日本海軍 航空母艦 赤城 第一航空戦隊時 艦載機36機付き
「日本海軍 航空母艦 赤城 第一航空戦隊時 艦載機36機付き （プラモデル） (フジミ 1/700 帝国海軍シリーズ No.SPOT-015 )」です
●太平洋戦争時における帝国海軍の「航空母艦 赤城」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●太平洋戦争前から、戦争前期まで帝国海軍の航空母艦のシンボル的存在であった「赤城」を再現したキットで、太平洋戦争開戦～ミッドウェー海戦時の状態を再現しています
●「航空母艦 赤城」のスマートな船体、優雅な船体ラインに似合わぬ複雑な構造をとなった格納庫を中心とした船体上部構造物、巨大な煙突、そして大型の艦にもかかわらず小型の艦橋など、同艦の持つ魅力を再現しており、迫力ある姿を楽しむことができる内容となっています
●フジミ 帝国海軍シリーズ「日本海軍 航空母艦 赤城 開戦時 （フルハルモデル）」の艦載機パーツを増やしたバリエーションキット
●「航空母艦 赤城」が稼動した「真珠湾攻撃」～「ミッドウェー海戦」までの間、搭載されていた「零式艦上戦闘機」「99式艦上爆撃機」「97式艦上攻撃機」をそれぞれ12機ずつ計36機をセットしたお得なセットとなっています【 「日本海軍 航空母艦 赤城 第一航空戦隊時 艦載機36機付き」のキット内容について 】
●この帝国海軍の航空母艦「赤城」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●シャープかつ繊細なモールドを施したパーツ構成で「赤城」を再現、フジミ社「特シリーズ」の特徴である精緻なディテール再現を伴って、実艦の細かで複雑な構造を再現した内容となっています
●また、スポンソン部の支柱など、今までのキットでは一体成型されていた裏側の部分を別パーツ化して実感豊かに再現、「赤城」の持つ細かな構造物が織り成す様子をスケールに沿って再現しています
●「航空母艦 赤城」は、「船体上部」「船底部」「飛行甲板」「艦橋などの上部構造物」「主砲などの艤装類」の各ブロックごとに分割して構成
●各ブロックをそれぞれ個別に組み立てて、飛行甲板、構造物と艤装類を船体ブロックへと取り付けて完成させます
●「赤城」の船体上部は左右に分割したパーツで構成、これに船首、船尾甲板、飛行甲板などを取り付ける構成となっています
●船体上部には、格納庫側面の中央部と主砲マウントを一体成型化して再現
・ 左右の船体パーツを接着する際、舷側部が歪まぬよう、円柱状の「桁」のパーツを挟み込んで組立てます
・ 船体部には、「バルジ」「舷側の舷窓」「フェアリーダー」「塵捨管」などの細部を繊細なモールドで再現しています
・ 舷窓上部にあたる位置には「雨樋」を非常に微細なモールドで再現しています
●格納庫の前端部は別パーツ化、格納庫後部は別ブロック化して再現
・ パーツ上には手摺り兼足掛けや前部の防水扉をモールド化して再現しています
●艦底部は一体成型化したパーツで再現、船体上部と組み合わせた際に舷側部が歪まぬようプレート状のパーツを挟み込んで接合します
・ 艦底に設置された「舵」（×2）、「スクリュー」（×4）、「推進軸」（×4）を別パーツ化して再現
・ ビルジキールは船底パーツ上に凸モールド化して再現しています
●上甲板は、船首部分、船尾部分、そしてボート収納デッキに分割して再現
・ 甲板上には、「アンカーチェーン」「アンカーチェーン導板」「リール」「ボラード」「昇降口」などの細かなディテールをモールドで再現しています
●飛行甲板は、全通状に一体成型化したパーツで再現、エレベーター部分は別パーツ化しています
・ 飛行甲板上には、「遮風棚」「着艦制動装置基部」「滑走制止装置基部」などをモールドで再現
・ 飛行甲板裏側には特徴的な梁構造をモールドで再現、一部は別パーツとなっています
・ 甲板前後に設置した飛行甲板支柱は個別にパーツ化、トラス構造などをモールドで再現しています
