ドイツ Sd.Kfz.162 4号駆逐戦車 A-O
「ドイツ Sd.Kfz.162 4号駆逐戦車 A-O (プラモデル) (ドラゴン 1/35 '39-45' Series No.6843 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の駆逐戦車「4号駆逐戦車」の「A-O型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「4号駆逐戦車」の試作量産型となる「A-O型」を再現、戦闘室前方形状が丸みを帯びた、特異なフォルムを再現した内容となっています
●サイバーホビー社製「4号駆逐戦車 L/70(V) ラング」をベースとして、「A-O型」を再現するために、戦闘室や砲身を新規パーツへと変更したバリエーションキットです
【 ドイツ Sd.Kfz.162 4号駆逐戦車 A-O ドラゴン 1/35 '39-45' Series No.6843 プラモデルの概要 】
●細分化したパーツ構成によりディテール再現に重きを置きながらも、エッチングパーツは最小限に絞り、シュルツェンも1パーツで再現するなど、組みやすさにも配慮した内容
●特徴的なカルダン砲架も再現、砲身は左右及び上下に可動させることができる
●車長ハッチ、装填手ハッチ、砲隊鏡ハッチは開閉状態を選択可能
●照準器、ペリスコープなどを再現したクリアパーツが付属
●照準器カバーなどを再現したエッチングパーツが付属
●履帯は、「3/4号戦車」用の「中期型」履帯、軟質素材(DS素材)製のベルト式
●塗装例はドイツ軍仕様3種、国籍マークなどを再現したデカールが付属
【 ドイツ Sd.Kfz.162 4号駆逐戦車 A-O型について 】
●第2次世界大戦の直前にドイツ軍は歩兵直協用の支援車輌「3号突撃砲」を開発、同車は砲塔を廃して戦闘室に直接火砲を搭載したためにシルエットが低く、大口径砲を搭載することが可能、さらに生産コストも低いという長所を持っていました
●この「3号突撃砲」はフランス戦などに投入、車体のベースとなった「3号戦車」よりも強力な火力と防御力を持ち、歩兵支援に活躍します
●「独ソ戦」が開戦すると、ドイツ軍は「T-34」などのソ連軍の新鋭戦車に苦戦、「3号突撃砲」は「T-34」への正面からの対抗は困難でしたが、低いシルエットと強力な火力により対戦車戦闘にも活躍、徐々に本来の歩兵直協ではなく、対戦車戦闘への出番が多くなります
●「3号突撃砲」はその後、主砲を長砲身砲へと換装してより対戦車戦闘能力を高めますが、ドイツ軍ではこの「3号突撃砲」のレイアウトを活かして対戦車戦闘に特化した車両である「駆逐戦車」の開発を開始します
●この「駆逐戦車」の開発では、より大型の砲を搭載することを予定し、車体は「4号戦車」をベースにすることを決定、1943年5月には木製のモックアップが完成します
●このモックアップは「ヒトラー」に披露され、そして、1943年10月には最初の試作車が完成しました
●試作車は数両が製造され、1943年12月には最終試作車が完成、この後に量産に入る運びでしたが、各種テストの必要もあり量産の開始までに数両生産されたのが試作量産型となる「A-O型」です
・ 「A-O型」は、車両によって仕様が微妙に異なることから「Oシリーズ」とも呼ばれています
●「A-O型」の外観上の最大の特徴は、試作車と同じく戦闘室の前面形状が丸みを帯びていることで、量産型になると生産を効率化するために平面で構成した直線的な形状へと変更しています
●また、「A-O型」は通常の装甲板ではなく、製造の行いやすい「通常鋼(軟鉄)」が用いられているのが特徴で、このため基本的には実戦への投入を行うことはできませんでした
●「4号駆逐戦車」は1944年1月から量産型の生産を開始、「A-O型」はその量産型の誕生に大きく貢献したのでした
【 ドイツ Sd.Kfz.162 4号駆逐戦車 A-O ドラゴン 1/35 '39-45' Series No.6843 プラモデルの内容 】
●このドイツ軍の駆逐戦車「4号駆逐戦車」の「A-O型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ドラゴン社のディテール再現力により「4号駆逐戦車」の「A-O型」を再現、細分化したパーツ構成で細部再現に重きを置きながらも、スマートキット版としてエッチングパーツは最小限に絞り、組みやすさにも配慮した内容となっています
