ドイツ 国防軍 戦車兵 (戦車長)
「ドイツ 国防軍 戦車兵 (戦車長) (プラモデル) (クラッシーホビー 1/16 プラキット No.MC16005 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の戦車兵を1/16スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ハッチ入り口に腰掛け、片手もしくは両手をハッチにかけているリラックスした姿を再現しています
【 「ドイツ 国防軍 戦車兵 (戦車長)」のキット概要 】
●ドイツ人らしい顔付き、デッサン、服の皺の表現、細部の彫刻など、新興メーカーとは思えないフィギュアとしてハイレベルな内容
●左手は、腕を伸ばしてハッチに置いた状態と、ハッチなどを掴んでいる状態とを選択可能
●頭部は、正面を向いた状態と左に向いた状態を選択可能
●帽子は規格帽と野戦帽との2種から選択可能
●ヘッドフォン、ヘッドフォンアーム、咽頭マイクなどを別パーツ化して再現
●クラッシーホビー社製「ドイツ 2号戦車L型 ルクス 偵察戦車 (Sdkfz.123) 第4装甲師団」だけではなく、1/16スケールの各種ドイツ戦車のキットに使用することが可能
●ただし、規格帽を着用した場合には1943年以降の車両に対応
●「戦車長」と表記されているが、そのままの状態で操縦手や無線手などにも転用が可能
●肩章や襟章、国家紋章、2級鉄十字章のリボン(略章)などを再現したデカールが付属
【 「ドイツ軍の戦車兵の服装」について 】
●ドイツでは中世から、黒色の服装はエリート兵の証とする伝統がありました
●ヴェルサイユ条約から脱した新生ドイツ軍では、新たな兵科となった戦車などの機甲兵科をエリート兵と見なし、その制服を黒色で指定した「戦車服(パンツァージャケット)」を制定します
・ 戦車兵は、それぞれの役割に応じた特殊技能が必要であり、彼らの育成には多くの労力と時間を必要としました
・ 戦前から戦車兵をエリート兵とみなした様々な教育及び訓練は、大戦時のドイツ戦車兵の錬度の高さに大きく貢献し、ドイツ戦車部隊の精強さを裏付けるいち要因となっています
●この黒色の「戦車服(パンツァージャケット)」は、素人目でも戦場には適さない服装でしたが、ドイツ戦車兵は伝統的な価値観を反映したこの服装を好んで着用していました
●一方で、同じ黒色を制服の基調色としたのが「親衛隊」でした。
●黒色を基調とした「親衛隊」の服装は、元々は褐色を基調とした「突撃隊」との差別化を図るもので、大戦に突入するとその意味合いは薄れ、徐々にフィールドグレー地の制服へと移行して行きます
・ 「武装親衛隊」では、早々にフィールドグレー地の服装へと移行しており、1939年の大戦開戦時には黒色の服装は姿を消しています
●しかし、戦車兵に関しては「国防軍」と同様に黒色の「戦車服(パンツァージャケット)」を用いていました
●もっとも、「武装親衛隊」では迷彩服を積極的に採り入れており、1943年に制定された「迷彩ツナギ」を契機として、黒色の「戦車服」の着用例は少なくなりました
●「国防軍」の「戦車服」と、「武装親衛隊」の「戦車服」の大きな違いが全体のデザインであり、
・ 「国防軍」の「戦車服」は、上着の下襟が大きく、前身頃が斜めとなっている
・ 「武装親衛隊」の「戦車服」は、上着の下襟が小さく、前身頃が垂直状で、「国防軍」と比べて裾が短い
という違いがあります
●もちろん、「国防軍」と「武装親衛隊」では肩章以外の徽章類が異なり、「国防軍」の襟章は「ドクロ」のマーク、「武装親衛隊」では「SS」のルーン文字と階級章との組み合わせとなっています
【 「ドイツ 国防軍 戦車兵 (戦車長)」のキット内容について 】
●このドイツ「国防軍」の戦車兵を再現したプラスチックモデル組立キットです
●新興メーカーとは思えない、手馴れた造形技術によってドイツ国防軍の戦車兵を再現、面長で鼻筋が通ったドイツ人らしい顔付き、デッサン及びプロポーション、スケールに沿った服の皺の表現、徽章類の造形、服の縫い目やポケットなどの細部の彫刻、スケールの大きさを活かしたヘッドセットのディテール表現など、1/16スケールのフィギュアとしてハイレベルな内容となっています
●完成見本の写真では、服のデザインやバックルの紋章など「武装親衛隊」に準じた服装となっていますが、キットの内容自体は「国防軍」の服装を再現しています
●ハッチ入り口に腰掛けて、右手をハッチにかけている姿を再現
●左手は、
・ 伸ばした状態でハッチ部分に置いているポーズ
・ ハッチなどを掴んでいるポーズ
の2種セットしており、選択して使用することができます
●頭部は、正面を向いた状態と左を向いた状態の2種をセット、選択して使用します
・ 2種の頭部の顔の造作はほぼ同一のものとなっています
●服装は、「戦車服(パンツァージャケット)」を着用した姿です
・ 帽子は「戦車規格帽」と「野戦帽」とをセット、選択して使用します
・ 「戦車規格帽」は1943年からの支給で、「野戦帽」は大戦を通じて使用されました
・ 「将校帽」と「野戦帽」はデザインは同一で、フィギュアのベルトのバックル形状が兵卒、下士官用なので基本的には「野戦帽」となります
●服の皺の表現はスケールに沿った凹凸モールドで再現、服の縫い目などの細部は繊細かつシャープなモールドで再現しています
・ 服の徽章類はモールドで再現していますが、徽章類を再現したデカールも付属しています
・ 「野戦帽」の徽章は彫刻がない状態となっており、付属のデカールで再現します
●フィギュアは、「胴体」を前後に分割しており、これに「帽子」「頭部」「襟」「両腕」「両手」「靴」を取り付けて作製します
・ 「ヘッドフォン」「ヘッドフォンのアーム」「咽頭マイク」「通話切り替え装置」「戦車突撃章」などを別パーツ化して再現
●装備品として
・ 拳銃ホルスター ×1
が付属しています
●肩章や襟章、国家紋章、2級鉄十字章のリボン(略章)などを再現したデカールが付属しています
【 「ドイツ 国防軍 戦車兵 (戦車長)」のパッケージ内容 】
・ ドイツ国防軍 戦車兵 ×1
・ デカールシート ×1
●2016年 完全新金型
--------------------------------------------------------
【 「ドイツ 国防軍 戦車兵 (戦車長)」のワンポイント 】
●上記のように、本キットは新興メーカーとは思えない、1/16スケールのフィギュアとしてハイレベルな内容となっています
●特に、フィギュア造型の最大のポイントとなる体格デッサンと顔、皺の表現は秀逸な出来となっています
●また、右腕は2種セットしていますので、「2号戦車L型 ルクス」だけではなく、様々なドイツ戦車のキットとの組み合わせを楽しむことができます
●成型の都合上、ヘッドセットの配線は再現していませんので、柔らかい素材の金属線などを利用して配線を追加すると、より良い雰囲気となることでしょう