Sd.Kfz.124 ヴェスペ
「Sd.Kfz.124 ヴェスペ (プラモデル) (Revell 1/76 ミリタリー No.03215 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の自走榴弾砲「Sd.Kfz.124 ヴェスペ」を1/76スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●暫定的な自走榴弾砲として登場しながらも、その活躍から大戦終結まで運用が行われた自走榴弾砲「Sd.Kfz.124 ヴェスペ」を再現、「2号戦車」の車体を流用して、後部に戦闘室を配置した、コンパクトかつメカニカルなフォルムを再現した内容となっています
【 「Sd.Kfz.124 ヴェスペ」のキット概要 】
●ミニスケールらしく、一体成型を多用し、モールドを主体としたディテール再現によりパーツ数を極力抑えた内容
●北アフリカ戦線をモチーフとしたフィギュア(×2)やジオラマベース(×1)などが付属、本キットのみでアイランド型のジオラマを作製できる
●履帯は、「2号戦車」用のシングルピン履帯、軟質素材によるベルト式
●塗装例は、ドイツ軍仕様2種、国籍マークなどを再現したデカールが付属
【 「Sd.Kfz.124 ヴェスペ」のキット内容について 】
●ドイツ軍の自走榴弾砲「Sd.Kfz.124 ヴェスペ」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●旧マッチボックス社製のミニスケールキットとして、パーツ数を極力抑え、フィギュアやジオラマベースなどをセット、最近のディテール指向のキットとは異なる、ワンボックスでジオラマまでも作製できる点に重きを置いた内容となっています
●北アフリカ戦線をモチーフにした、フィギュア2体と椰子の木1本、ジオラマベースが付属しています
・ ただし、「Sd.Kfz.124 ヴェスペ」は北アフリカ戦線に投入されていません
●「Sd.Kfz.124 ヴェスペ」は、「砲」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 】
●「leFH18M 105mm榴弾砲」の砲身は、マズルブレーキや砲尾を含めて一体成型のパーツで再現
・ 「揺架」は一体成型のパーツで再現
・ 「砲架」は左右に分割したパーツで再現、「照準器」は別パーツ化しています
【 車体上部 】
●車体上部は、フェンダーを含めて一体成型のパーツで再現、車体側面部や戦闘室の各パネルを貼り付けて作製します
・ 戦闘室側面に装備する「ジェリカンラック」(×1)と「ジェリカン」(×2)が付属
●戦闘室内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ フロアパネル
・ 砲弾ラック及び砲弾
・ 無線機
・ MG34機関銃
【 車体下部 】
●車体下部は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 「サスペンションアーム」は車体側面に一体成型化
・ 「起動輪」「誘導輪」「転輪」はそれぞれ一体成型のパーツで再現
【 履 帯 】
●履帯は、「2号戦車」用のシングリピン履帯を再現しています
・ 接地部分にハの字状の滑り止めパターンが付いた「パンター」用の「後期型」履帯を再現しています
・ 履帯は、軟質素材によるベルト式履帯となっており、パーツの形状により接着しなくてもリング状とすることができます
【 フィギュア 】
●北アフリカ戦線のドイツ軍兵士を再現したフィギュア2体が付属しています
・ 1体は将校で、片手で双眼鏡を覗いているポーズ、もう1体は乗員で、肩膝を付いた姿勢で整備を行っているポーズです
・ 将校の服装は、「熱帯野戦服」を着用、ブーツを履き、「将校帽」を被った姿
・ 乗員の服装は、シャツに半ズボンを着用、「熱帯規格帽」を被った姿です
・ 各フィギュアは一体成型のパーツで再現
・ フィギュアは、スチロール素材のプラスチック製です
【 ジオラマベース 】
●北アフリカ戦線をモチーフとしたジオラマベースが付属しています
・ 乾いた大地として、割れた地面を再現、「Sd.Kfz.124 ヴェスペ」の轍も再現しています
・ ジオラマのアクセサリーとして「椰子の木」(×1)が付属
・ ジオラマベースと「椰子の木」は通常のプラスチック製となります
【 「Sd.Kfz.124 ヴェスペ」の塗装とマーキング 】
●「Sd.Kfz.124 ヴェスペ」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第21戦車師団 (北アフリカ戦線)
・ 第17戦車師団 (東部戦線)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マークなどを再現したデカールが付属しています
【 「Sd.Kfz.124 ヴェスペ」のパッケージ内容 】
・ Sd.Kfz.124 ヴェスペ ×1
・ フィギュア ×2
・ ジオラマベース ×1
・ 椰子の木 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●スポット生産品 (旧マッチボックス社製)
【 「Sd.Kfz.124 ヴェスペ」について 】
●ドイツ軍は、戦前から火砲の自走化に積極的で、1940年には重歩兵砲「sIG.33 150mm重歩兵砲」を搭載した「1号自走重歩兵砲」を開発します
●歩兵砲は射程が短いことから、早々に自走化が進み、その後も「1号自走重歩兵砲」の後継として次々と改良型が登場しました
●これに対して自走榴弾砲は、ドイツ軍が砲の全周射撃能力と砲の積み下ろし機能という2つの要素を採り入れようとしたことから開発が難航、「4号戦車」をベースとした各種試作車は不採用が続きました
●このため、ドイツ軍が理想とした自走榴弾砲の誕生までの「暫定的」な自走榴弾砲として開発されたのが「Sd.Kfz.124 ヴェスペ」です
●「Sd.Kfz.124 ヴェスペ」は、性能的に完全に旧式化していた「2号戦車」の車体をベースとして、「leFH18M 105mm榴弾砲」を搭載、生産コストの低さと運用が行いやすい大きさにより、高い評価を獲得します
●ドイツ軍は「Sd.Kfz.124 ヴェスペ」の評価を受けて、「マーダー2」の車体としても利用されていた「2号戦車」の車体の生産を「Sd.Kfz.124 ヴェスペ」のみに絞って生産を集中、「Sd.Kfz.124 ヴェスペ」は大戦中期以降における装甲砲兵部隊の主要車両として各戦線で活躍したのです