ヴィッカース 中戦車 Mk.2
「ヴィッカース 中戦車 Mk.2 (プラモデル) (ホビーボス 1/35 ファイティングビークル シリーズ No.83879 )」です
●1920年代中頃に登場したイギリス軍の中戦車「ヴィッカース Mk.2」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●重戦車をサポートする軽戦車として開発、配備され、その後の軽戦車開発から中戦車に区分替えとなった「ヴィッカース Mk.2」を再現、「ヴィッカース Mk.1」譲りのクラシカルな雰囲気を漂わせながらも、足周りに装甲スカートを装着した、重厚なフォルムを再現した内容となっています
●ホビーボス社製「ヴィッカース 中戦車 Mk.1」をベースに、「ヴィッカース Mk.2」を再現するために、砲塔や車体、装甲スカート部などを新規パーツへと変更したバリエーションキットです
【 「ヴィッカース 中戦車 Mk.2」のキット概要 】
●車体などは一体成型を多用しながらも、細部に関しては細分化したパーツとエッチングパーツを交えた構成
●リベット、パネルライン、エンジングリルのスリットなどを強弱を付けたモールドで再現
●砲塔及び車体の各ハッチは開閉状態を選択可能
●エンジングリルの異物混入防止ネット、前照灯カバー、フェンダー支持架などを再現したエッチングパーツが付属
●履帯は、「ヴィッカース Mk.2」用のシングルピン式履帯、履板1枚ずつに分割したプラスチック製パーツによる接着連結式
●塗装例はイギリス軍仕様1種、車体番号などを再現したデカールが付属
【 「ヴィッカース Mk.2 中戦車」について 】
●第1次世界大戦直後の戦車は、菱形戦車「マーク 1」シリーズから発展した、陸上軍艦的な多砲塔の「重戦車」と、「重戦車」が撃ち漏らした敵を制圧する役目を負った小型の「軽戦車」という2種の戦車が重要視され、中間的な存在となる「中戦車」についてはそれほど考慮されていませんでした
●「ヴィッカース Mk.1」は、イギリス軍が戦後初めて本格的に開発した「軽戦車」で、1922年に開発に着手、1924年から配備が行われています
・ 「ヴィッカース Mk.1」は、イギリス軍で初めて全周旋回式の砲塔を装備、主砲として「3ポンド砲 (47mm砲)」を搭載しています
・ この「ヴィッカース Mk.1」は第1次世界大戦時の戦車の流れを強く受けた戦車で、副武装として砲塔には「オチキス機関銃」を4丁、車体には「ヴィッカース機関銃」を2丁装備、乗員5名の割りに多数の火器を装備していました
・ また、「ヴィッカース Mk.1」には砲塔上部に対空用のボールマウントが付いているのが特徴で、このマウントには「オチキス機関銃」を装備することができました
・ もっとも、この対空用の機銃を含めて、各機銃はボールマウントに装備されていたことから、基本的に近距離の敵にしか対応できず、決して火力の強力な戦車ではありませんでした
●「ヴィッカース Mk.2」は、1925年に登場した「ヴィッカース Mk.1」の改良型で、装甲厚を若干強化し、露出していたサスペンションを保護するために車体側面に装甲スカートを装着しています
●「ヴィッカース Mk.2」は「ヴィッカース Mk.1」と共に「軽戦車」として生産、運用が行われていましたが、その後イギリス軍では「カーデンロイド機銃車」などの、より小型化した「軽戦車」が登場、このことから重量11tの「ヴィッカース Mk.1」「ヴィッカース Mk.2」は「中戦車」へと区分替えが行われました
●中戦車「ヴィッカース Mk.2」は、その後「Mk.2A」へと改良、イギリス軍が戦車を「歩兵戦車」「巡航戦車」にカテゴリー分けするようになった1930年代中頃までこの「ヴィッカース Mk.1」「ヴィッカース Mk.2」シリーズは第一線車両として運用が行われたのです
【 「ヴィッカース 中戦車 Mk.2」のキット内容について 】
●このイギリス軍の中戦車「ヴィッカース Mk.2」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●車体や砲塔の主要部分は一体成型を多用しながら、細かなディテール部分は細分化したパーツとエッチングを交えた構成で、中戦車「ヴィッカース Mk.2」を再現した内容となっています
●「ヴィッカース Mk.2」は、「砲塔」「車体」の2ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●天板の左右を斜めに切り取ったような「ヴィッカース Mk.2」独特の砲塔形状を再現、表面のリベットやパネルラインなどを強弱を付けたモールドで再現しています
●「3ポンド砲」の砲身は、一体成型となったパーツで再現、砲口を開口しています
・ 砲身下部の「駐退復座装置」は一体成型のパーツで再現
・ 内装式の「防盾」も一体成型のパーツで再現、「防盾」は完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は、上下に分割したパーツで構成
・ 「上部ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 機銃用の各「ボールマウント」は別パーツ化、カバーを付けた状態を再現しています
・ 「ピストルポート」はヌケた状態で開口しており、「蓋」はエッチングパーツで再現
【 車 体 】
●エンジンを前方に配置し、箱状の形状となる「ヴィッカース Mk.2」の車体レイアウトを再現、リベットやエンジングリルのスリットなどを強弱を付けたモールドで再現しています
●車体は、上下に分割したパーツで再現
・ 各「ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 車体の「ボールマウント」はそれぞれ3パーツで再現、4パーツで再現した「ヴィッカース機関銃」を取り付けて作製します
・ 車体前部のエンジングリルはそれぞれ2パーツで再現、異物混入防止ネットはエッチングパーツで再現しています
・ 「牽引フック」「把手」などを別パーツ化して再現
・ 「フェンダー」はそれぞれ一体成型のパーツで再現
・ 「フェンダー支持架」はエッチングパーツで再現
・ 「排気管」は一体成型のパーツで再現
・ 「前照灯」は、ステーの構造が異なる2種をセット、選択して使用することができます
・ 「前照灯」は、それぞれ4パーツで再現
・ 「前照灯カバー」はエッチングパーツで再現
・ 左側面に突き出したボックス状の構造物は、グリルが側面に付いたタイプと上部付いたタイプの2種をセット、選択して使用します
●足周りのスポンソンは前後に分割したパーツで再現
・ 「装甲スカート」は一体成型のパーツで再現
・ 「サスペンション軸」はそれぞれ3パーツで再現、前後両側に「転輪」を取り付けます
・ 「転輪」には、外側に装着する「ガード」と、「ハブキャップ」の2種のパーツをセット、選択して使用します
・ 「起動輪」「誘導輪」は前後に分割したパーツで再現
【 履 帯 】
●履帯は、後の「マチルダ 2」用履帯に似た、中央部分に窪みのある「ヴィッカース Mk.1」「ヴィッカース Mk.2」用のシングルピン履帯を再現しています
・ 履帯は、履板1枚ずつに分割したプラスチック製の接着連結式となっています
●エンジングリルの異物混入防止ネット、前照灯カバー、フェンダー支持架などを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「ヴィッカース Mk.2 中戦車」の塗装とマーキング 】
●「ヴィッカース Mk.2」のマーキングとして、イギリス軍仕様となる1種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、車体番号などを再現したデカールが付属しています
●「ヴィッカース 中戦車 Mk.2」の完成時のサイズ
・ 全長 : 約15.4cm
・ 全幅: 約7.9cm
【 「ヴィッカース 中戦車 Mk.2」のパッケージ内容 】
・ ヴィッカース Mk.2 中戦車 ×1
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1