・ 飛行甲板上に設置した「110cm探照灯」（×2）は別パーツ化して再現、クリアー成型のパーツとなっています
「赤城」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成しています
●艦橋
・ 艦橋の主要部は8層のパーツで再現
・ 「艦橋窓枠」は、「窓ガラス」の部分を一段凹んだ状態として、立体感を演出しています
・ 艦橋各部の「窓」「扉」などをモールドで再現
・ 艦橋トップの「信号灯」はパーツ上に一体成型化して再現、「4.5m測距儀」は別パーツ化して再現しています
・ 艦橋に装備した「方位測定アンテナ」（×1）、「1.5m測距儀」（×1）、「60cm探照灯」（×2）を別パーツ化して再現、「探照灯」はクリアー成型のパーツとなっています
●メインマスト
・ メインマストは三脚楼型、前後に2分割したパーツで再現しています
●通信マスト
・ 通信マストは一体成型のパーツで再現、トラス構造をモールドで再現しています
● 煙突
・ 煙突本体部分は上下に分割したパーツで再現、複雑な集合管の外部構造が表現されています
・ 煙突表面上には「手摺り兼足掛け」「梯子」「非常排煙装置」などを繊細なモールドで再現しています
・ 煙突内部の整流板はスケール感を損なわぬよう薄く成型したモールドで再現
●左舷の円材置き場は4パーツに分割して再現、複雑な桁構造を再現しています
●機銃用スポンソンはブロックごとにパーツ化しており、下面の補強板は一体成型化をして1枚ずつ再現しています
・ スポンソンの支柱は別パーツ化、日本の空母らしい複雑な支柱構造を再現しています
●主砲塔「50口径 3年式 20cm単装砲」 ×6
・ 砲塔は、砲身を含めた一体成型のパーツで再現、 砲身基部には防水カバーをモールドで再現しています
●高角砲「45口径 10年式 12cm連装高角砲」 ×6
・ 右舷は煙突の煙除けのシールド付きタイプ、左舷はシールド無しのタイプを再現
・ シールド付きの高角砲は、連装状に成型した砲身と、シールド部とで再現
・ シールド無しの高角砲は、連装状に成型した砲身と砲架部との2パーツで再現しています
・ 高角砲支筒は個別に別パーツ化して複雑な形状を再現しています
●対空機銃
・ 25mm 連装機銃 ×14
・ 25mm 単装機銃 ×4
・ 機銃は、それぞれ一体成型のパーツで再現
●艦載機
・ 艦載機は、本体、キャノピー、脚、尾脚、プロペラに分割したパーツ構成となっており、機種による爆弾類の武装（増槽）を別パーツ化して再現しています
・ 各機体ともクリア成型のパーツとなっています
●艦載機内容
・ 零式艦上戦闘機 21型 ×12
・ 99式艦上爆撃機 ×12
・ 97式艦上攻撃機 ×12
●内火艇、カッターなど
・ 12m内火艇 ×2
・ 11m内火艇 ×1
・ 13m特型運搬船 ×2
・ 12m内火ランチ ×1
・ 大型カッター ×2
・ 中型カッター ×3
・ 小型カッター ×1
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦首、艦尾旗竿
・ 錨、副錨
・ 菊花紋章
などをセットしています
●ディスプレイ用の円形台座を2個セット、「航空母艦 赤城」の前後2箇所に配置して完成した艦体をそのまま載せてディスプレイすることができます
●飛行甲板上に書かれた表示線、艦名表記、着艦標識、艦尾の軍艦旗（直線タイプ）、艦載機の日の丸マークを再現したデカールが付属しています
●2017年 ： 「日本海軍 航空母艦 赤城 開戦時 （フルハルモデル）」に、「第一航空戦隊」を構成した艦載機3種を各12機セットしたバリエーションキット
【 「航空母艦 赤城」について 】
●日露戦争後の海軍増強計画である「88艦隊」に従い建造が始まったのが巡洋戦艦「天城型」で、その2番艦である「赤城」は1920年12月に起工しました
