陸上自衛隊 87式偵察警戒車
「陸上自衛隊 87式偵察警戒車 (プラモデル) (ピットロード 1/35 グランドアーマーシリーズ No.G048 )」です
●陸上自衛隊の歩兵戦闘車「89式装甲戦闘車」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット。
●陸上自衛隊の偵察用の装輪式装甲車「87式偵察警戒車」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット。
●陸上自衛隊の偵察部隊の主力車両である「87式偵察警戒車(87RCV)」を再現、「82式式通信車」から引き継ぐ機動性に優れた6輪式の足周りを備え、威力偵察をも可能にするマッシブなフォルムを再現した内容となっています。
●ピットロード社製「陸上自衛隊 87式偵察警戒車」の品番替えバリエーションキットとなります。
・ ライオンロア製「陸上自衛隊 87式偵察警戒車 エッチングパーツ」もベースキットのまま付属しています。
【 陸上自衛隊 87式偵察警戒車 プラモデルの概要 】
●1/35スケールのキットとしてオーソドックスなパーツ構成
●ライオンロア製のエッチングパーツが付属
●ハッチ類の開閉状態を選択可能
●視察サイトなどのガラス部は付属のクリアフィルムで再現
●乗員2体と普通科隊員3体のフィギュアが付属
●マーキング例は、陸上自衛隊の16部隊の車両、部隊マークなどを再現
【 陸上自衛隊 87式偵察警戒車 (ピットロード 1/35 グランドアーマーシリーズ G48) プラモデルの内容 】
●陸上自衛隊の偵察用の装輪式装甲車「87式偵察警戒車」を再現したプラスチックモデル組立キットです。
●ピットロード社の1/35グランドアーマーシリーズのフォーマットに従い、オーソドックスな手法で「87式偵察警戒車」を再現、車体の基本構造は一体成型化したパーツで再現しつつ、エンジングリル部や車体各部に配置したフック、取手やハッチ等の固定具などの陸上自衛隊車両ならではの細かなディテールを細分化したパーツで再現、さらにエッチングパーツをセットして金具類などの細部ディテールをも再現した内容となっています。
●「87式偵察警戒車」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」「後部パネル」の4ブロックに分割したパーツ構成。
■ 砲塔
●直線的に見えながら実際は複雑なラインで構成された形状を一体成型化したパーツで再現、スライド式金型を使用して砲塔側面部分のディテールもモールド化して再現しています。
●「エリコン KBA 25mm機関砲」の砲身は、先端のフラッシュハイダーも含めた一体成型化したパーツで再現。
・ 防盾は、本体部分と上部の同軸機銃部分とに2つに分割したパーツで再現。
・ 防盾は、完成後も上下に可動させることができます。
●砲塔は、上下に分割したパーツで構成。
・ 「車長ハッチ」「砲手ハッチ」を別パーツ化、開閉状態を選択することができます。
・ ペリスコープ部分は砲塔と一体成型化、ガラス部分を再現するクリアーフィルムが付属しています。
・ 車長及び砲手用の照準サイトはサイト本体と前部パネルに2つに分割したパーツで再現。
・ アンテナ基部は別パーツ化しています。
・ 「スモークディスチャージャー」は1本ずつ個別にパーツ化、固定ベースへと取り付た上、砲塔に装備します。
■ 車体上部
●箱型の装甲車らしい形状を一体成型化したパーツで再現、スリットやメッシュで構成したエンジングリルの細かなディテールをモールド化して再現しています。
・ 車体の側面ドアはモールド化して再現。
・ 「操縦手ハッチ」「前方偵察員用ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます。
・ ペリスコープ部分は車体と一体成型化、ガラス部分を再現するクリアーフィルムが付属しています。
