アメリカ海軍 航空母艦 レキシントン (CV-2)
「アメリカ海軍 航空母艦 レキシントン (CV-2) (プラモデル) (MENG-MODEL 1/700 艦船 No.PS-002 )」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ海軍の大型空母「CV-2 レキシントン」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●世界初の空母同士の海戦である「珊瑚海海戦」に参加し、悲運な最期を遂げた航空母艦「CV-2 レキシントン」を再現、巨大で背の高い艦橋と煙突、そしてその前後に主砲を配置した、スマートかつ重厚なフォルムを再現した内容となっています
●艦橋前後に主砲を配置した、1942年3月までの姿を再現しています
【 「アメリカ海軍 航空母艦 レキシントン (CV-2)」のキット内容について 】
●アメリカ海軍の大型空母「CV-2 レキシントン」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●MENGモデルの高い成型技術を用いて一体成型化したパーツを多用し、パーツ上に施したモールドを主体としてディテールを再現、パーツ数を抑え、作りやすさにも充分な配慮をしたパーツ構成となっています
●接着剤不要のスナップフィットモデルで、パチパチと組み立て気軽に艦船模型を楽しむことができ、また、スライド金型を多用して「CV-2 レキシントン」のディテールの特徴もしっかりと押さえていますので、初心者からベテランユーザーまで本格的な艦船模型としての「CV-2 レキシントン」の姿を楽しむことができる内容となっています
●「CV-2 レキシントン」は成型色で色分けしていることから、塗装を行わなくても実艦イメージに近いカラーリングで組立てることができます
●「CV-2 レキシントン」は各構造部ごとに色分けしたパーツ構成となっています
・ 船体、艦橋、艤装類 : ブルーグレー
・ 飛行甲板、煙突トップ、喫水ライン : ブラック
・ 船底部 : 艦底色
・ スクリュー : 黄褐色
・ 艦載機 : ミディアムグレー
の成型色に色分けしています
●艦底部も再現したフルハルモデルと、喫水線までの部分を再現した洋上モデルとを選択することができます
●「CV-2 レキシントンは、「船体」「飛行甲板」「艦橋などの上部構造物」「主砲などの艤装類」の各ブロックごとに構成しています
●各ブロックをそれぞれ個別に組み立てて、飛行甲板、構造物と艤装類を船体ブロックへと取り付けて完成させます
●船体部は、格納庫部分を含めた一体成型のパーツで再現、高角砲のスポンソン部と格納デッキは別パーツ化しています
・ 船体部には、格納デッキ部分を開口しており、舷側の「舷窓」「ホースパイプ」「塵捨て管」などの細部をモールドで再現
・ 喫水線部分は別パーツ化しており、洋上モデルとする場合は喫水線部分のパーツのみを取り付け、フルハルモデルとする場合には、その下に船底パーツを取り付けます
・ フルハルモデル用の船体下部の「推進軸」(×4)、「スクリュー」(×4)は別パーツ化して再現
・ フルハルモデル用のディスプレイスタンドが付属しています
●飛行甲板は、一体成型のパーツで再現
・ 「エレベーター」はモールドにて再現
・ 飛行甲板上には横方向に敷かれた木甲板表現を施し、「遮風柵」「着艦制動装置」などをモールドで再現しています
・ 飛行甲板周囲には「転落防止柵」を一体成型化、メッシュはモールドで再現しています
「CV-2 レキシントン」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成しています
●艦橋
・ 艦橋は7層のパーツで構成、羅針艦橋トップの「測距儀」は別パーツ化しています
・ 「艦橋窓枠」は、「窓ガラス」の部分を一段凹んだ状態で再現、立体感を演出しています
・ 艦橋構造物の「窓」「扉」などの細部をモールドで再現
・ 「ラッタル」および「フラット」を別パーツ化して再現
●煙突
・ 煙突は、上下のブロックに分割しており、上部ブロックは4層のパーツ、下部ブロックは左右に分割したパーツで再現
・ 煙突部の各「フラット」はそれぞれ個別にパーツ化しています
・ 煙突には、「扉」「梯子」などのディテールをモールドで再現しています
・ 煙突部に装備する、「レーダー」(×1)、「測距儀」(×2)を別パーツ化、「20mm単装機銃」はスポンソンに一体成型化しています
●マスト
・ マストは単楼型で、一体成型のパーツで再現
・マストに装備する「測距儀」(×2)を別パーツ化して再現
●スポンソン
・ 高角砲と機銃のスポンソンは、両舷分を一体成型としたパーツで再現
・ 艦尾のスポンソンは一体成型のパーツで再現
●主砲塔 「20.3cm連装砲」 ×4
・ 主砲塔は、連装状となった砲身パーツと、上下のパーツに分割した砲塔とで構成
●高角砲 「12.7cm単装高角砲」 ×12
・ 高角砲は、一体成型のパーツで再現
●対空機銃 「28mm 4連装機銃」 ×4
・ 機銃は、一体成型のパーツで再現
●カッター及びボートダビット
・ カッター ×5
・ カッターにはボートダビットを一体成型化しています
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 錨
などをセットしています
●艦載機が付属しています
・ F4F ワイルドキャット ×6
・ SBD ドーントレス ×6
