海上自衛隊 護衛艦 みょうこう ハイパーディテール
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「海上自衛隊 護衛艦 みょうこう ハイパーディテール (プラモデル) (ハセガワ 1/700 ウォーターラインシリーズ スーパーディテール No.30051 )」です
●海上自衛隊のイージスシステム搭載のミサイル護衛艦「こんごう型」の3番艦「DDG-175 みょうこう」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット。
●艦隊防衛及び洋上における防空活動の中核を担うイージスシステムを搭載した護衛艦「DDG-175 みょうこう」を再現、「高雄型」を連想させる山形の大型艦橋構造を備えた特徴的な艦影を再現した内容となっています。
●ハセガワ製「海上自衛隊 護衛艦 みょうこう」に、ウォーターライン スーパーディテールを越えるディテール表現を可能にする新規エッチングパーツをセットしたスペシャルバージョンです。
・ 付属のエッチングでは、「こんごう型」の見所となる「マスト」全体を再現しているだけでなく、プラスチックパーツでは補うことができない繊細な箇所を中心に再現
・ 組立説明書は、エッチングの組立、使用箇所の指示を織り込んだ内容となっていますが、必要に応じてプラスチックパーツ上のモールドを削り取る必要があり、取り付けの難易度はやや高いものとなっています。
【 海上自衛隊 護衛艦 みょうこう ハイパーディテール (ハセガワ 1/700 ウォーターラインシリーズ スーパーデティール No.30051) プラモデルの内容について 】
●海上自衛隊のイージスシステム搭載のミサイル護衛艦「こんごう型」の3番艦「DDG-175 みょうこう」を再現したプラスチックモデル組立キットです。
●多くの電子装備による高い防空能力を備え、現代の日本において「盾(イージス)」の役割を担う「護衛艦 みょうこう」を再現、ウォーターラインシリーズのフォーマットに従いパーツ数を抑えながらも、近代的な各種兵装や多数のレーダー、アンテナ類が織り成す現用艦らしいディテールを細かく再現しています。
●船体や上部構造物はステルス効果を意識した面で構成されながらも、ステルス化されていないマストやそこに設置された数々のレーダーやアンテナなどの細かな構造が露出した「護衛艦 きりしま」を、ハセガワ社らしい繊細なモールドを中心とした造形で再現、1/700スケールという限られたサイズの中で過度にディテールを追求するのではなく、作りやすさにも配慮したパーツ構成となっています。
●艦体喫水線ラインまでを再現したウォーターラインモデルです。
■ 護衛艦 DDG-175 みょうこう の船体の構成
●「護衛艦 みょうこう」の船体部は、舷側ラインを左右に分割したパーツで構成、別パーツ化した上甲板、ウォーターライン用の船底を取り付けて船体のアウトラインを組みたてます。
・ 上甲板上に設置された「艦橋構造物」「マスト」「主砲」「後部構造物(第2煙突)」などを個別にブロック化して再現、それぞれを上甲板に取り付けて完成させます。
・ 舷窓を設けていない舷側部は基本的にフラットな形状としつつ、非常に繊細な凸モールドを入れて鋼板の継ぎ目を再現しています。
・ 舷側にはホースパイプ、プロペラガードをモールド化して再現、フェアリーダーもパーツ上に一体成型化して再現しています。
・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属しています。
●上甲板は全通式に一体成型化したパーツで再現しています。
・ 上甲板には、主砲台座、波除けなどのディテールを再現している他、アンカーチェーン、ボラードなどのディテールもウォーターラインフォーマットに沿った繊細な凸モールドで再現しています。
・ 船体前後の「VLS Mk.41」は甲板上にモールド化して再現、区画しているセルのハッチも微細なモールドで再現しています。
・ 船体後部の飛行甲板は実艦を反映して段差をつけた形状で再現、甲板脇のミニオランダ坂と呼ばれている傾斜も再現しています。
・ 甲板上の歩行帯は付属のデカールで再現しています。
■ 護衛艦 DDG-175 みょうこう の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成しています