・ サイドミラーは別パーツ化、ミラー本体とステー部分とを一体成型化したパーツで再現しています。
・ 車体各部の「把手」などを別パーツ化して再現しています。
・ 斧、バールなど「の車載工具類」、「牽引ワイヤー」は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています。
・ 排気管は、車体側面の排気ユニット上にモールド化して再現しています。
■ 車体下部
●車体下部は、バスタブ状に一体成型化したパーツで再現、後部パネルは別パーツ化しています。
・ ステアリングはタイヤが正面を向いた固定した状態で再現しています。
・ 「サスペンションアーム」は別パーツ化、サスペンション部分を4パーツに分割したパーツ構成、操舵装置は3パーツに分割したパーツで再現しています。
・ タイヤを接続する車軸は金属製のシャフトパーツ。
・ タイヤは、ホイール部分とタイヤゴムの部分に分割したパーツで再現、それぞれ前後に分割したパーツ構成となっています。
■ 後部パネル
●後部パネルは一体成型化したパーツで再現。
・ 後部のバスケットは、別パーツ化、3パーツに分割したパーツ構成となっています。
・ ジェリカンラックは、ラックとジェリカンで構成され、固定バンドは付属のエッチングで再現しています。
■ フィギュア
●装甲車の乗員2体と、普通科隊員3体の合計5体のフィギュアが付属しています。
・ 乗員は砲塔上のハッチから上半身を出した状態、普通科隊員は銃器をかまえ車外で行動中の姿を再現しています。
●服装は
・ 乗員は、「迷彩服2型」の上から「ボディーアーマー」を着用、「ヘルメット」を被った姿です。
・ 普通科隊員は、「迷彩服2型」を着用、迷彩カバーを付けたヘルメットを被った姿です。
(説明書には、旧型の「迷彩服1型」の塗装パターンが描かれていますが、この迷彩服のデザインは現行のドット状の迷彩パターンとなる「迷彩服2型」で塗装した方がよいでしょう)
●フィギュアは、「頭部」「胴体」「両腕」「両足」に分割したオーソドックスなパーツ構成です。
●フィギュアのポーズは
・ 乗員フィギュアの2体は、ハッチから上半身を出して腕をハッチ部分に置いているポーズ。
・ 普通科隊員のフィギュアは、
両手で自動小銃を持ち、駆けているポーズ
両手で「カールグスタフ」を持って走っているポーズ
片膝を付いて両手で自動小銃を持っているポーズ
となっています。
■ 付属する装備品類
・ 89式自動小銃 ×3
・ カールグスタフ無反動砲 ×1
・ 迷彩カバー付きヘルメット ×3
・ 拳銃ホルスター ×1
・ マガジンポーチ ×12
・ 水筒 ×3
・ ガスマスク入れ ×3
・ 携帯シャベル ×3
など
■ 付属するエッチングパーツ
●ディテールアップ用のエッチングパーツが付属しています。
・ ナンバープレート
・ 後部マッドガード
・ フェンダー部の滑り止め
・ ジェリカン固定バンド
など、となっています。
●さらに本キット用のライオンロア製「陸上自衛隊 87式偵察警戒車 エッチングパーツ」が付属しています。
●ライオンロア社製のエッチングパーツで再現している内容は
・ 前照灯ガード
・ ウィンカーのガード
・ 車載工具類の固定具
・ ペリスコープガード
・ ハッチのロックレバー
・ ペリスコープのベース部分
・ 牽引ワイヤー固定フック
・ フェンダーの滑り止め
・ 後部のマッドガード
・ ジェリカンラック
・ ジェリカンの固定ベルト
・ 牽引フックの固定用ピン
・ 照準サイトのガラス部の枠、及びワイパー
・ スモークディスチャージャーの蓋の脱落防止用チェーン
・ 偽装バンド固定フック
など、となっています。
●サイトのガラス部などを再現する、カット加工したクリアフィルムも付属しています。