●しかし、「ワシントン軍縮会議」において主力艦の保有枠を定められたことから、日本海軍は建造中の主力艦の削減を決定、建造中の「赤城」は巡洋戦艦として完成することが認められず、航空母艦へと艦種を変更して建造を続けることになりました
●この時代、各国海軍における航空母艦の建造・運用は様々な試行錯誤が繰り返されており、我が国において「赤城」は「3段式甲板」を持つ特異な形状の航空母艦として設計、1928年に竣工します
●軍縮条約下の日本海軍は他の列強国と比べて戦艦などの主力艦艇の数が少なく、戦力の不利を補うために航空機による攻撃を世界に先駆けて研究していました
●この航空機の運用を念頭に置いた上で、世界最初の純粋の航空母艦「鳳翔」（それまでに存在した航空母艦は改造したもの）を建造、続いて「赤城」「加賀」「飛龍」「蒼龍」などの航空母艦の建造を進めます
●同時に、艦載機の性能も日進月歩で進み、当初の搭載されていた固定脚の複葉機から、単翼に、そして引き込み脚へと移り変わり、速度も増大、航空母艦の飛行甲板もより長さが必要となりました
●これに対応するように3段甲板の「赤城」は、1938年に全通式の飛行甲板へと近代化改装が行なわれることになります
●全通式の甲板を備えた「航空母艦 赤城」は、前身となった巡洋戦艦の能力を引き継いだ高速性を持ち、多くの艦載機を搭載でき、泰然とした威容をもって「第1航空艦隊」（別名「南雲機動部隊」）の旗艦となります
●この「第1航空艦隊」は、空母を集中して運用するという日本海軍の新しい考え方から考案されたもので、「第1航空戦隊」の「赤城」「加賀」、「第2航空戦隊」の「飛龍」「蒼龍」、「第5航空戦隊」の「翔鶴」「瑞鶴」、そして護衛の艦隊を傘下に持ち、その艦載機による打撃力は、当時の列強国の艦隊とは比べ物とならない程の絶大な威力を誇っていました
・ 当時それほど注目されなかったのは、航空機では戦艦などの強力な艦艇を沈めることはできないという大鑑巨砲主義が常識化していたからです
●この「第1航空艦隊」は、1941年12月の真珠湾攻撃に参加し、多数の艦載機による攻撃力の大きさを世界に示しました
●「第1航空艦隊」は、続く「ポートダーウィン攻撃」「セイロン沖海戦」などにも参加、特に「セイロン沖海戦」では海上で航行するイギリスの巡洋艦に対し、航空攻撃が80パーセント以上の命中率を上げるなど移動目標に対して攻撃する練度の高さと、艦載機の優秀さを誇りました
●一大決戦となった1942年6月の「ミッドウェー作戦」では、「第1航空艦隊」は「第1航空戦隊」と「第2航空戦隊」の「赤城」を含む4隻の空母で参戦（「第5航空戦隊」は珊瑚海海戦による損害により不参加）、「大和」を主力とする砲戦隊の主力部隊の遥か前方に配置され、露払いの役割を務めます
●しかし、この作戦は暗号解読によりアメリカ側に筒抜けであり、アメリカ海軍は3隻の空母中心に艦隊を編成、帝国海軍のミッドウェー攻略部隊を待ち受けます
●「第1航空艦隊」は、ミッドウェー島のアメリカ軍の航空隊を殲滅する役割を持っており、戦闘開始当初は真珠湾以来の高い練度と、まだ優位を保っていた艦載機の性能でアメリカ軍側を圧倒していましたが、ミッドウェー島の攻撃とアメリカ軍の空母への攻撃とが錯綜してしまいます
●アメリカ軍の航空機による攻撃は直衛の「零戦」によりことごとく阻止していましたが、アメリカ軍の急降下爆撃機「ドーントレス」は、雷撃機への対処で低空に移動した「零戦」の間隙を突き、日本空母へ爆弾攻撃を行いました
●この攻撃により「赤城」は2発の直撃弾を被弾、火災が発生し、発艦準備の中、搭載する艦載機と積載予定の爆弾、魚雷へと誘爆、手が付けられない状況となってしまいます
●鎮火に努めたものの、回復にはもはや及ばず、「赤城」は味方の駆逐艦の魚雷によって処分され、その栄光の歴史に幕を閉じることとなりました
●「赤城」の損失は日本海軍の緒戦の勝利の幕切れを示すものであり、「ミッドウェー海戦」は敗北で終わり、日本海軍はその後苦しい戦いを強いられることになるのです
