ドイツ 1号 操縦訓練 トラクター
「ドイツ 1号 操縦訓練 トラクター (プラモデル) (ホビーボス 1/35 ファイティングビークル シリーズ No.80144 )」です
●第2次世界大戦前からドイツ機甲部隊の訓練に運用された「1号操縦訓練トラクター」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●戦車兵の養成に大きく貢献した「1号操縦訓練トラクター」を再現、「1号戦車A型」の上部構造物を撤去し手摺りを設置した、特異な姿を再現した内容となっています
【 「ドイツ 1号 操縦訓練 トラクター」のキット概要 】
●細分化したパーツ構成と、エッチングを交えたパーツ構成で、ディテール再現と内部の再現に重きを置いた内容
●エンジンルーム内部を含めて車体内部を詳細に再現
●車体の各点検ハッチは別パーツ化して再現
●前照灯のガラス部や車幅灯などを再現したクリアパーツが付属
●エンジングリルの異物混入防止ネットや排気管カバー、車載工具の固定具の一部などを再現したエッチングパーツが付属
●履帯は、「1号戦車」用の前期型履帯「Kgs57-280/90」、履板1枚ずつに分割したプラスチック製パーツによる接着連結式
●塗装例はドイツ軍仕様1種、国籍マークやナンバープレートなどを再現したデカールが付属
【 「1号操縦訓練トラクター」について 】
●第1次世界大戦後の「ヴェルサイユ条約」によってドイツ軍は戦車の開発と保有を禁じられました
●ナチス政権下の1935年に発せられた再軍備化宣言に以降、ドイツ軍は公の場で本格的な戦車の開発を明らかにしますが、実質的には1930年頃から基礎研究を進めており、1933年には「農業用トラクター」という名目で「1号戦車」の原型となる「LaS」を開発しています
●この「LaS」の改良・発展を進め、1934年には「1号戦車A型」が完成、この「1号戦車A型」は「ヴェルサイユ条約」下であったことから、対外的には車体のみの状態で訓練用トラクター「1号操縦訓練トラクター」として運用されました
・ 「1号操縦訓練トラクター」は「1号戦車A型」から砲塔や戦闘室などの上部構造物を撤去し、完全にオープンにした車体周辺に手摺りを設置していました
・ 武装などは装備しておらず、操縦手は通常の戦車のように視界を遮られることなく操縦することができ、装軌式車両の操縦の基礎訓練には最適な車両でした
●対外的とは言っても、ドイツ軍にとって将来の軍備に備えて戦車の乗員の育成は必要不可欠なことであり、通常の装輪式車両とは全く方法が異なる装軌式車両の操縦訓練用として「1号操縦訓練トラクター」は重要な役割を果たすことになります
●この「1号操縦訓練トラクター」から戦車の操縦を学んだ乗員は数多く、第2次世界大戦の開戦により戦車が大型化しても一定数が運用されていたようです
●ただし、「1号操縦訓練トラクター」による訓練は操縦だけで、それも視界の広さや機動性能など操縦手にとっては極めて好条件の車両であることから、本格的な乗員の訓練や用兵などはやはり本来の戦車が必要でした
●このため、1935年の「ヴェルサイユ条約」の破棄した後は、「1号操縦訓練トラクター」はその多くが上部構造物を取り付けた「1号戦車A型」へと改装、「1号戦車A型」が旧式化した後は運搬用トラクターなどとして運用が続けられたのです
【 「ドイツ 1号 操縦訓練 トラクター」のキット内容について 】
●このドイツ軍の訓練用車両「1号操縦訓練トラクター」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●細分化したパーツ構成と、エッチング、クリアパーツを交えたパーツ構成、そして旧トライスター社らしい繊細なタッチのモールドを施して「1号操縦訓練トラクター」の細部と車体内部の再現に重きを置いた内容となっています
●エンジンルーム内部を含めて車体内部を詳細に再現しています
●「1号操縦訓練トラクター」は、「車体」「エンジンデッキ」「左右のフェンダー」の4ブロックで構成しています
【 車 体 】
●「1号戦車A型」の上部構造物を撤去して、車体内部が露出した「1号操縦訓練トラクター」の車体レイアウトを再現、内部構造も詳細に再現しています
