東宝特殊美術部 外伝 上 模型少年、映画屋になる！？
「東宝特殊美術部 外伝 上 模型少年、映画屋になる！？ （本） (大日本絵画 キャラクター関連書籍 No.23195 )」です
●東宝映画の特撮作品を支えた、模型製作を担当する美術部門の活動と撮影用の模型作品、そしてその製作方法などを綴った記録集です
●東宝映画の特撮作品に登場する模型がどのように作られ、そして質感豊かなものへと仕上がるのかを、当時の写真を交え、入社した模型少年の目を通して現在へと伝える内容となっています
【 「東宝特殊美術部 外伝 上 模型少年、映画屋になる！？」の概要 】
●映画会社「東宝」は、戦前から特撮を得意としており、太平洋戦争時には「ハワイ・マレー沖海戦」「加藤隼戦闘隊」などの特撮作品を生み出し高い評価を得ていました
●敗戦により、軍事物の映画の制作は制限を受けるようになりましたが、「東宝」はその特撮技術を活かし、SF作品の制作へと移行、「ゴジラ」シリーズをはじめ、「地球防衛軍」「宇宙大戦争」「妖星ゴラス」などのヒット作品を次々と生み出します
●1960年代、テレビの普及により映画の制作は厳しくなるものの、1970年代に入ると息を吹き返し、「日本沈没」「連合艦隊」「零戦燃ゆ」などの特撮作品はヒットし、「東宝」の特撮作品の黄金期を迎えています
●それら「東宝」の特撮作品を支えたのが、模型製作を担当する「東宝美術」（のちの「東宝映像美術」）の「特殊美術課」（のちの「特殊美術部」）、通称「特美（とくび）」でした
●本書「東宝特殊美術部 外伝 上 模型少年、映画屋になる！？」は、1972年に「特美」に入った「模型少年」こと著者「にに たかし」氏が、先輩諸兄たる海千山千の特撮職人たちの活気あふれる裏方事情を描写しつつ、特撮模型の製作、仕上げ法を紹介したものです
●1万9400コマに上る作業記録写真からピックアップした掲載写真は、オフィシャルなスチール写真とは違った現場の雰囲気や特撮小物たちの様子を鮮明に伝えます
●プラスチックモデルなどの我々モデラーが通常手にするような模型とは若干趣が異なりますが、模型製作のプロフェッショナル集団が作り上げた作品の数々はモデラーの心を大きく揺さぶるものでもあります
●我々モデラーの記憶に残る「東宝」の様々な特撮作品とスクリーンに映し出されたミニチュア類、その撮影の裏側と「特美」の活動を、当時の模型の写真と製作風景を交えて綴る、モデラーそして特撮ファン必見の一冊となっています
【 「東宝特殊美術部 外伝 上 模型少年、映画屋になる！？」の内容目次 】
●東宝撮影所 いまむかし
●模型少年が見た＆撮った「あの日、あのとき」
●特殊美術の仕事 その壱 「1/5スケール零戦の作り方」
●フェードイン
●シーン1 ： 「マルコ」 （1972年）
●シーン2 ： 「ゴジラ対メガロ」 （1972年）
●シーン3 ： 「流星人間ゾーン」 （1973年）
●シーン4 ： 「ウルトラマンタロウ」 （1973年）
●シーン5 ： 「狼の紋章」 （1973年）
●シーン6 ： 「日本沈没」 （1973年）
●シーン7 ： 三保文化ランド （1973年）
●シーン8 ： 「ゴジラ対メカゴジラ」 （1973年）
●シーン9 ： 「ノストラダムスの大予言」 （1974年）
●シーン10 ： 秋田の博物館 （1974年）
●シーン11 ： 「エスパイ」 （1974年）
●シーン12 ： 「メカゴジラの逆襲」 （1975年）
●シーン13 ： 「東京湾炎上」 （1975年）
●シーン14 ： 「続･人間革命」 （1975年）
●シーン15 ： 「大空のサムライ」 （1976年）
●シーン16 ： 「不毛地帯」 （1976年）
●シーン17 ： インドネシアの映画 （1976年）
●シーン18 ： 種々雑多な作り物 （1976年）
●シーン19 ： 海上自衛隊広報映画 （1976年）
●シーン20 ： 「ハウス」 （1977年）
●シーン21 ： 大西郷博 （1977年）
●シーン22 ： 「惑星大戦争」 （1977年）
●シーン23 ： 顕彰館 （1978年）
●シーン24 ： 「地震列島」 （1980年）
●シーン25 ： 「連合艦隊」 （1980年）
●シーン26 ： 「大日本帝国」 （1981年）
●シーン27 ： 「小規模な特撮 （1981年）
●シーン28 ： 「日本海大海戦」 （1982年）
●シーン29 ： 「さよならジュピター」 （1983年）
●シーン30 ： 川内博物館 （1983年）
●シーン31 ： 名古屋海洋博物館 （1984年）
●シーン32 ： 「零戦燃ゆ」 （1984年）
【 「東宝特殊美術部 外伝 上 模型少年、映画屋になる！？」の奥付 】
●版型 ： AB版 / ソフトカバー
●全160ページ / オールカラー
●著者 ： にに たかし
●発行日 ： 2016年10月16日
