ドイツ 偵察戦車 2号戦車L型 ルクス
「ドイツ 偵察戦車 2号戦車L型 ルクス (プラモデル) (ARMORY 1/72 AFV No.72203 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の偵察用の軽戦車「2号戦車L型 ルクス」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●それまでの「2号戦車」シリーズとは全く異なる、新設計の偵察用車両として誕生した「2号戦車L型 ルクス」を再現、後の中戦車「パンター」を連想させる精悍なフォルムを再現した内容となっています
●本キットでは
・ 砲塔後部のハッチが小さい「初期型」
・ 砲塔後部のハッチを拡大した「後期型」
・ 追加装甲代わりとして戦闘室前部に誘導輪の部品を並べた車両
・ 戦闘室前部に誘導輪の部品を並べ、車体前部に追加装甲を装着した車両
の4種の中から1種を選択して作製することができます
【 「ドイツ 偵察戦車 2号戦車L型 ルクス」のキット概要 】
●レジンキットの感覚に近い独特の風合いとエッチングを多用したパーツ構成
●「初期型」「後期型」「追加装甲装備車両」など4種の中から1種を選択できる
●車長ハッチ、砲手ハッチは開閉状態を選択可能
●車載工具類は個別にパーツ化
●エンジングリルの異物混入防止ネット、フェンダー支持架、ジェリカンラックなどを再現したエッチングパーツが付属
●履帯は、「2号戦車L型」用のシングルピン履帯、履板を繋げた状態のパーツと1枚ずつに分割したパーツとを組み合わせて作製する一部連結式
●塗装例はドイツ軍仕様8種、国籍マークや車体番号などを再現したデカールが付属
【 「Sd.Kfz.123 2号戦車L型 ルクス」について 】
●「2号戦車」は元々、偵察用の戦車としての役割を与えられていましたが、同時に戦車戦力を補完するための補助戦車としての役割も担っており、主力戦車である「3号戦車」よりも遥かに先行する形で量産を開始、生産コストも低かったことから、生産は順調に進み、第2次世界大戦の緒戦において実質的な戦車部隊の主力として運用されています
●「2号戦車」は、開発当初の1935年時点では高い機動力を有していたと言えますが、「3号戦車」や「4号戦車」が誕生すると機動力の点では大差がなく、より高い機動力を持つ偵察用戦車が求められるようになります
●そこで、ドイツ軍は上記のような補助戦車としての役割ではなく、純粋な偵察用車両としての各種戦車の開発を開始、「1号戦車C型」「2号戦車G型」「2号戦車H型」「2号戦車L型」「レオパルト」などの計画や試作が行われました
●これらの戦車は「1号戦車」や「2号戦車」よりも洗練されたデザインと高い機動力を有していましたが、第2次世界大戦が開戦すると「3号戦車」「4号戦車」の改良、そして「タイガー1」「や「パンター」などの新型戦車の開発の方が優先され、多くが極少数生産もしくは試作段階で中止となってしまいます
●しかし、「2号戦車L型」のみは成功例として生き残り、1942年4月に試作車が完成、量産を開始します
・ 「2号戦車L型」は、従来の「2号戦車 A型~F型」とは異なる新規開発車両となっており、幅の広い車体にトーションバーサスペンションと千鳥式の大型転輪を装備、最大装甲は30mm厚に過ぎませんでしたが、180馬力のエンジンを搭載し最高速度60km/hという高い機動性を有していました
・ 主砲には「KwK38 20mm戦車砲」を搭載、ただし将来の武装強化を視野に入れ、砲塔のサイズは「50mm砲」クラスを搭載できるよう余裕を与えた設計となっていました
・ 乗員は、車長、砲手、操縦手、無線手の4名で、従来の「2号戦車」シリーズよりも理想的な乗員配置となり、偵察用戦車として優れた総合力をを持っていました
・ もっとも、コンパクトな車体に乗員を収めたことから、スペース的な余裕は少なく、操縦手ハッチと無線手ハッチは内開きとなる特殊な構造となっています
●ところが、「2号戦車L型」の量産が始まった1942年の後半の時点になると、各戦線は膠着化、機動戦を前提としていた軽装甲の偵察用戦車自体の活躍の場が少なくなってしまいます
●また、ドイツ軍では偵察用の装甲車両として各種装輪装甲車が充実し、装軌式車両である「2号戦車L型」と比べると装輪式装甲車の生産コストは遥かに低く、武装自体も「2号戦車L型」と同等以上のものを装備することができたため、「2号戦車L型」の生産は100両のみにとどまってしまいます
●「2号戦車L型」は、少数生産に終わった軽戦車ですが、ドイツの戦車技術の粋を集めた傑作車両であり、優れた性能と進歩的な技術は高い評価を受け、大戦中期以降のドイツの軽戦車を代表する存在にもなっているのです
【 「ドイツ 偵察戦車 2号戦車L型 ルクス」のキット内容について 】
●このドイツ軍の偵察用の軽戦車「2号戦車L型 ルクス」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●レジンキットの感覚に近い独特の風合いとエッチングパーツを多用した構成で「2号戦車L型 ルクス」の車体の全体像とディテールとを再現した内容となっています