●車体は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 上部の「手摺り」は、コの字状となったフレームに下部の支柱のパーツを取り付けて作製します
・ 「前照灯」は、前後に分割したパーツで再現、前部のガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 「車幅灯」はクリアパーツで再現
・ 「牽引フック」「ホーン」「牽引装置」「ベンチレーター排気管」などを別パーツ化しています
●「1号戦車A型」と同じ構造となる「1号操縦訓練トラクター」の足周りを再現
・ 「サスペンション」は前後に分割したパーツで再現、「転輪」を挟んで作製します
・ 「起動輪」「転輪」「誘導輪」は一体成型のパーツで再現
・ 「ガータービーム」は一体成型のパーツで再現、「サスペンション」の外側に装着します
●車体内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ エンジン
・ ラジエター
・ エアクリーナー
・ トランスミッション
・ ドライブシャフト
・ クラッチ
・ 最終減速器
・ フロアパネル
・ 隔壁
・ 燃料タンク
・ 操縦席
・ メーターパネル
・ ペダル類
・ 操行レバー
・ 変速レバー
など
【 エンジンデッキ 】
●「1号戦車A型」と同様に点検ハッチ等の開口部が広いエンジンデッキ部分のレイアウトを再現、各ハッチのヒンジやボルト穴などを繊細なモールドで再現しています
●エンジンデッキは、前後方向に3分割したパーツで再現
・ 各「点検ハッチ」は別パーツ化
・ デッキ後部のグリルの異物混入防止ネットはエッチングパーツで再現
【 フェンダー 】
●フェンダーは、格子状の滑り止めパターンを繊細なモールドで再現しています
●フェンダーは、フェンダー本体と側面の2パーツで構成しています
・ 「前部マッドフラップ」は3パーツ、「後部マッドフラップ」は2パーツで再現、「前部マッドフラップ」は装着の有無を選択できます
・ 「車載工具類」は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態で、コの字状の固定ハンドルと蝶ネジはエッチングパーツで再現します
・ 「排気管」は上下に分割したパーツで再現、「排気管カバー」はエッチングパーツで再現しています
【 履 帯 】
●履帯は、「1号戦車」用の前期型履帯「Kgs57-280/90」を再現しています
・ 履帯は、履板を1枚ずつに分割したプラスチック製パーツ、接着連結式履帯となっています
【 フィギュア 】
●戦車兵のフィギュアが2体付属しています
・ 1体は操縦席に座って操縦を行っているポーズ、もう1体はフェンダーに座って片手で手摺りを持っているポーズです
・ 服装は、「戦車服」を着用、「略帽」を被った姿です
・ 服の皺の表現はスケールに沿った凹凸モールドで再現、服の縫い目などの細部はシャープなモールドで再現しています
・ フィギュアは、「頭部」「胴体」「両腕」「両足」で分割したオーソドックスなパーツ構成となっています
●前照灯のガラス部や車幅灯などを再現したクリアパーツが付属
●エンジングリルの異物混入防止ネットや排気管カバー、車載工具の固定具の一部などを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「1号操縦訓練トラクター」の塗装とマーキング 】
●「1号操縦訓練トラクター」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されており、国籍マークやナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
●「1号操縦訓練トラクター」の完成時サイズ
・ 全長 : 11.5cm
・ 全幅 : 5.9cm
【 「ドイツ 1号 操縦訓練 トラクター」のパッケージ内容 】
・ 1号操縦訓練トラクター ×1
・ 戦車兵フィギュア ×2
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●再販アイテム (旧トライスター製)