イギリス中戦車 マークA ホイペット & イギリス歩兵セット
「イギリス中戦車 マークA ホイペット & イギリス歩兵セット (プラモデル) (MENG-MODEL 1/35 ティラノサウルス シリーズ No.TS-021s )」です
●第1次世界大戦時におけるイギリス軍の中戦車「イギリス中戦車 マークA ホイペット & イギリス歩兵セット」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
★フィギュアはリアルな表現で定評のあるマスターボックス製★
●重戦車の役割を担った「菱形戦車」をサポートする戦車として、速度性能を重視し、機銃のみを装備した中戦車「マークA ホイペット」を再現、車体前部にエンジンルーム、後部に戦闘室を設けた、独特のスタイルを再現した内容となっています
【 「Mk.A ホイペット 中戦車」について 】
●イギリス軍は1916年、世界初の近代戦車として菱形戦車「Mk.1」を開発、戦場に投入しました
●この「Mk.1」は、小火器からの射撃に耐えうる装甲と強力な火力でドイツ軍を圧倒、その姿に恐怖したドイツ軍兵士はパニック状態となり、イギリス軍は膠着した戦線を突破することができました
●しかし、パニック状態から脱したドイツ軍は戦線を立て直し、イギリス軍も歩兵による陣地制圧が不充分であったため、「Mk.1」が果たした戦果は一時的なものに終わっています
●この「Mk.1」を戦線へと投入した戦訓を受け、イギリス軍では戦車の運用方法を再検討、「Mk.1」の開発者だった「ウィリアム・トリットン」が考案したのが、「Mk.1」をサポートする戦車の必要性でした
●「ウィリアム・トリットン」は、戦車の装備体系を「重戦車」と「中戦車」の2種に分け、「重戦車」である「菱形戦車」で戦線を突破、この「菱形戦車」よりも小型で機動力がある「中戦車」で戦果を拡大するのと同時に戦線に残存している敵兵を掃討するという戦術を提唱します
●「ウィリアム・トリットン」が提唱した「中戦車」は軍の承認を受けて開発を開始、菱形戦車「Mk.1」の開発ベースとなった試作戦車「リトル・ウィリー」を元に急ピッチで作業が行われ、3ヶ月間という短期間で完成したのが中戦車「Mk.A ホイペット」です
・ 中戦車「Mk.A ホイペット」は、「リトル・ウィリー」の足周りをほぼ継承し、車体の前部にエンジンルーム、後部に操縦室兼戦闘室というレイアウトを採用しました
・ この戦闘室には3名の乗員が収まり、武装は4丁の「オチキス軽機関銃」を装備、この機関銃は全周をカバーするように各面に1丁ずつ配置されています
・ 「Mk.A ホイペット」の最高速度は13km/hという能力を示し、これは最大速度が4km/h~6km/hである菱形戦車「Mk.1」と比べて極めて高速であり、「中戦車」の担うべき役割に適した性能を有していました
●「Mk.A ホイペット」は1918年3月から戦場に投入、従来の菱形戦車とは異なる速度性能で戦線の突破に活躍、さらには戦線突破だけではなく、敵陣奥深くまで進出してドイツ軍部隊を殲滅させ、戦車の威力を敵味方に誇示することに成功します
●「Mk.A ホイペット」は、装備する武装が機銃のみで、実際にドイツ軍戦車の「A7V」と交戦して一方的に撃破されてしまうこともありましたが、菱形戦車と比べて操作性の良さと機動力の高さによって活躍、果たした役割も大きく、「Mk.A ホイペット」は第1次世界大戦における名戦車として、戦後各国で積極的に導入が行われたのです
【 「イギリス中戦車 マークA ホイペット」のキット内容について 】
●このイギリス軍の中戦車「マークA ホイペット」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ボービントン戦車博物館の協力を得て、MENGモデル社の徹底したリサーチ力と実車への造詣を活かし「マークA ホイペット」を再現、面で構成されながらも全体は複雑な構造の実車の特徴を的確に捉え、第1次世界大戦時の戦車らしいリベットとボルトを中心としたディテールを強弱を付けた立体的なモールドで再現しています
●車体各部は一体成型を多用したパーツで構成、ディテールはパーツ上に施したモールドでの再現を主体としており、極力組立てやすさを考慮した内容となっています
●「マークA ホイペット」は、「車体上部」「戦闘室」「左右の足周り」の4ブロックで構成しています
【 車体上部 】
●エンジンを前方に配置した「マークA ホイペット」の車体上部レイアウトを再現、スライド金型を使用した一体成型化によりパーツ数を抑え、表面のボルトなどを立体感あるモールドで再現しています
●車体上部は一体成型のパーツで再現
・ 車体前端部分は4パーツで構成、側部に張り出した「フェンダー支持架」は別パーツ化しています(「フェンダー支持架」は布製のフェンダーを固定するもので、実際にフェンダーを装着している例は希少です)
・ 側面の「エンジングリル」はそれぞれ一体成型化したパーツにて再現
・ 「排気管」は、基部も含めて一体成型のパーツで再現、先端は開口しています
・ エンジンルーム上部の「フック」は別パーツ化しています
【 戦闘室 】
●面構成となる「マークA ホイペット」の戦闘室形状を再現、表面のフレーム、ボルト、パネルラインなどをエッジの立った深めのモールドで再現しています
●戦闘室は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 「上部ハッチ」は別パーツ化しており、開閉状態を選択することができます
・ 「オチキス軽機関銃」は一体成型のパーツで再現、これに「ボールマウント」を取り付け、マウント固定リングとで挟むことにより戦闘室へと装着します
・ 戦闘室外側に装着する「グローサー」は1個ずつ個別にパーツ化しています
・ 「始動クランク」などの車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
【 足周り 】
●「リトル・ウィリー」譲りの車体本体より独立した足周り構造を再現、表面のリベットやフレームなどを立体感あるモールドで再現しています
●足周りは、左右に分割したパーツで再現、「転輪」「起動輪」「誘導輪」などを挟んで接着することで完成させます
・ 「転輪」は前後に分割したパーツで再現、足周りのパネルから突き出した車軸へと差し込むます
・ 「誘導輪」は前後及び軸の3パーツで構成
・ 「起動輪」は前後に分割したパーツで再現、動力を伝達するチェーン、歯車、車軸などを挟んで作製します
・ 足周り側面に装着する「牽引ワイヤー」は、アイの部分をプラパーツ、ワイヤー本体を付属の紐で作製します
・ 足周りの表面に付く「フック」は別パーツ化しています
【 履 帯 】
●履帯は、表面にリベットが付いた「マークA ホイペット」用の履帯を再現しています
・ 履帯は、1枚ずつに分割した連結可動式履帯となっています
・ 履板は1枚づつ独立したパーツで再現しており、はめ込んで組立てます
【 「マークA ホイペット」の塗装とマーキング 】
●「マークA ホイペット」のマーキングとして、イギリス軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 王立戦車連隊 第6大隊 (1918年5月)
・ 王立戦車連隊 第3軽戦車大隊 (1918年8月)
●説明書の塗装例に基づく、車体番号、パーソナルネームなどを再現したデカールが付属しています
・ 他にも、ドイツ軍捕獲車両を再現するためのドイツ軍の国籍マーク、ソ連軍仕様車用のソ連軍の国籍マークなどを再現したデカールも付属しています
【 「イギリス中戦車 マークA ホイペット」のパッケージ内容 】
・ マークA ホイペット ×1
・ 紐 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 完全新金型