●本キットは「2号戦車L型 ルクス」の
・ 砲塔後部のハッチが小さい「初期型」
・ 砲塔後部のハッチを拡大した「後期型」
・ 追加装甲代わりとして戦闘室前部に誘導輪の部品を並べた車両
・ 戦闘室前部に誘導輪の部品を並べ、車体前部に追加装甲を装着した車両
の4種の中から1種を選択して作製することができます
●「2号戦車L型 ルクス」は、「砲塔」「車体」「左右のフェンダー」の4ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●「KwK38 20mm戦車砲」の砲身は、一体成型となったパーツで再現
・ 「防盾」は一体成型のパーツで再現、「同軸機銃」は別パーツ化しています
●砲塔は、上下及び後部パネルの3パーツで構成
・ 後部パネルには「後部ハッチ」をモールドで再現しており、「後部ハッチ」が小さい「初期型」と、ハッチが大きい「後期型」の2種のパーツをセット、選択して使用します
・ 「車長ハッチ」「砲手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「スモークディスチャージャー」は、一体成型のパーツで再現
・ 「ジェリカンラック」はエッチングパーツで再現、積載する「ジェリカン」(×2)が付属しています
【 車 体 】
●車体は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 前部の視察装置及びそのダミーは一体成型のパーツで再現
・ エンジングリルはスリット状のモールドで再現、その上から異物混入防止ネットを再現したエッチングパーツを貼り付けて作製します
・ 戦闘室前面に取り付けられた誘導輪の部品は、左右に分割した2パーツで再現、装着の有無を選択できます
・ 「予備履帯」は一体成型のパーツで再現
・ 車体前部の「追加装甲」はエッチングパーツで再現、装着の有無を選択できます
・ 「アンテナマウント」「排気管」「牽引装置」「牽引フック」などを別パーツ化して再現
・ 「スターアンテナ」のトップ部分を再現したエッチングパーツが付属、アンテナの本体部分は金属線などで作製します(金属線は付属していません)
●千鳥式転輪を備えた「2号戦車L型」の足周りを再現
・ 「サスペンションアーム」は車体とは別パーツ化
・ 「起動輪」「誘導輪」は、表・裏に分割したパーツで再現
・ 「転輪」はそれぞれ一体成型のパーツで再現
【 フェンダー 】
●フェンダーは一体成型となったパーツで再現、前部のマッドフラップが付いた状態となっています
・ 「フェンダー支持架」はエッチングパーツで再現
・ 「ボッシュライト」「工具箱」「雑具箱」はそれぞれ一体成型のパーツで再現
・ 「車載工具類」は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
【 履 帯 】
●履帯は、裏側のガイドが2枚となる「2号戦車L型 ルクス」用のシングルピン履帯を再現しています
・ 履帯は、プラスチック製の一部連結式履帯となっており、上下の直線部は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部は履板1枚ずつに分割したパーツを組み合わせて作製します
●エンジングリルの異物混入防止ネット、フェンダー支持架、ジェリカンラック、追加装甲、スターアンテナのトップ部分などを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「Sd.Kfz.123 2号戦車L型 ルクス」の塗装とマーキング 】
●「2号戦車L型 ルクス」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる8種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第4戦車師団 第4装甲偵察大隊 「215」 (東部戦線 / 1944年夏)
・ 第4戦車師団 第4装甲偵察大隊 「001」 (東部戦線 / 1945年冬)
・ 第116戦車師団 「4101」 (フランス / 1944年夏~秋)
・ ヘルマン・ゲーリング降下戦車師団 (イタリア / 1944年春~夏)
・ 第9戦車師団 第9装甲偵察大隊 「4121」 (ノルマンディ / 1944年夏)
・ 第4戦車師団 第4装甲偵察大隊 「424」 (東部戦線 / 1945年冬)
・ 第4戦車師団 第4装甲偵察大隊 (東部戦線 / 1944年夏)
・ 第4戦車師団 第4装甲偵察大隊 「41」 (ウクライナ / 1943年秋)
●説明書の記載された塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「ドイツ 偵察戦車 2号戦車L型 ルクス」のパッケージ内容 】
・ 2号戦車L型 ルクス ×1 (4つのバージョンから1つを選択して作製)
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 完全新金型