●「4号駆逐戦車 A-O型」は、「戦闘室」「車体前部パネル部」「エンジンデッキ」「車体下部」、左右の「フェンダー」の6ブロックで構成しています
【 戦闘室 】
●前部が丸みを帯びた「A-O型」独特の戦闘室形状を再現、表面は通常鋼らしいなだらかな状態となっています
●「PaK39 48口径 75mm対戦車砲」の砲身は一体成型のパーツで再現、砲口を開口しています
・ 「防盾」は一体成型のパーツで再現
・ 「砲尾」「砲架」「照準器」などをパーツ化しています
・ 砲架は、実車の「カルダン式砲架」を再現しており、砲身は左右上下に可動させることができます
●戦闘室は、本体部分と後面パネル、天板との3パーツで構成
・ 「照準器カバー」は、エッチングパーツにて再現
・ 「車長ハッチ」「砲隊鏡ハッチ」「装填手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態が選択できます
・ 前方の機関銃ポート部の装甲カバーは別パーツ化
・ 「照準器」「砲隊鏡」「ペリスコープ」はクリアパーツで再現
・ 天板の「Sマイン発射機」は、装備した状態と装備していない状態とを選択して組み立てることができます
【 車体前部パネル部 】
●車体前部パネル部は一体成型のパーツで再現、左右の「ブレーキ点検ハッチ」は別パーツとなっています
【 エンジンデッキ 】
●「4号戦車」に準じた「4号駆逐戦車 A-O型」のエンジンデッキレイアウトを再現、ボルト穴などを強弱を付けたモールドで再現しています
●エンジンデッキは、本体、後部パネル、吸気グリルに分割したパーツで再現
・ 「エンジン点検ハッチ」は別パーツ化
・ 「車載工具類」は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
【 フェンダー 】
●滑り止めパターンのない「4号駆逐戦車」のフェンダーを再現、シュルツェンは一体成型のプラスチック製パーツで再現しています
●フェンダーは、フェンダー本体と前後のマッドフラップとの3パーツで構成
・ 「ボッシュライト」は3パーツに分割して再現
・ 「車間表示灯」「尾灯」を別パーツ化
●シュルツェンは一体成型のパーツで再現
・ 「シュルツェン架」はステーごとに個別にパーツ化しています
【 車体下部 】
●車体下部はバスタブ状に一体成型となったパーツで再現、 前後のパネルは別パーツとなっています
・ 「サスペンションユニット」は4パーツで再現 (全8ユニット)
・ 「起動輪」「誘導輪」は、表・裏に分割したパーツで再現
・ 「転輪」は、表・裏、そしてハブキャップに分割したパーツで再現しています
●後部パネルは一体成型のパーツで再現
・ 排気管は横方向に分割した7パーツで構成、先端部は開口しています
【 履 帯 】
●履帯は、接地部分に滑り止めパターンのない「3/4号戦車」用の「中期型」履帯を再現しています
・ 履帯は、軟質素材(DS素材)によるベルト式となっています
・ より精密で立体感ある履帯に交換したい場合には、「3/4号戦車 中期型用履帯 タイプA (可動式)」がこれに対応しています
●照準器、ペリスコープなどを再現したクリアパーツが付属
●照準器カバーなどを再現したエッチングパーツが付属しています
【 ドイツ Sd.Kfz.162 4号駆逐戦車 A-O ドラゴン 1/35 '39-45' Series No.6843 塗装とマーキング 】
●「4号駆逐戦車 A-O型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 戦車教導師団 (1944年)
・ 所属不明 (1944年)
・ 所属不明 (1944年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
【 ドイツ Sd.Kfz.162 4号駆逐戦車 A-O ドラゴン 1/35 '39-45' Series No.6843 パッケージ内容 】
・ 4号駆逐戦車 A-O型 ×1
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1