ドイツ Pz.Kpfw.2 Ausf.L ルクス 偵察戦車
「ドイツ Pz.Kpfw.2 Ausf.L ルクス 偵察戦車 (プラモデル) (マコ 1/72 AFVキット No.7220 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の偵察戦車「2号戦車L型 ルクス」の「初期型」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●それまでの「2号戦車」シリーズとは異なる、全くの新設計の偵察用車両として誕生した「2号戦車L型 ルクス」を再現、後の中戦車「パンター」を連想させる精悍なフォルムを再現した内容となっています
【 「ドイツ Pz.Kpfw.2 Ausf.L ルクス 偵察戦車」のキット概要 】
●ミニスケールのキットとしてはオーソドックスなパーツ構成と、パーツ上に施されたモールドを主体としたディテール再現により「2号戦車L型 ルクス」を再現
●砲塔と車体下部は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製
●砲身及び防盾は砲塔パーツに一体成型化
●車長ハッチは、開閉状態を選択可能
●車載工具は車体上部パーツ上のモールドにて再現、シャベルやジャッキなどは別パーツ化
●転輪は列ごとにパーツ化、一番外側の転輪のみは個別にパーツ化して再現
●履帯は、「2号戦車L型 ルクス」用のシングルピン履帯をプラスチック製のパーツで再現、一定数の履板を繋げた状態のパーツと3枚ずつ繋がったパーツとを組み合わせて作製する一部連結式
●塗装例はドイツ軍仕様1種、国籍マークや車体番号などを再現したデカールが付属
【 「Sd.Kfz.123 2号戦車L型 ルクス」について 】
●「2号戦車」は元々、偵察用の戦車としての役割を与えられていましたが、同時に戦車戦力を補完するための補助戦車としての役割も担っており、主力戦車である「3号戦車」よりも遥かに先行する形で量産を開始、生産コストも低かったことから、生産は順調に進み、第2次世界大戦の緒戦において実質的な戦車部隊の主力として運用されています
●「2号戦車」は、開発当初の1935年時点では高い機動力を有していたと言えますが、「3号戦車」や「4号戦車」が誕生すると機動力の点では大差がなく、より高い機動力を持つ偵察用戦車が求められるようになります
●そこで、ドイツ軍は上記のような補助戦車としての役割ではなく、純粋な偵察用車両としての各種戦車の開発を開始、「1号戦車C型」「2号戦車G型」「2号戦車H型」「2号戦車L型」「レオパルト」などの計画や試作が行われました
●これらの戦車は「1号戦車」や「2号戦車」よりも洗練されたデザインと高い機動力を有していましたが、第2次世界大戦が開戦すると「3号戦車」「4号戦車」の改良、そして「タイガー1」「や「パンター」などの新型戦車の開発の方が優先され、多くが極少数生産もしくは試作段階で中止となってしまいます
●しかし、「2号戦車L型」のみは成功作として生き残り、1942年4月に試作車が完成、続いて量産を開始します
・ 「2号戦車L型」は、従来の「2号戦車 A型~F型」とは異なる全くの新規開発車両となっており、幅の広い車体にトーションバーサスペンションと千鳥式の大型転輪を装備、最大装甲は30mm厚に過ぎませんでしたが、180馬力のエンジンを搭載し最高速度60km/hという高い機動性能を有していました
・ 主砲には「KwK38 20mm戦車砲」を搭載、ただし将来の武装強化を考慮して砲塔のサイズは「50mm砲」クラスを搭載できるよう余裕を与えていました
・ 乗員は、車長、砲手、操縦手、無線手の4名で、従来の「2号戦車」シリーズよりも理想的な乗員配置となり、偵察用戦車として優れた総合力をを持っていました
・ もっとも、コンパクトな車体に乗員を収めたことから、スペース的な余裕は少なく、操縦手ハッチと無線手ハッチは内開きとなる特殊な構造となっています
●ところが、「2号戦車L型」の量産が始まった1942年の後半の時点になると、各戦線は膠着化、機動戦を前提としていた軽装甲の偵察用戦車自体の活躍の場が少なくなってしまいます
●また、ドイツ軍では偵察用の装甲車両として各種装輪装甲車が充実し、装軌式車両である「2号戦車L型」と比べると装輪式装甲車の生産コストは遥かに低く、武装自体も「2号戦車L型」と同等以上のものを装備することができたため、「2号戦車L型」の生産は100両のみにとどまってしまいます
●「2号戦車L型」は、少数生産に終わった軽戦車ですが、ドイツの戦車技術の粋を集めた傑作車両であり、優れた性能と進歩的な技術は高い評価を受け、大戦中期以降のドイツの軽戦車を代表する存在にもなっているのです
【 「ドイツ Pz.Kpfw.2 Ausf.L ルクス 偵察戦車」のキット内容について 】
●このドイツ軍の偵察戦車「2号戦車L型 ルクス」の「初期型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ミニスケールとしてはオーソドックスなパーツ構成と、マコ社らしいカッチリとした造型、強弱を付けたモールド表現により、ミニスケールに沿って「2号戦車L型 ルクス」のフォルムとディテールとを再現した内容となっています
・ 従来のマコ社製キットよりも、マコ社が提携しているドイツ・レベル社のキットに近い雰囲気を持っています
●「2号戦車L型 ルクス」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●砲塔は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 「KwK38 20mm戦車砲」の砲身と「防盾」は、前面及び天板パーツに一体成型化して再現
・ 「車長ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
【 車体上部 】
●車体上部はフェンダーを含んだ一体成型のパーツで再現、戦闘室の各パネルは別パーツとなっています
・ 車載工具類は車体上部パーツ上に施されたモールドにて再現
・ 「ボッシュライト」「アンテナマウント」「シャベル」「予備履帯」「雑具箱」「ジャッキ」などは別パーツ化しています
【 車体下部 】
●車体下部は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 「サスペンションアーム」は側面パネルに一体成型化しています
・ 「起動輪」「誘導輪」は前後に分割したパーツで再現
・ 「転輪」は、列ごとにパーツ化、車体側の2列はそれぞれ一体成型のパーツ、外側の1列は各「転輪」ごと個別にパーツ化しています
●後部パネルは一体成型のパーツで再現
・ 「排気管」は2パーツに分割して再現
・ 「牽引装置」を別パーツ化しています
【 履 帯 】
●履帯は、裏側のガイドが2枚となる「2号戦車L型 ルクス」用のシングルピン履帯を再現しています
・ 履帯は、プラスチック製の一部連結式履帯となっており、上下の直線部は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部は履板3枚ずつに分割したパーツを組み合わせて作製します
【 「2号戦車L型 ルクス」の塗装とマーキング 】
●「2号戦車L型 ルクス」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されており、国籍マーク、部隊マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「ドイツ Pz.Kpfw.2 Ausf.L ルクス 偵察戦車」のパッケージ内容 】
・ 2号戦車L型 ルクス (初期型) ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 完全新金型