【 陸上自衛隊 87式偵察警戒車 (ピットロード 1/35 グランドアーマーシリーズ G48) 塗装とマーキング 】
●付属の塗装図に1種類の基本塗装、車体番号、陸自隊員の迷彩服などを記載したマーキング例をカラーで記載しています。
・ 塗装の際に使用する塗料の種類も記載しています (Mr.カラー)。
・ 「87式偵察警戒車」の車体細部に使う塗料の種類は、組立説明書内の各組立工程中にて指示しています。
●「87式偵察警戒車」のマーキング例
・ 戦車教導隊 本部管理中隊 偵察小隊
・ 富士教導団 偵察教導隊
・ 富士教導団 偵察教導隊
・ 富士教導団 偵察教導隊
・ 第7師団 第71戦車連隊本部
・ 第7師団 第73戦車連隊本部
・ 第4師団 第4偵察隊
・ 第7師団 第72戦車連隊本部
・ 第3師団 第3偵察隊
・ 第13旅団 第13偵察隊
・ 第5旅団 第5偵察隊
・ 第6師団 第6偵察隊
・ 第7師団 第7偵察隊
・ 第8師団 第8偵察隊
・ 第11旅団 第11偵察隊
・ 第14旅団 第14偵察隊
●説明書のマーキング例に基づく、部隊マーク、部隊表示、陸上自衛隊マーク、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています。
●「陸上自衛隊 87式偵察警戒車」の完成時のサイズ
・ 全長 : 180mm
【 陸上自衛隊 87式偵察警戒車 (ピットロード 1/35 グランドアーマーシリーズ G48) パッケージ内容 】
・ 陸上自衛隊 87式偵察警戒車 ×1
・ ライオンロア製「陸上自衛隊 87式偵察警戒車 エッチングパーツ」 ×1セット
・ エッチングシート ×1
・ クリアフィルム ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
【 陸上自衛隊 87式偵察警戒車 について 】
●陸上自衛隊の創隊時には偵察用の車両としてアメリカから「M8装甲車」などが供与されましたが、その後の偵察部隊用の車両はオートバイや小型トラックが主力になりました。
●これらソフトスキンの車両は、斥候任務には適していたものの、現代の偵察部隊が求められる威力偵察や、初期戦闘、後衛などの任務にあたると非力さは否めなく、偵察部隊用の戦闘車両の必要性が高まります。
・ 機甲師団(丙師団)である第7師団の偵察隊には戦車が配備されていましたが、他の師団偵察隊、各部隊の偵察小隊では、オートバイ、小型トラックがメインとなっていました。
●1982年、特科部隊及び師団司令部用の装甲車両として「82式指揮通信車」が登場、このコンポーネントを利用した偵察部隊用の車両として、「87式偵察警戒車」を1987年に制式化します。
●この「87式偵察警戒車」は、「82式指揮通信車」の6輪式の足周りを踏襲、車体上部の形状は大きく変化し、避弾経始を考慮した背の低いものとなり、その上部には砲塔を搭載しています。
●砲塔には、スイス製の「エリコン KBA 25mm機関砲」(後にライセンス生産)と同軸機銃を搭載、APDS弾も使用でき高い装甲貫通能力を有しています。
●6輪駆動式の走行装置は機動性能が高く、整地において最高速度100km/hを発揮、タイヤは被弾しても走行が可能なランフラットタイヤを使用して、前4輪を操舵することで優れた旋回性能を発揮します。
●車長、砲手、操縦手の乗員の他、車体前後に偵察員を配置、それぞれに視察装置が装備され、同車が必要とする高い偵察能力を備えているのも特徴になっています。
・ ただし、原型となった「82式指揮通信車」とは大きく異なる形状と、付加した機能のため調達コスト自体は高く、ファミリー化としてのメリットは大きくなかったようです。
●「87式偵察警戒車」は、1987年から2013年に渡り約110両を生産、主に師団隷下の偵察部隊に配備、従来の偵察部隊車両にはない防御力と戦闘能力で陸上自衛隊の偵察能力を高めており、偵察部隊の主力として運用しています。