●前部構造物
・ 多面形の艦橋部分は四面をパネル分割して再現、やや複雑なパーツ構成となりますが、エッジ部分が接合部となるようにパーツを分割しています。
・ トップのアンテナ類を除く艦橋部分は上下に分割したパーツで再現、艦橋の窓枠を凸モールドにて再現し、立体感を演出しています。
・ 前部構造物にはルーバー、防水扉、梯子、「SPY-1D フェイズドアレイレーダー」などを微細な凹凸あるモールドで再現しています。
・ 前部構造物に配置される「CIWS ファランクス」(×1)、「USC-42 衛星通信アンテナ」(×1)、「SPG-62 射撃指揮装置」(×1)、「チャフランチャー」(×4)、「NORA-1 スーパーバードアンテナ」(×2)、「NORQ-1 スーパーバードアンテナ」(×2)、「NOLQ-2 電子戦装置」(×2)、「FCS-2 射撃指揮装置2型」などを別パーツ化して再現、それぞれの特徴を最大公約数的なフォルムで再現しています。
●メインマスト
・ メインマストは、トラス状に成型した各パネルを貼り合わせ、ヤード、各フラットを取り付ける構成となっています。
・ 「NOLQ-2電子戦装置」や「LINK16アンテナ」などで構成されるマストの頂部は一体成型のパーツで再現しています。
・ マストに設置された、「USC-42 衛星通信アンテナ」「インマルサット衛星通信アンテナ」(×1)、「ORQ-1 ヘリコプター用データリンク装置」(×1)、「OPS-28D 水上レーダー」(×1)、「OPS-20 航海レーダー」(×1)、「インマルサットアンテナ」(×2)などを別パーツ化して再現、微細なパーツながら雰囲気のよい形状で再現しています。
●中央構造物
・ 中央構造物は独立してブロック化したパーツ構成。
・ 第1煙突上部は四面をパネル分割し箱組み状に張り合わせて組み立て、煙突トップは別パーツ化しています。
・ 煙突上に大小並んだ排気筒を独立した別パーツで再現、ホイップアンテナ(×2)も別パーツ化して再現しています。
●後部構造物
・ 多面形の後部構造物は四面をパネル分割して再現、やや複雑なパーツ構成となりますが、エッジ部分が接合部となるようにパーツを分割しています。
・ 第2煙突トップは別パーツ化、煙突上に大小並んだ排気筒を独立した別パーツで再現、ホイップアンテナ(×2)も別パーツ化して再現しています。
・ 後部構造物側面に設置された煙突換気孔、ガスタービン用の吸気口、防水扉、梯子などを変化をつけた凹凸モールドで再現しています。
・ 後部構造物に配置する「CIWS ファランクス」(×1)、「SPG-62 射撃指揮装置」(×2)、「水平燈」(×2)、などを別パーツ化して再現しています。
■ 護衛艦 DDG-175 みょうこう の兵装類
●主砲塔部 「オート・メラーラ 127mm単装速射砲」 ×1
・ 砲身と砲塔に2分割したパーツで再現しています。
●対水上ミサイル 「ハープーン 4連装発射機」 ×2
・ 上下2本のキャニスターを支柱を含めて一体成型のパーツで再現、左右で連結して4連装の「ハープーン発射機」を再現します。
●近距離防御兵器 「CIWS ファランクス」 ×2
・ 一体成型のパーツで再現されており、艦橋前と後部構造物の後端に装備します。
●魚雷発射管 「HOS-303 3連装短魚雷発射管」 ×2
・ 魚雷発射管は上下に分割したパーツで再現、上甲板後部に配置します。
●膨張式ボートコンテナ ×5
・ 前部構造物左舷部に2組、後部構造物の右舷部に3組、計5組を装備します。
●艦載艇 「改7.9m内火艇」 ×2
・ 上甲板中央部に装備されており、ボートダビットは別パーツで再現しています。
●ボート「複合型作業艇」
・ 後部構造物後部に装備、一体成型のパーツで再現し、ジブクレーンは別パーツ化しています。
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦首、艦尾旗竿
・ アンカー
・ 受給ポスト
・ 艦尾アンテナ
などをセットしています。
■ 付属するエッチングパーツについて
●「護衛艦 みょうこう型」の特徴となる、トラス状のマスト、マストから張り出した各フラット、ヤード、ハープーンの架台など、プラスチックパーツでは細密な再現が難しい船体上の細かなディテール類を表現したエッチングパーツセットで、より密度を高めたモデルの製作に役立つ内容となっています。
