MIM-104B パトリオット SAM PAC-1 w/M983 HEMTT
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「MIM-104B パトリオット SAM PAC-1 w/M983 HEMTT (プラモデル) (ドラゴン 1/35 BLACK LABEL No.3558 )」です
●現用アメリカ軍の地対空ミサイルシステム「MIM-104B パトリオット」の「PAC-1」と牽引トラクター「M983」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「湾岸戦争」などで活躍した地対空ミサイルシステム「MIM-104B パトリオット」の2番目の形態となる「PAC-1」と、これを牽引する牽引トラクター「M983」を再現、1/35スケールならではの細部表現と、連結全長約60cmにもなる迫力ある姿を楽しむことができる内容となっています
●ドラゴン社製「MIM-104F パトリオット SAM PAC-3 M901発射機」をベースに、「PAC-1」を再現するために、キャニスターなどを新規パーツへと変更、新たに作り起こした「M983」を追加したバリエーションキットです
【 「MIM-104B パトリオット SAM PAC-1 w/M983 HEMTT」のキット概要 】
●ドラゴン社のブラックラベルシリーズとして、極力パーツ数を抑え、エッチングパーツも含まず、作りやすさに配慮した内容
●ただし、「ミサイル発射機+運搬車」の完成時の姿は大きなものとなり、かなりの数のパーツを組み立てる必要があるので、中級者以上向けのキット
●ランチャー部分は、完成後も上下に可動させることが可能
●特徴的な各部のグレーチングはプラスチック製のパーツで再現
●手摺りは支柱部分がプラスチックパーツ、ワイヤーは付属の金属製ワイヤーで作製
●接地パッドは、展開した状態と畳んだ状態を選択して作製可能
●「M983」のキャビンのドアの開閉を選択可能
●「M983」のキャビン内部も再現
●「M983」のキャビンのウィンドや前照灯などを再現したクリアパーツが付属
●タイヤは表面のトレッドパターン部もしくはゴムの部分をDS素材のパーツで再現
●塗装例は、アメリカ軍仕様2種、部隊表示やコーションマークなどを再現したデカールが付属
【 「MIM-104B パトリオット PAC-1」について 】
●アメリカ軍は第2次世界大戦時から強大な空軍力を有するようになり、強大なエアカバー力を備えていたため対空兵器の開発にはそれ程熱心ではありませんでした
●しかし、空に展開する飛行機だけでは空からの脅威を完全に防ぐことはできないため、ミサイル技術の発達に伴い対空ミサイルの本格的な整備を始めます
●そして、冷戦構造が硬直化し米ソの大国が弾道ミサイルの配備を進める中、この「対空ミサイル」は航空機に対抗する観点だけではなく、弾道ミサイルに対抗する兵器としての要素が色濃くなって行きます
●1950年代、アメリカ軍は地対空ミサイル「ナイキ・ハーキュリーズ」を開発、これは1960年代に西側諸国に広く配備され、広域防空を担っていました
●地対空ミサイル「パトリオット」は、この「ナイキ・ハーキュリーズ」の後継として1980年代中頃に登場しました
・ 「ナイキ・ハーキュリーズ」では、ミサイルは露出していましたが、この「パトリオット」はランチャーを兼ねたキャニスター内に収納しています
・ 「パトリオット」は「ナイキ・ハーキュリーズ」と比べて対電子戦の機能が向上、射程距離も延伸しています
●「パトリオット」は、ミサイル発射機のほか、レーダー、射撃管制装置、情報処理装置、発電装置などの7つの装置から構成されるミサイルシステムで、それぞれが移動可能になっており、必要に応じて要地などに移動、迎撃任務を行います
●この「パトリオット」の各システムを牽引する役割を担っているのが重高機動戦術トラック「HEMTT」の牽引車型「M983」で、全輪駆動と445馬力のエンジンによる高い牽引能力と機動力で、移動式の「パトリオット」システム全体を支えています
●「パトリオット」は性能向上のための「STD」「SOJC」「PAC-2」「GEM」「GEM+」「PAC-3」といったミサイル本体の改良の他に、システムも同時にアップデートが行われ、これまでに「BASIC」「PAC-1」「PAC-2」「QRP」「PAC-3」とバージョンアップを進めています
・ 「PAC-1」ミサイルと発射システムは、最初の形態である「BASIC」をベースに、電子戦装備とソフトウェアを改修したタイプとなります
●1991年の「湾岸戦争」においてアメリカ軍は防空システムとして、この「パトリオット」の「PAC-1」と「PAC-2」をサウジアラビア国内などに展開、イラク軍の弾道ミサイル「スカッド」には当時の最新形態である「PAC-2」が迎撃を担いました
●この「スカッド」の迎撃の成果はアメリカ軍が満足するレベルには達しませんでしたが、航空機よりも遥かに速いスピードで飛来する弾道ミサイルを迎撃すること自体が難しく、一定の成果を挙げた「パトリオット」はその評価が一気に跳ね上がりました
●その後、「パトリオット」シリーズは改良を続け、日本でも弾道ミサイルの脅威に対する最後の盾として運用が行われているのです
【 「MIM-104B パトリオット SAM PAC-1 w/M983 HEMTT」のキット内容について 】
●このアメリカ軍の地対空ミサイルシステム「MIM-104B パトリオット」の「PAC-1」と牽引トラクター「M983」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ドラゴン社らしく細部再現を重視しながらも、一体成型を多用したパーツ構成や、パーツ上のモールドを主体としたディテール再現により、パーツ数を抑えて「パトリオット PAC-1」と牽引トラクター「M983」を再現、ブラックラベルシリーズとして作りやすさにも配慮した内容となっています
・ 「パトリオット PAC-1」の特徴である各部のグレーチングはプラスチック製パーツで再現、エッチングパーツも含んでいませんので、ドラゴン社の製品の中では比較的組み立てやすいキットといえるでしょう
