2号対戦車自走砲 (5cm PaK38 L/60搭載型)
「2号対戦車自走砲 (5cm PaK38 L/60搭載型) (プラモデル) (ドラゴン 1/35 39-45 Series No.6721 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の対戦車自走砲「PaK38搭載 2号対戦車自走砲」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「2号戦車」をベースに「PaK38 50mm対戦車砲」を搭載した「PaK38搭載 2号対戦車自走砲」を再現、「Sd.kfz.131 マーダー2」に似た形態ながら、応急的に改造した雰囲気を漂わせる特異な姿を再現した内容となっています
●サイバーホビー社製「2号戦車 C型 増加装甲型 (Pz.Kpfw.2 Ausf.C)」などをベースに、「ドイツ 5cm 対戦車砲 Pak38 w/空挺部隊」の砲ランナーと戦闘室などの新規パーツを追加したバリエーションキットです
【 「2号対戦車自走砲 (5cm PaK38 L/60搭載型)」のキット概要 】
●ドイツ軍の戦闘車両の中でも未だ謎の多い「PaK38搭載 2号対戦車自走砲」をキット化
●細分化したパーツ構成とエッチングを交えて細部再現に重きを置いた内容
●戦闘室から見える範囲の車体内部を再現
●戦闘室の装甲板は薄く成型
●クラッペの防弾ガラスなどを再現したクリアパーツが付属
●排気管カバーなどを再現したエッチングパーツが付属
●履帯は「2号戦車」用のシングルピン履帯、DS素材によるベルト式
●塗装例はドイツ軍仕様3種、国籍マークを再現したデカールが付属
【 「5cm PaK38搭載 2号対戦車自走砲」について 】
●ドイツ軍は、大戦を通じて戦車不足に悩まされており、旧式化した戦車を有効利用するために自走砲へと転用する方法が積極的に行われました
●大戦初期の電撃戦において活躍した「2号戦車」も、1942年頃になると他の戦車に性能面で追随することがでぬようになったため、車台のみをそのまま利用して自走砲へと改造、再び第一線で活躍することになります
●まず登場したのが「2号戦車D/E型」の車体を使用して「Pak36® 76.2mm対戦車砲」を搭載した「Sd.kfz.132 マーダー2」で、続いて「2号戦車F型」の車体と「PaK40 75mm対戦車砲」を組み合わせた「Sd.kfz.131 マーダー2」が開発されます
●また、1943年2月には「2号戦車F型」の車体をベースに「leFH18 105mm榴弾砲」を搭載した自走榴弾砲「Sd.kfz.124 ヴェスペ」が登場、この「Sd.kfz.124 ヴェスペ」は成功作となり、以後「2号戦車」の生産車体は全て「Sd.kfz.124 ヴェスペ」向けとなりました
●このような「2号戦車」をベースとした自走砲の中で最も特異で、謎の多い車両が「PaK38搭載 2号対戦車自走砲」です
●「PaK38搭載 2号対戦車自走砲」は、「Sd.kfz.131 マーダー2」と良く似た姿に見えますが、「Sd.kfz.131 マーダー2」では「PaK40 75mm対戦車砲」を搭載しているのに対して、この「PaK38搭載 2号対戦車自走砲」では「PaK38 50mm対戦車砲」を装備している点が異なります
●一見すると「Sd.kfz.131 マーダー2」の試作車のように見えますが、戦闘室の装甲板の構成の違いや、実戦で運用していることなど、試作車としてするには疑問点が残ります
●一説には、現地改造車両としている資料もありますが、現地改造車両にしては本格的な装甲を施してように見え、現在のところ、これを裏付ける当時の資料もありません
●また、現地改造車両としては、多くの写真が残されており、ワンメイク車両とも思えない有名な存在です
●このように「PaK38搭載 2号対戦車自走砲」は現時点では謎が多い車両ですが、今後の研究によりその真実の姿が明らかになることを期待されているのです
【 「2号対戦車自走砲 (5cm PaK38 L/60搭載型)」のキット内容について 】
●このドイツ軍の対戦車自走砲「PaK38搭載 2号対戦車自走砲」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●細分化したパーツとエッチングを交えたパーツ構成で、「PaK38搭載 2号対戦車自走砲」のディテール再現と、戦闘室を設置しただけで対戦車自走砲化した際の華奢な構造の再現に重きを置いた内容となっています
・ 「PaK38搭載 2号対戦車自走砲」は、簡易な構造と車載工具が少ないことから、ドラゴン社の「2号戦車」シリーズのキットと比べるとパーツ数は少なめとなります