●エッチングで再現しているディテールアップ部分の内容は
・ 船体舷側、艦橋構造物、後部構造物、マストフラットなどの各種手摺り(脚無しタイプ、一部弛み表現付き)
・ 艦体各所に設置した通気用ルーバー、煙突換気孔、ガスタービン用の吸気口
・ マスト全体
(インマルサットアンテナ用のフラットはこんごう型4艦の形状の違いを反映して4種セット)
・ SPY-1D フェイズドアレイレーダー
・ SPG-62 射撃指揮装置 レーダー素子
・ OPS-28D 水上レーダー 架台
・ CIWS ファランクス 砲身基部 (2種)
・ 艦橋上部 空中線支柱
・ 127mm単装速射砲の扉、梯子
・ ハイライン用ワイヤー固定支柱
・ 膨張式ボートコンテナの下方に設置されたフレーム
・ 12.7mm機銃
・ 飛行甲板 転落防止ネット
・スクリューガード
・ 水密扉
・ 傾斜梯子
・ 垂直梯子
・ 舷門
・ 艦首・艦尾 旗竿
・ SH-60 メインローターブレード(展開状態)、テールブレード、主脚
など、となっています
■ その他付属物
●「護衛艦 DDG-175 みょうこう」の搭載ヘリコプターとして
・ SH-60J ×2
が付属しています
・ 「SH-60J」の機体胴体部は左右分割したパーツ構成、メインローター(展開した状態)、テールローター、水平尾翼、左右のランディングギアを別パーツ化して再現しています。
【 海上自衛隊 護衛艦 みょうこう ハイパーディテール (ハセガワ 1/700 ウォーターラインシリーズ スーパーデティール No.30051) の塗装・マーキング指示 】
●付属の組立説明書内には、「DDG-175 みょうこう」の塗装指示及びマーキング指示をモノクロで記載しています。
・ 塗装の際に使用する塗料の種類は組立説明書内に記載しています (Mr.カラー/水性ホビーカラー)。
・「DDG-175 みょうこう」の船体細部に使う塗料の種類は、組立説明書内の各組立工程中にて指示しています。
●マーキング指示に対応したデカールが付属、デカール内容は「DDG-175 みょうこう」の1隻分となっています。
・ 艦名、ハルナンバー、ヘリ甲板の表示線、甲板上の歩行帯の白線デカール、 「SH-60J」の機体番号、国籍マーク、海上自衛隊のロゴ等をデカールで再現しています。
・ 歩行帯デカールは、先に甲板を塗装し、構造物を接着する前にデカールを使用すると綺麗に貼付することができます。
・ 歩行帯デカールの周囲のクリアー層をカッターナイフで切除してから「Mr.マークソフター」等のデカール軟着剤を併用するとフィットしやすくなります。
・ 艦首旗竿に取りける「日章旗」と、艦尾旗竿に取り付ける「自衛艦旗」もデカールで再現しています。
【 海上自衛隊 護衛艦 みょうこう ハイパーディテール (ハセガワ 1/700 ウォーターラインシリーズ スーパーデティール No.30051) のパッケージ内容 】
・ 海上自衛隊 イージス護衛艦 DDG-175 みょうこう ×1
・ SH-60J ×2
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立説明書 ×1
●2018年 スポット生産品
【 「海上自衛隊 イージス護衛艦 こんごう型」について 】
●海上自衛隊の任務は、有事の際における海上のシーレーン確保というのが最大の目標であり、特に米ソ冷戦下の時代ではソ連の潜水艦が最大の脅威とされていました。
●また、専守防衛の観点から日本近海での行動が中心となるため、航空自衛隊や在日米軍の上空カバーが見込まれることから、対空能力は重視されず、護衛艦は対潜能力が最も重要とされてきました。
●しかし、空からの脅威より艦隊を守る手段がないのは忌々しき事態であり、海上自衛隊としては念願の対空ミサイルを搭載した初めてのミサイル護衛艦「DDG-163 あまつかぜ」が1965年に竣工します。
・ それまでは、主砲による対空能力を持つ艦として「DDK」が存在していましたが、その能力は個艦防御に過ぎませんでした
●この「DDG-163 あまつかぜ」以降、後継となるミサイル護衛艦「たちかぜ型」や「はたかぜ型」が建造されましたが、ミサイル護衛艦は他の護衛艦と比べて建造費が高いために建造のペースは極めて低調で、これらのミサイル護衛艦は1個護衛隊群に1隻しか配備できませんでした。