・ TBD デバステーター ×6
●艦載機のパーツ構成
・ 各艦載機は一体成型のパーツで再現
●艦載機の国籍マーク(赤丸付き)、方向舵の赤色の帯などを再現したシールが付属しています
【 「アメリカ海軍 航空母艦 レキシントン (CV-2)」のパッケージ内容 】
・ 航空母艦 CV-2 レキシントン ×1
・ F4F ワイルドキャット ×6
・ SBD ドーントレス ×6
・ TBD デバステーター ×6
・ ディスプレイスタンド×1
・ シールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 完全新金型
【 「航空母艦 CV-2 レキシントン」について 】
●第1次世界大戦終結の後、日本海軍は海軍力増強計画「88艦隊」を立案しましたが、アメリカ海軍でも同様に大規模な海軍増強計画「ダニエルズ・プラン」を立て、「巡洋戦艦」「戦艦」の建造を急ピッチで開始します
●しかしながら、このような両国の建艦競争は、第1次世界大戦によって疲弊したヨーロッパにはとても追従できるものではなく、日本やアメリカの政府の中からも国力以上の負担を強いるものとの批判も生まれ、1922年に「ワシントン海軍軍縮条約」を締結、「ダニエルズ・プラン」に基づいて建造していた巡洋戦艦、戦艦の多くが建造中止となってしまいます
●巡洋戦艦「レキシントン」と「サラトガ」は、工事が進んでいたため建造自体は認められたものの、航空母艦へと転用することが軍縮会議において決定されました
●航空母艦「CV-2 レキシントン」と「CV-3 サラトガ」は、アメリカ海軍の空母運用黎明期に建造されたことから、外観の形態はその後のアメリカの航空母艦と異なるものとなっており、艦首部分は波浪性の高いエンクローズドバウを採用、格納庫は船体外壁で覆われたクローズドハンガーとなっていました
●このエンクローズドバウは、波浪性が高いために外洋で行動する航空母艦として有効なもので、クローズドハンガーは格納庫に開口部を設けたオープンハンガーよりも台風などによる被害を軽減、日本海軍の空母も全てがクローズドハンガーを採用しています
●しかし、一見すると強靭そうなこのクローズドハンガーは被弾時の爆風が外に逃げないことから損害が拡大する傾向にあるのも事実で、オープンハンガーでは爆風だけではなく、揮発性の高い航空機用燃料が外に排出され、さらに炎上した航空機をそのまま海上に投棄することが可能という利点を持っています
●「CV-2 レキシントン」と「CV-3 サラトガ」では、極めて巨大で背の高い煙突を装備、これは煙突の排煙が航空機の着艦に大きな影響を与えるために、影響が出ない高さまで排煙を上げるために採られた措置でした
・ 排煙による気流の乱れは航空機運用にかなり深刻な影響を与え、日本海軍でも煙突の位置やその向きなどが試行錯誤されています
●「CV-2 レキシントン」と「CV-3 サラトガ」は、巡洋戦艦の船体を利用した基準排水量37,000tの大型航空母艦として建造され、最大搭載機数は109機、この2艦は太平洋戦争開戦前におけるアメリカ海軍の空母機動部隊の中軸となりました
●美しく、堂々とした姿から「空母の女王」と呼ばれたレキシントン級はそれぞれ、「CV-2 レキシントン」が「レディ・レックス」、2番艦の「CV-3 サラトガ」は「シスター・サラ (愛しのサラ)」の名で親しまれていました
●太平洋戦争開戦時、「CV-2 レキシントン」はミッドウェー島への航空機輸送任務に就いており、真珠湾奇襲から難を逃れることができました
●真珠湾奇襲の一報を受けた「CV-2 レキシントン」は偵察機を飛ばして索敵を開始、日本の機動部隊との接触はなく、しばらくして真珠湾に帰還しました
●1942年1月、「CV-2 レキシントン」は真珠湾を出航、ニューギニア方面に進出し、1942年2月には日本海軍が占領したラバウルを攻撃するために同方面に向かいます
●この動きを察知した日本海軍は陸上攻撃機部隊を投入、「CV-2 レキシントン」には損害は無かったものの、自身の存在が知れたことでラバウルへの攻撃は中止となりました
●1942年3月、「CV-2 レキシントン」は搭載する航空機でニューギニアの日本軍の拠点を爆撃、3月末には一旦真珠湾へと帰還しています
●日本軍側はニューギニアの一大拠点「ポートモレスビー」を攻略するために陸軍部隊を乗せた輸送船団が出撃、従来からアメリカ空母が出現していたことから護衛として第5航空戦隊の「翔鶴」「瑞鶴」の空母機動部隊も投入され、直衛空母として小型空母「祥鳳」も輸送船団に随伴しました
●アメリカ軍はこれを阻止するために空母「CV-2 レキシントン」「CV-5 ヨークタウン」を中心とした空母機動部隊を出撃、1942年5月、世界初となる空母同士の海戦「珊瑚海海戦」が発生します
●アメリカ軍は、まず「祥鳳」を発見してこれに集中攻撃を加えて撃沈、次に日米双方が敵の空母を発見して攻撃隊を出撃、双方の空母に攻撃隊が襲い掛かりました
●その結果、日本海軍は「翔鶴」が中破するという損害を受けましたが、アメリカ軍側も「CV-2 レキシントン」「CV-5 ヨークタウン」の両艦が中破してしまいます
●「CV-2 レキシントン」は一旦航行不能に陥りますが、その後復旧して航空機の発着艦も可能となります
●ところが、格納庫内に気化した航空機燃料が充満、これに引火して大爆発を起こしてしまい、手の付けられない状態となってしまいます
●「CV-2 レキシントン」は駆逐艦の魚雷による処分が決定、その巨体を波間に消したのでした