスチックモデル組立てキットです
●接着剤不要のスナップオンキット、手軽に組立てることができます
●「鳥海」の船体のデザインは、かわいらしく曲線ラインでかたどられたシルエットでデフォルメ、主砲を背負い式に5基配置したイメージを強調し、独特の大型化した艦橋を装備した姿を再現しています
●艦底部分は艦底色、船体上部は軍艦色、艦載機は緑色で成型、リノリウム甲板部分はシールを用意しており、塗装しなくても楽しむことができます
・ リノリウム甲板部分にはスケールモデルのようなリノリウム押さえを彫刻して再現していますので、塗装して楽しむことも可能です
●水に浮かべることはできず、ディスプレイ版として楽しむキットとなります
●艦底部分は着脱させることが可能、「フルハルモデル」「洋上モデル」を選択して組み立てる事ができます
●「鳥海」の船体は、「艦底部」「船体部」「甲板部」「シェルター甲板」で構成、これに上部構造物や艤装類を取り付けます
●船体上の各構造物は、「艦橋」「煙突」「後部艦橋」「マスト」「後檣」「主砲塔」「高角砲」ごとにブロック化して構成、各ブロックを組立後、「鳥海」の船体上にはめ込む形で取り付けます
●「艦橋」は、積み上げ状に4層で構成
・ 艦橋窓は、枠の部分を凸モールドとして立体感を演出、艦橋窓を再現したシールも付属しています
●「煙突」は左右に分割したパーツで構成、上部のファンネルキャップは一体成型化しており、スライド金型を使用してヌケた状態で開口しています
●「マスト」は、一体成型のパーツで再現
●「後檣」は、3脚檣部分とトップの単檣に分割して再現
●重巡洋艦「鳥海」の艦上の装備として
・ 連装 主砲 ×5基
・ 単装 高角砲 ×4基
・ 連装機銃 ×4基
を再現
●「主砲塔」は、砲塔と砲身とに分割したパーツで再現、砲身は個別にパーツ化しており、砲口部分は開口した状態となっています
●「高角砲」は、砲身部と、砲架及びスポンソンの2パーツで構成、砲口は開口した状態となっています
●連装機銃は一体成型のパーツで再現しています
●探照灯、探照灯台、カタパルト、艦首・艦尾旗竿、錨などの艤装類は別パーツ化して再現
●重巡洋艦「鳥海」の艦載機として
・ 零式水上偵察機 ×2
が付属しています
●リノリウム甲板、艦橋窓、軍艦旗、煙突の黒い部分、探照灯のガラス部、艦載機の日の丸マークなどを再現したシールが付属しています
●「ちび丸艦隊 鳥海」の完成時のサイズ
・ 全長 : 約9.5cm
【 「ちび丸艦隊 鳥海」のパッケージ内容 】
・ ちび丸艦隊 鳥海 ×1
・ 零式水上偵察機 ×2
・ シールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 一部新金型
【 「重巡洋艦 鳥海」について 】
●1929年、日本海軍は条約型の重巡洋艦「妙高型」を建造、続いてその発展型として重巡洋艦「高雄型」の建造を開始します
●「高雄型」は、「妙高型」を設計のベースとしながらも、艦隊旗艦としての役割を与えられたことから、司令部設備を搭載するために艦橋を大型化、この大きな艦橋が「高雄型」の特徴となっています
●もっとも、「高雄型」の大きな艦橋は、艦のトップヘビーを招く結果となり、近代化改装以降には「高雄」「愛宕」は艦橋を小型化しましたが、「摩耶」「鳥海」は太平洋戦争の開戦時にはそのままの姿で参戦しています
●「高雄型」の4隻は、太平洋戦争時には日本海軍の実質的な主力艦として常に第一線で活躍を続けました
●日本海軍では、艦の性能が同一で艦隊行動を行いやすいことから、同型艦をまとめて運用する場合が多かったですが、「鳥海」は1942年7月に「第8艦隊」の旗艦として他の3艦から独立、「第8艦隊」は南方に進出します
●1942年8月、ガダルカナル島にアメリカ軍が上陸を開始すると、その一報を受けた「鳥海」は隷下の艦を率いてガダルカナル島に突入、「第1次ソロモン海戦」が発生します
●「第8艦隊」は、油断していた連合軍の艦隊を夜戦において各個撃破、日本海軍は一方的な勝利を収めました
●その後、ガダルカナル島を巡る戦いは熾烈を極め、「鳥海」以下の「第8艦隊」も大きな損害を受け、1943年のガダルカナル撤退作戦後に解隊、「鳥海」は他の3艦と合流します
●「摩耶」は空襲による損害の後に近代化改装を受けましたが、「鳥海」のみは近代化改装を受けることなく、他の3艦と共に「栗田艦隊」に編入され、「レイテ沖海戦」に参加します
●「栗田艦隊」はアメリカ軍が上陸したレイテ島を目指しますが、フィリピン西部において複数のアメリカ潜水艦の攻撃を受け、「愛宕」「摩耶」は戦没、「高雄」も大破して戦列を離れるという大きな損害を受けます
●「高雄型」で唯一健在だった「鳥海」はそのまま進撃を続け、護衛空母で構成されたアメリカ機動部隊を発見、交戦を行います
●「栗田艦隊」にとってこの海戦は願っていたことですが、緊急発艦した艦載機や護衛艦艇の必死の防戦により被害が続出、「鳥海」も艦載機による攻撃を受け、その生涯を閉じたのでした