●また、当時のミサイル護衛艦は、複数の目標を同時に攻撃することができないという欠点を持っていましたので、海上自衛隊の護衛艦隊は高い対潜能力を持つのに対して、対空能力は優れているとは言えず、その能力に偏りがあったのは否めませんでした。
●1980年代前半、米ソ冷戦下において「Tu-22M バックファイアー」などのソ連軍の爆撃機の脅威が問題視される中、ミサイル護衛艦の充実化が唱えられ、それにより建造されたのが「こんごう型」です。
●「こんごう型」は、アメリカ海軍が保有する、多数の航空目標を同時捕捉、同時攻撃できる能力を持つ「イージス・システム」を装備したミサイル護衛艦で、従来のミサイル護衛艦とは比較にならない程の高い防空能力を擁しています。
・ この「イージス・システム」はアメリカからの有償援助として購入したもので、「こんごう型」はアメリカ海軍以外で初めて建造された「イージス艦」となりました。
●「イージス・システム」の核となる「フェーズド・アレイ」方式で搭載された「SPY-1D レーダー」は艦橋下部に装備され、このため艦橋構造物は多面形で船体に対して大型となっています。
●ミサイルは垂直発射装置「VLS (80セル分)」に搭載、対艦用のミサイル「ハープーン」は4連式を2基装備しています。
●主砲は、「オート・メラーラ 127mm単装速射砲」を装備、その他に近接防御火器「20mm CIWS ファランクス」を2基、「3連装短魚雷発射管」を2基搭載しています。
●このように多数の装備を搭載し、「電子の要塞」とも呼ばれる「イージス・システム」を持つ「こんごう型」は海上自衛隊の艦隊防空の要として欠かせない存在となり、「DDG-173 こんごう」「DD-174 きりしま」「DDG-175 みょうこう」「DDG-176 ちょうかい」の4隻が建造されています。
・ 2004年には「こんごう型」の改良型となる「あたご型」の建造が開始、「DDG-177 あたご」「DDG-178 あしがら」が竣工しています。
●ところが、「こんごう型」が竣工した頃にはソ連が崩壊、これにより建造費が莫大となる「イージス艦」は不要論が噴出します。
●しかし、ソ連崩壊後の国際情勢は複雑さを増してしまい、弾道ミサイルが日本の上空を通過するなど、日本周辺を取り巻く環境はむしろ悪化し、高い防空能力を持つ「こんごう型」は本来の艦隊防空という任務だけではなく、日本自体を守る「盾」としての役割も持つようになりました。
●また、従来の冷戦構造では考えられなかった海賊対策など、海外において「こんごう型」の高い探知能力や情報処理能力が必要とされる事案も発生しており、「こんごう型」の必要性と重要性は益々高まっているのです。
【 海上自衛隊 イージス護衛艦 DDG-175 みょうこう について 】
●「DDG-175 みょうこう」は、「こんごう型」の3番艦として三菱重工長崎造船所で建造され、1996年に竣工、その後、第3護衛隊群第63護衛隊に配属、舞鶴に配備されます。
●1998年、「DDG-175 みょうこう」は北朝鮮より発射された大陸間弾道ミサイル「テポドン1号」の軌跡を「フェイズド・アレイレーダー」で探知、その貴重なデータを入手します。
●1999年、「不審船事件」が発生、海上自衛隊初となる海上警備行動が発令され、「DDG-175 みょうこう」は不審船を追跡しますが、強力なエンジンを搭載した不審船はその追尾を振り切り、逃走します。
●2004年、「DDG-175 みょうこう」はテロ対策特措法に基づき、インド洋へと派遣され、5ヶ月の任務を終えて帰国しています。
●2008年、部隊改編に伴い「DDG-175 みょうこう」は第3護衛隊群第7護衛隊へと配属されました。
●2009年、「DDG-175 みょうこう」は弾道ミサイルを迎撃するための改修が行われ、その迎撃ミサイルとなる「RIM-161スタンダード・ミサイル3」を搭載してハワイ沖の演習に参加、模擬の弾道ミサイルの迎撃に成功します。
●2012年、北朝鮮が弾道ミサイルを発射する準備を行っていることから、「DDG-175 みょうこう」は万一の事態のために日本海に展開し、迎撃態勢を採りました。
●この弾道ミサイルの発射は失敗に終わり、「DDG-175 みょうこう」は帰還しています。