WW2 ドイツ冬季歩兵 (凍てつく大地 モスクワ1941)
「WW2 ドイツ冬季歩兵 (凍てつく大地 モスクワ1941) (プラモデル) (ドラゴン 1/35 '39-45' Series No.6190 )」です
●第2次世界大戦におけるドイツ国防軍兵士4体をを1/35のスケールで再現したプラスチックモデル組立キット、1941年から1942年にかけての冬季戦の服装が表現されています【 「第2次大戦前期のドイツ軍の冬季戦」について 】
●1939年、ドイツ軍がポーランドへと軍事侵攻を行うと、イギリス、フランスは宣戦布告を行い、第2次世界大戦が勃発します
●ポーランドはドイツ軍の電撃戦により2週間で降伏、翌年に始まった対フランス戦では、当時の陸軍大国であったフランス軍、そしてイギリスの派遣軍を撃破し、1ヶ月という短期間でフランスを占領してしまいます
●これは、ドイツ軍が優れた戦術、柔軟な作戦、空軍も含めた諸兵連合によって生み出された成果であり、戦車戦力は決して優勢ではないものの、当時最強の陸軍力を持っていた証でした
●1941年6月、それまで準同盟関係であったソ連に対し、ドイツ軍が軍事侵攻を開始、当初はロシアの開けた地において従来以上の電撃戦を展開し、破竹の勢いで進撃を行います
●この緒戦により、ソ連軍は各地で壊滅、ドイツ軍は多大な戦果を挙げますが、従来とは異なる広大な土地、劣悪道路事情、そして衰えないソ連軍兵士の士気と、絶えることのない予備戦力により序々にジリ貧になって行きました
●当初は、短期間で戦争を終結することができると目論んだドイツ軍は冬季装備をほとんど用意せずに戦いを開始したために、1941年9月からのモスクワ侵攻作戦においてロシアの厳しい気候に兵士の戦闘能力が低下、不凍液がない関係で動けない車輌が続出、予備兵力の充実したソ連軍に対し、撃退されてしまいます
・ 兵士は寒さを防ぐために、オーバーコートを着用して戦いに望みましたが、それでも気休めにしかならず、手当たりしだいに衣類を重ね着していました
・ 特に、ドイツ軍兵士が履くブーツは保温性に劣り、靴底に打っている金属の鋲から地面の冷たさが足に伝わり、数多くの兵士が凍傷にかかり戦列を離れています
●この作戦失敗を契機に戦争は長期化、本格的な冬季装備を翌冬にならないと支給されず、ドイツ軍兵士は苦しい戦いを強いられることとなりました【 「ドイツ冬季歩兵 (モスクワ1941)」のキット内容について 】
●この1941年から1942年にかけての冬季戦のドイツ軍兵士を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●前線において警戒中の兵士が表現されています
●フィギュアの内訳は、指揮官が1体と小銃兵が3体の合計4体です
●フィギュアの服装は、通常の野戦服にオーバーコートを着用した姿となっています
・ この服装は、1941年から1942年にかけての冬季戦の典型的な軍装ですが、このような服装の兵士は後の冬季においても見られましたので、転用が可能です
●フィギュアは、頭部、胴体、両腕、両足のパーツ構成で、コートの裾は3~4分割式された別パーツで、立体感在る造形となっています
●服の皺の表現はスケールに沿っており、オーバーコートの質感、着膨れした様子、襟を立てた状態が再現されています
各「フィギュア」について
●指揮官のフィギュアは、双眼鏡を片手に、若干姿勢を低くして前方を覗うポーズです
・ 片手には、サブマシンガンを持っています
●小銃兵のフィギュアの1体は、片膝と片手を地面に付けて、姿勢を低くしながら前方を見ているポーズ
・ もう一方の手にはライフルを持っています
●小銃兵のフィギュアの1体は、片膝を付いて上体を起こして前方を覗っているポーズです
・ 両腕でライフルを持っています
●小銃兵のフィギュアの1体は、立った姿勢で若干みを屈め、前方を注視しているポーズとなっています
・ 両腕でライフルを保持しています
●付属している装備品類
・ モーゼル Kar98k ライフル ×3
・ MP-40サブマシンガン ×1
・ パンツァーファースト30クライン ×1
・ ヘルメット ×4
・ 雑嚢 ×4
・ ガスマスクケース ×4
・ 銃剣 ×4
・ 飯盒 ×4
・ 携帯シャベル ×4
・ ライフル用マガジンポーチ ×6
・ MP-40用マガジンポーチ ×2
・ 水筒 ×4
・ 双眼鏡 ×1
●再販アイテム
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●ワンポイント
・ 同キットは、ドラゴン社が精力的にフィギュアキットを開発した時期のもので、フィギュアのアイテム選択、そしてフィギュアのデッサン、モールド、服の表現、パーツ構成など優れた内容となっています
・ その造形は現在の目で見ても全く遜色が無く、様々な情景シーンが思い浮かぶことでしょう