艦上爆撃機 流星改 250kg爆弾装備
「艦上爆撃機 流星改 250kg爆弾装備 (プラモデル) (ハセガワ 1/48 飛行機 JTシリーズ No.JT050 )」です
●太平洋戦争後期における大日本帝国海軍の「艦上爆撃機 流星改」を1/48スケールで再現したプラスチックモデル組立キット。
●攻撃機と爆撃機とを兼ねた攻撃機として設計、逆ガル翼を採用し大戦末期にわずかながら生産された「艦上攻撃機 流星改」を再現、革新的な設計の2000馬力級エンジンを搭載した力強いフォルムを再現した内容となっています。
●ハセガワ製「愛知 B7A2 艦上攻撃機 流星改」の魚雷パーツを省き、「250kg爆弾」と「爆弾投下アーム」をセットしたバリエーションキット。
●実戦部隊として「流星改」を運用したとされる「第752海軍航空隊」所属の機体を再現可能な内容となっています。
【 艦上爆撃機 流星改 250kg爆弾装備 (ハセガワ 1/48 飛行機 JTシリーズ JT50) プラモデルの内容 】
●太平洋戦争の末期に生産された帝国海軍の艦上攻撃機「愛知 B7A2 艦上攻撃機 流星改」を再現したプラスチックモデル組立キット。
●「艦上攻撃機 流星改」を1/48スケールに沿ってハセガワらしい丁寧なパーツ構成で再現、機体パーツ全体には凝りすぎない程度にパネルラインなどを凹モールド化して再現、動翼のラインは可動部に見えるよう強めのモールド、機体表面と動翼の羽布張りとの質感の違いも変化をつけて再現した内容となっています。
■ 機体胴体
●「流星改」の機体胴体は、垂直尾翼を含めた左右分割のパーツで構成、エンジンカウル、主翼・水平尾翼部は別ブロック化したパーツ構成となっています。
・ 機体下面の爆弾倉の扉は別パーツ化して再現、開閉状態を選択して再現することができます。
(本キットでは爆弾倉扉を開いた状態で組み立て指示をしています)
・ 照準口は別パーツ化して再現、爆弾倉から突出した状態を再現でき、爆弾倉扉の照準器カバーはクリアパーツで再現しています。
■ エンジン・カウリング・プロペラ
●機首先端のエンジン及びカウリング部は別ブロック化したパーツで構成。
●カウリング部は上下分割のパーツ及びカウルフラップ、正面のカウルリング、下部の吸気口に分割したパーツ構成。
・ カウリングフラップは開閉状態の再現した2種のパーツをセット、選択して使用することができます。
・ 「誉23型 エンジン」はカウル正面から見える範囲で再現、減速器は別パーツ化しています。
・ エンジン部は省略された再現ながら、シリンダーやプッシュロッドなどの特徴をとらえて再現しており、塗装するだけで見栄えのある仕上がりとなっています。
・ 排気管はカウルから突出した部分のみを1本1本個別にパーツ化しています。
●4翅のプロペラはワンピースのパーツで再現、プロペラブレードを基部とスピナーで挟み込むパーツ構成となっています。
・ プロペラはエンジン内部のポリキャップに差し込む形となっており、回転させる事が可能です。
■ 主翼・尾翼・脚柱
●「流星改」の特徴となる逆ガル形状の主翼は左右別々にブロック化、上下に分割したパーツで構成しています。
・ パネルラインのほか、控えめな表現ながら柔らかな帆布表現やディテールを凹凸を交えたモールドでパーツ上に施しています。
・ 主翼下面の脚収納庫内部のディテールもパーツ上にモールド化して再現。
・ 主翼から突出する20mm機銃の銃身先端と、ピトー管は別パーツ化して再現、主脚格納口を通した機銃銃身も別パーツ化して再現しています。
●水平尾翼は一体成型化したパーツで再現しています。
■ 降着装置
●主脚は、脚柱、脚柱アーム、左右の脚カバー、タイヤに分割したパーツ構成、「駐機状態」を再現しています。
●尾輪は一体成型のパーツで再現
●着艦フックも一体成型化した別パーツで再現しています。
■ コクピット
●キャノピーは5ピースに分割したクリアパーツ、閉じた状態を再現しています。
・ キャノピーフレームはクリアパーツ上に非常に繊細な凹モールドで再現しています。
●コクピットは独立したブロック構成で、コクピットブロックを胴体パーツで挟み込む形となっています。
・ コクピット内は床面、前後シート、前面計器パネル、照準器、操縦桿、フットペダル、無線機、酸素ボンベ、空中線支柱などを別パーツ化して再現。
・ 大きなキャノピーからうかがうことができるコクピット内ディテールをできるだけ再現しています。
・ 計器パネルには各メーター枠を非常に繊細な凹凸を交えたモールドで再現、計器盤のメーター面を再現したデカールも付属していますので、塗装・デカールいずれかを選択することが可能です
・ 照準器の一部はクリアパーツで再現しています。
・ 後部座席に装備する13mm旋回機銃も別パーツ化して再現しています。
■ 流星改 に付属する機外装備
●艦上攻撃機「流星改」の機外兵装として
