ちび丸艦隊 瑞鶴 昭和17年
「ちび丸艦隊 瑞鶴 昭和17年 (プラモデル) (フジミ ちび丸艦隊 シリーズ No.ちび丸-025 )」です
●太平洋戦争時における日本海軍の「航空母艦 瑞鶴」をノンスケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●曲線ラインのシルエットでデフォルメした日本海軍の航空母艦「瑞鶴」を再現、簡単に組立て、気楽に楽しくプラモデルを楽しむことができる内容となっています
●「ちび丸-015」で「ちび丸艦隊 瑞鶴」キット化されている「瑞鶴」は迷彩塗装時の姿を再現していますが、本キットでは迷彩塗装を施される前の姿を再現し、艦載機も大戦初期に搭載されていた「零戦21型」「99艦爆」「97艦攻」に変更しています
●フジミ社製「ちび丸艦隊 翔鶴」をベースに、「航空母艦 瑞鶴」を再現するために、電探を省き、高射装置のスポンソンを新規パーツへと変更、デカール及びシールも「瑞鶴」用へと変更したバリエーションキットです
【 「ちび丸 瑞鶴 昭和17年」のキット内容について 】
●航空母艦「瑞鶴」をデフォルメして再現したプラスチックモデル組立てキットです
●接着剤不要のスナップオンキット、手軽に組立てることができます
・ より確実に組み立てる際には、プラスチックモデル用の接着材の使用をおすすめします
●大型の正規空母として日本海軍が技術の粋を結集して建造した「瑞鶴」の細長い船体形状を、全長約11cmのサイズにギュっと凝縮、曲線ラインでかたどったかわいらしいデフォルメスタイルで再現しています、
●デフォルメしながらも、フジミ社製「特シリーズ」で培ったディテール表現をフィードバック、遮風柵などの飛行甲板の細部、鉄甲板とエレベーターの表面パターン、船体の舷窓や各種スポンソンの支柱などのディテールを細やかに再現しており、日本空母独特の複雑な船体構造の特徴をも再現しています
●船体は軍艦色、艦底部分は艦底色の成型色パーツ、飛行甲板用のシールも付属しており、塗装を行わなくても雰囲気ある仕上がりを楽しむことができます
●飛行甲板にはスケールモデルのような木甲板表現をモールドで再現しており、飛行甲板上の表示線を再現したデカールも付属していますので、本格的な塗装をして楽しむこともできます
●水に浮かべることはできず、ディスプレイ版として楽しむキットとなります
●艦底部分は着脱させることが可能、「フルハルモデル」「洋上モデル」を選択して組み立てる事ができます
●「航空母艦 瑞鶴」の船体は、「船体部」「艦底部」「飛行甲板部」で構成、これに上部構造物を取り付けて作製します
●船体は、格納庫の側面パネルも含めて一体成型化して再現、格納庫の前後部分、前後の上甲板は別パーツとなっています
・ 船体には、「舷窓」「塵捨て管」「舷外電路」などのディテールをモールドで再現しています
・ 上甲板には、滑り止めパターンや「アンカーチェーン」「ボラード」などの細部をモールドで再現
・ 上甲板の機銃座は別パーツ化して再現しています
・ 後部の上甲板部に装備する「内火艇」(×1)、「内火ランチ」(×1)が付属
●艦底部は、ビルジキールを含めて一体成型化したパーツで再現
・ 「舵」(×1)、「推進軸」(×4)、「スクリュー」(×4)を別パーツ化しています
●飛行甲板は、エレベーターを含めて一体成型化したパーツで再現
・ 機銃用及び測距儀用の各スポンソン部はブロックごとに別パーツ化しています
・ 飛行甲板の表面には、鉄甲板の滑り止めパターン、木甲板表現、木甲板継ぎ手、遮風柵、着艦制動装置及び滑走制止装置の基部などをモールドで再現
・ 飛行甲板裏側のトラス構造を再現
・ 飛行甲板の支柱は個別にパーツ化しています
●船体上の各構造物は、「艦橋」「煙突」「主砲」「高角砲」「スポンソン」ごとにブロック化して構成、各ブロックを組立後、「瑞鶴」の船体上にはめ込む形で取り付けます
●「艦橋」は、3層のパーツで構成
・ 艦橋部分は一段凹んでおり立体感を演出、艦橋窓枠は付属のシールで再現しています
・ 艦橋下部の窓、扉などをモールドで再現しています