●「PaK38搭載 2号対戦車自走砲」は、「砲」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 】
●細分化したパーツ構成で「PaK38 50mm対戦車砲」の構造とディテールを再現しています
●「PaK38 50mm対戦車砲」の砲身は一体成型のパーツで再現、先端のマズルブレーキは別パーツとなります
・ 「マズルブレーキ」は、左右に分割したパーツで再現
・ 「砲尾」は上下に分割したパーツで再現、「閉鎖器」は別パーツ化しており、開閉状態を選択することができます
・ 「揺架」は左右に分割したパーツで再現、先端部は別パーツとなっています
●砲架は、左右のブロックに分割しており、「揺架」を挟み込むようにして両ブロックを接着します
・ 「照準器」「操作ハンドル」「防危板」などを別パーツ化して再現
●2重構造の「防盾」は、前後に分割したパーツ構成で構造を再現しています
・ 砲身部の可動防盾は別パーツ化
【 車体上部 】
●「2号戦車A型」~「2号戦車C型」をベースとした「PaK38搭載 2号対戦車自走砲」の車体上部レイアウトを再現、戦闘室の装甲板のエッジ部分の溶接跡などを繊細な彫刻で再現しています
●車体上部は、フェンダーも含めた一体成型のパーツで再現、これに戦闘室パネル、後部の弾薬庫を取り付ける構成となっています
・ 戦闘室前面、前方の側面部は別パーツ化して再現
・ 「操縦手用クラッペ」は別パーツ化しており、開閉状態を選択することができます
・ 「エンジン点検ハッチ」は別パーツ化して再現
・ 「ジャッキ」は4パーツで再現、固定具は別パーツ化しています
・ 「ジャッキ台」は一体成型のパーツで再現、固定具はエッチングパーツで再現します
●戦闘室の側面パネルはそれぞれ一体成型のパーツで再現、これに内側のフィン状の構造物やプレートを取り付けて作製します
・ 「弾薬庫」は一体成型のパーツで再現、積載する「砲弾ケース」(×4)が付属しています
【 車体内部 】
●戦闘室から見える部分の車体内部構造を再現、以下のパーツで構成しています
・ トランスミッション
・ クラッチ
・ 最終減速器
・ 操縦座
・ メーターパネル
・ 操行レバー
・ 各種ペダル類
・ 無線機
・ エアクリーナー
・ 隔壁
など
【 車体下部 】
●リーフ式サスペンションを備えた「2号戦車」の車体下部構造を再現、履帯はベルト式ながら「2号戦車」用の繊細な履帯形状を再現しています
●車体下部は、前部と後部パネルを除きバスタブ状に一体成型となったパーツで再現
・ 「サスペンションアーム」は別パーツ化、上部の「リーフサスペンション」も含めてそれぞれ2パーツで再現
・ 「下部転輪」は前後に分割したパーツで再現
・ 「誘導輪」は4タイプをセット、選択して使用します
・ 「誘導輪」は、本体とリング部との2パーツで構成
・ 「起動輪」は若干形状の異なる2種のパーツをセット、選択して使用します
●後部パネルは一体成型のパーツで再現
・ 「牽引装置」「車間表示灯」「ステップ」「排気管」などは別パーツ化しています
・ 「排気管」は4パーツで再現、先端部分は開口しています
・ パンチング状の「排気管カバー」はエッチングパーツで再現しています
【 履 帯 】
●履帯は、裏側のガイドが2枚のタイプとなる「2号戦車」用のシングルピン式履帯を再現しています
・ 履帯は、接着及び塗装が可能なDS素材製、ベルト式履帯となっています
・ より精密で立体感ある履帯に交換したい場合には、「2号戦車/ヴェスペ用履帯 (片側ピン接着式) (可動式)」がこれに対応しています
●クラッペの防弾ガラスなどを再現したクリアパーツが付属
●排気管カバーやジャッキ台の固定具などを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「PaK38搭載 2号対戦車自走砲」の塗装とマーキング 】
●「PaK38搭載 2号対戦車自走砲」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されており、国籍マークを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
●マーキング指示の内容は
・ 所属不明部隊 1943年 (ダークイエロー単色)
・ 所属不明部隊 1940年 (ジャーマングレー単色)
・ 所属不明部隊 1941年 (冬季迷彩)
【 「2号対戦車自走砲 (5cm PaK38 L/60搭載型)」のパッケージ内容 】
・ PaK38搭載 2号対戦車自走砲 ×1
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 一部新金型