・ 250kg爆弾 ×2
が付属しています。
●爆弾倉内に固定する爆弾投下アーム(Tランナー)も再現しており、機体下面ながら爆弾を懸架した状態を繊細なディテールで再現することが可能です。
【 艦上爆撃機 流星改 250kg爆弾装備 (ハセガワ 1/48 飛行機 JTシリーズ JT50) 塗装・マーキング 】
●組立説明書内に日本海軍航空隊所属の2種の塗装例、マーキング例をモノクロでプリントしています。
・ 塗装の際に使用する塗料の種類も記載しています (Mr.カラー / 水性ホビーカラー)。
・「流星改」の機体各部及びコクピット内部など細部に使う塗料の種類は、組立説明書内の各組立工程中にて指示しています。
●「流星改」の塗装・マーキング例
・ 大日本帝国海軍 第752海軍航空隊 「752-24」 (千葉県香取基地 / 昭和20年4月)
・ 大日本帝国海軍 第752海軍航空隊 「752-57」 (千葉県香取基地 / 昭和20年4月)
上記2種の塗装・マーキング例のうち、いずれか1種を選択して再現することが可能です。
●塗装例に応じたデカールが付属
・ デカールの内容は、国籍マーク、機体番号、機体表示、主翼の味方識別帯、脚カバーの機体番号などをプリントしています。
【 艦上爆撃機 流星改 250kg爆弾装備 (ハセガワ 1/48 飛行機 JTシリーズ JT50) パッケージ内容 】
・ 大日本帝国海軍 艦上爆撃機 流星改 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立説明書 ×1
【 艦上爆撃機 流星改 250kg爆弾装備 (ハセガワ 1/48 飛行機 JTシリーズ JT50) 製品仕様 】
●「艦上爆撃機 流星改」のパーツ数 : (1機分)
●製品素材 : PS
●パーツ成型色 : ライトグレー
●「艦上爆撃機 流星改」完成時のサイズ
・ 全長 : mm
・ 全幅 : mm
●日本製
●2018年 スポット生産品
●1998年 一部新金型
【 愛知 B7A 流星 について 】
●太平洋戦争における戦闘機以外の空母艦載機は、雷撃と水平爆撃を行う「攻撃機」と、急降下爆撃を行う「爆撃機」の2種に分けて運用していました。
●帝国海軍が太平洋戦争の開戦時に運用していた「99式艦上爆撃機」は250kg爆弾1発を搭載する能力しかなく攻撃力の不足が懸念されていましたが、「99式艦上爆撃機」から爆弾搭載重量を増やした機体を開発する場合、搭載重量が航空魚雷の重量に近くなるため、「爆撃機」と「攻撃機」とを兼ねた機体を開発する方が合理的であり、空母での運用も行いやすいと考えました。
●この構想にしたがって1941年から開発を開始したのが「艦上攻撃機 流星」です。
●「流星」の設計にあたり、海軍が要求した性能は当時としては過酷なものであり、「攻撃機」と「爆撃機」を兼ねるだけではなく、戦闘機並みの運動性能も求められ、開発陣は難産の上、1942年12月に「試作機」を完成させます。
●ところが、この「流星 試作機」は強度不足や重量過多などの問題点を抱え、再設計の上で「増加試作機」が作られます。
●この「増加試作機」に至っても「流星」はまだ多くの問題点を抱え、実用化に向けてのテストは1年以上の長きに渡り繰り返されました。
●このような経緯を経て、艦上攻撃機「流星」の量産型は1944年4月から生産が開始されましたが、高性能機ゆえの高コストと生産の煩雑さ、そして災害などから生産数はなかなか伸びず、ある程度の機数が揃ったのは1945年になってからでした。
●艦上攻撃機「流星」は、初期においては1850馬力の「誉12型」、後期では2000馬力の「誉21型」エンジンを搭載、最高速度542km/hという性能を持ちました。
●胴体下部には爆弾倉を装備、雷撃を行う場合には爆弾倉の下部に魚雷を吊り下げる方式を採りました。
●爆弾倉を備えたため主翼は中翼のスタイルとなり、重量級の機体による主脚への負担を軽減するために逆ガル翼を採用、この主翼の折れ曲がり部分に主脚が取り付けられています。
・ 以前では「流星」は、改良により量産型では「流星改」となっているものと考えられていましたが、最近の研究では量産型も含めて「流星(流星11型)」となるようです。
●「艦上攻撃機 流星」は、攻撃機と爆撃機を兼ねる高性能な機体として活躍が見込まれましたが、その登場時期はあまりに遅く、帝国海軍は制空権、制海権を喪失しており、空母での運用はできない状況になっていました。
●そのため、「艦上攻撃機 流星」は日本本土の陸上基地から、日本近海に展開していたアメリカ機動部隊への攻撃を行っています。
●「艦上攻撃機 流星」は、野心的な計画と設計により誕生した極めて高性能な機体で、当時の日本の航空機技術の粋を結集したものでしたが、活躍する機会は限られ、真価を最大限発揮できないままに終戦を迎えたのです。