・ 艦橋に装備する「高射装置」(×1)を別パーツ化
●「煙突」は一体成型のパーツで再現
・ トップ部分は開口しており、内部の整風板も再現しています
・ 表面部には、手摺り兼足掛けなどの細部をモールドで再現
・ 塗装なしで仕上げるための、先端部分に貼る黒色のシールが付属
●「高角砲」は、スポンソン部に一体成型化した砲架部もしくはシールド部と、連装状に一体成型した砲身部とで構成
・ 砲口は開口した状態となっています
●「メインマスト」は一体成型のパーツで再現
●「通信マスト」は個別に別パーツ化しています
・ 通信マストは、航行時における立てた状態と、発着艦時における倒した状態とを選択して作製します
●スポンソンはブロックごとにパーツ化しています
・ 各スポンソンに装備する3連装機銃は1基ごと個別に別パーツ化
・ スポンソンの一部の支柱は1本ずつ個別にパーツ化しています
●艦載機が付属しています
・ 零式艦上戦闘機 21型 ×3
・ 99式艦上爆撃機 ×3
・ 97式艦上攻撃機 ×3
・ 艦載機の機体は一体成型のパーツ、プロペラは別パーツ化しています
●その他の艤装類として
・ 錨
・ 艦首、艦尾の旗竿
などをセットしています
●飛行甲板、マストに掲げられる軍艦旗、煙突先端の黒色部、艦橋窓、艦載機の日の丸マークなどを再現したシールが付属
●飛行甲板に描かれた表示線、艦載機の日の丸マークなどを再現した水転写式のデカールも付属しています
●「ちび丸 瑞鶴 昭和17年」の完成時のサイズ
・ 全長 : 約11cm
【 「ちび丸 瑞鶴 昭和17年」のパッケージ内容 】
・ ちび丸艦隊 瑞鶴 (1942年時) ×1
・ シールシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 一部新金型
【 「航空母艦 瑞鶴」について 】
●日本海軍は、1922年に航空母艦「鳳翔」を建造、続いて戦艦から改造する形で航空母艦「赤城」「加賀」を建造します
●この航空母艦の建造と運用の実績の積み重ねにより新たに建造されたのが航空母艦「蒼龍」「飛龍」ですが、両空母は軍縮条約下で建造されたことから空母としてはコンパクトで、搭載機数や防御面など日本海軍が理想とした空母の性能には及びませんでした
●軍縮条約からの脱退で排水枠を超えた建艦の自由を得た日本海軍は、それまでの建造技術の粋を結集して大型の航空母艦「翔鶴」「瑞鶴」の建造を開始、排水量30,000tにもなる両空母は大型ながらも最高速度34ノットを発揮する性能を持ち、搭載機数、防御力共に優れ、日本海軍が理想とした空母となりました
●航空母艦「翔鶴型」の2番艦「瑞鶴」は1941年9月に竣工、「瑞鶴」は同年8月に竣工した「翔鶴」と共に新編成の「第5航空戦隊」を形成し、空母6隻を基幹とする「第1航空艦隊」に編入されています
●この「第1航空艦隊」は、真珠湾攻撃をはじめとする太平洋戦争の緒戦で活躍、1942年5月に「第5航空戦隊」はこの「第1航空艦隊」から分離して「珊瑚海海戦」に参加します
●このため、「翔鶴」「瑞鶴」は続く「ミッドウェー海戦」には参加せず、同海戦で空母4隻を失った日本海軍は、以後「翔鶴」「瑞鶴」を中心に空母機動部隊の再建を行いました
●「翔鶴」「瑞鶴」は、「龍驤」や「瑞鳳」などの小空母を編入する形で「第2次ソロモン海戦」などの空母戦に参加、アメリカ軍との死闘を交えます
●1942年10月の「南太平洋海戦」では、アメリカ空母「ホーネット」を撃沈する戦果を挙げますが、「翔鶴」「瑞鶴」は多くの艦載機と搭乗員を消耗、以後は日本海軍全体が空母艦載機の搭乗員の育成と錬成が必要となり、「翔鶴」「瑞鶴」は海戦に参加することができなくなります
●1944年6月の「マリアナ沖海戦」では、日本海軍は「瑞鶴」をはじめ、その空母戦力の全てを投入、しかし戦いは完敗に終わり、僚艦「翔鶴」も戦没してしまいます
●続く「レイテ島沖海戦」において、日本海軍は航空戦力の低下により空母運用を行うことができず、「瑞鶴」はアメリカ海軍の機動部隊を惹き付けるための「囮」として出撃したのです