・ ただし、完成した「パトリオット PAC-1」と牽引トラクター「M983」の全体像はかなり大きくボリュームがありますので、中級者以上を対象としたキットとなります
【 パトリオット PAC-1 】
●「パトリオット PAC-1」は、「ランチャー」「架台」「接地アーム」「トレーラー本体」の各ブロックで構成しています
■ ランチャー
●ランチャーは、キャニスターを1本ずつ個別にブロック化、4つのブロックを組み合わせてランチャーを完成させます
・ 「キャニスター」は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 「パトリオット ミサイル」(×4)が付属
■ 架 台
●架台は、「ベース」「フレーム」「シリンダー」「アンテナ」で構成しています
・ 「ベース」は一体成型のパーツで再現
・ 「フレーム」は、内側のフレームの両脇に外側のフレームを取り付けて作製します
・ 仰角用の「シリンダー」は、シリンダー状に分割した4パーツで再現、「シリンダー」の伸縮と「フレーム」の上下を可動するように組み立てることができます
・ 「アンテナ」は2パーツで再現
■ 接地アーム
●接地アームは、上下のアーム、基部、内部のシリンダーアーム、接地パッド、パッドフレームとで構成しています
・ アームの「ステップ」のグレーチングはプラスチック製パーツで再現
・ 接地アームは、展開した状態と畳んだ状態とを選択して組み立てることができます
■ トレーラー本体
●トレーラー本体は上下及び側面のフレームの4パーツで構成
・ 「フェンダー」はそれぞれ一体成型のパーツで再現、マッドフラップは別パーツ化しています
・ 「フェンダー」のグレーチングはプラスチック製パーツで再現
・ 展開する「ステップ」は一体成型のパーツで再現、グレーチングのパターンをモールドで再現しています
・ トレーラー中央部に設置された電子ユニットやディーゼルジェネレーターは、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ ジェネレーターの「扉」は別パーツ化しており、開閉状態を選択できます
・ 電子ユニットとジェネレーターの操作パネル部分などには、機材としての表面のディテールを強弱を付けたモールドで再現しています
・ 「手摺り」の支柱部分はプラパーツ、ワイヤーは付属の金属製ワイヤーで作製します
●シャーシは車軸とサスペンションで構成しています
・ 「リーフサスペンション」はそれぞれ一体成型のパーツで再現
●タイヤは、中央部分、トレッドパターン部、ハブキャップに分割しています
・ トレッドパターン部はホイールにあたるパーツにかぶせるようにして組み立てます
・ トレッドパターン部は、接着及び塗装が可能なDS素材で、トレッドパターンを深めのモールドで再現しています
【 牽引トラクター M983 】
●「M983」は、「キャビン」「牽引装置部」「シャーシ」の3ブロックで構成しています
■ キャビン
●前に突き出したレイアウトとなる「M983」の特異なキャビンを再現、表面の細かなリベットは繊細なモールドで再現しています
●キャビンは、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 「ドア」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 各「ウィンド」はクリアパーツで再現
・ 「ワイパー」は前面パネルに一体成型化しています
・ 「サイドミラー」は、ミラー本体とステーの2パーツで構成
・ 「前照灯」と上部の「回転灯」は、クリアパーツで再現
・ 下部の「ステップ」はそれぞれ一体成型のパーツで再現しています
●キャビン内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ フロアパネル
・ メーターパネル
・ 各座席
・ ハンドル
・ 各種レバー
■ 牽引装置部
●車体後部の牽引装置部は、前後のブロックに分割しています
●前部ブロックは一体成型のパーツで再現、上部にはグレーチングのパターンをモールドで再現しています
・ 側面のボックスは、本体と蓋との2パーツで再現
●後部ブロックは、フレーム構造の下部をシャーシに一体成型化しており、これに上部のフレームを取り付けて作製します
・ 「牽引装置」は一体成型のパーツで再現
・ 「作業灯」は個別にパーツ化しています
■ シャーシ
●シャーシは、縦方向のフレームと横方向のフレームとを組み合わせて作製します
・ 「リーフサスペンション」は、基部を含めて一体成型となったパーツで再現
・ 「デファレンシャル」は前後に分割したパーツで再現
・ ステアリングは前方に固定した状態となっています
・ 「燃料タンク」は上下に分割したパーツで再現
●タイヤは、ホイール、ハブキャップ、ゴムの部分、タイヤの内側とに分割しています
・ ゴムの部分は接着及び塗装が可能なDS素材で、トレッドパターンを深めのモールドで再現
●「M983」の各ウィンドや前照灯などを再現したクリアパーツが付属
【 「パトリオット PAC-1及びM983」の塗装とマーキング 】
●「パトリオット PAC-1及びM983」のマーキングとして、アメリカ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ アメリカ陸軍 (1990年代) NATO迷彩
・ アメリカ陸軍 (湾岸戦争時 / 1991年) 単色塗装
●説明書の塗装例に基づく、部隊表記、車体番号、コーションマークなどを再現したデカールが付属しています
【 「MIM-104B パトリオット SAM PAC-1 w/M983 HEMTT」のパッケージ内容 】
・ MIM-104B パトリオット PAC-1 (M901発射機) ×1
・ M983 牽引トラクター ×1
・ 金属製ワイヤー ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 一部新金型