SR-71 ブラックバード (A型) ビッグテイル
「SR-71 ブラックバード (A型) ビッグテイル (プラモデル) (ハセガワ 1/72 飛行機 限定生産 No.02278 )」です
●冷戦時代から長期に渡って運用されたアメリカ空軍の超音速高高度偵察機「SR-71A ブラックバード」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●1974年、アメリカ空軍が「SR-71」の「ECM(電子妨害)機」としての可能性を検討した際に製造したテスト機「SR-71A ビッグテイル」を再現した内容となっています。
・ この「ビッグテイル」は機体尾部に4m余りのテールコーンを装備、内部にECM機器と光学式のカメラなどを収納し電子機器装備の搭載量拡大を計画しました。
・ 当初、アメリカ空軍は全ての「SR-71」をビッグテイル化しようと考えており、1976年までに計36回の飛行試験を行いましたが、大幅な性能向上を実現できなかったため計画は破棄されています。
【 SR-71 ブラックバード (A型) ビッグテイル (ハセガワ 1/72 飛行機 限定生産 No.02278) プラモデルの内容 】
●「SR-71 ブラックバード」の派生型、テスト機「SR-71A ビッグテイル」を再現した組立てキット。
●ハセガワ社製「SR-71A ブラックバード」にレジン製のテールコーンパーツをセットしたデカール替えバリエーションキットになります。
●「SR-71A」は機体全体を上下に分割したパーツで構成、機首部、エンジン先端のスパイクコーン、エンジンノズル、尾翼は、別ブロック化したパーツで構成しています。
・ 機体上面の放熱スリットはパーツ上に凹ラインで再現、 機体全体にはスケール感を損なわぬようなパネルラインが凸モールドで再現しています。
●尾部に装備した「ビッグテイル」再現用の「テールコーン」は一体成型のレジン製パーツで再現
・ 微妙にカーブした形状を再現し、パーツ表面にはパネルラインなどを凹凸を交えたモールドで再現しています。
【 機首 】
●機首ノーズコーンは上下に分割したパーツ構成、ピトー管を含めた状態で再現しています。
【 エンジン 】
●エンジンは、先端のノーズコーン、エンジンノズル、エンジン部後端を別パーツ化して再現。
・ エンジン本体部分は機体胴体パーツと一体化して成型しています。
【 尾翼 】
●垂直尾翼は一体成型のパーツとなっています。
降着装置
●ランディングギアは脚柱、タイヤ、脚カバーなどをそれぞれ独立したパーツで構成。
・ ランディングギアは展開状態を再現しています。
・ 前脚部のダブルタイヤ、主脚部のトリプルタイヤの形状を再現しています。
【 キャノピー・コクピット 】
●キャノピーは3ピースのクリアパーツで再現、開閉状態を選択して組立てることができます。
●コクピットはバスタブ型の別ブロック化したパーツで構成、機体胴体部にコクピットブロックを挟み込む形で組立てます。
・ シート、操縦桿、計器盤を別パーツ化して再現しています。
・ 計器盤のメーター面、サイドコンソールのスイッチ類はデカールで再現しています。
【 SR-71 ブラックバード (A型) ビッグテイル (ハセガワ 1/72 飛行機 限定生産 No.02278) 塗装とマーキング 】
●組立説明書内に「アメリカ空軍」所属機1種の塗装例、マーキング例をモノクロでプリントしています。
・ 塗装の際に使用する塗料の種類も記載しています (Mr.カラー / 水性ホビーカラー)。
●塗装・マーキング例
・ アメリカ空軍 テスト機 「17959」 1974~76年
●マーキング図に応じたデカールが付属
・ 「USAF」「U.S. AIR FORCE」のロゴ、機体番号、国籍マーク、ステンシル類などを再現したデカールが付属しています。
【 SR-71 ブラックバード (A型) ビッグテイル (ハセガワ 1/72 飛行機 限定生産 No.02278) 製品仕様 】
●「SR-71 ブラックバード」のパーツ数 : 44 (1機分)
●パーツ成型色 : ブラック
●製品素材 : PS・レジン樹脂
●「SR-71 ブラックバード (A型) ビッグテイル」完成時のサイズ
・ 全長 : 506mm
・ 全幅 : 236mm
【 SR-71 ブラックバード (A型) ビッグテイル (ハセガワ 1/72 飛行機 限定生産 No.02278) パッケージ内容 】
・ SR-71 ブラックバード ×1
・ テールコーン ×1 (レジン製)
・ デカールシート ×1
・ 組立説明書 ×2
●2018年 パーツ追加、デカール替えバリエーション
●スポット生産品
【 ロッキード SR-71 ブラックバード」について 】
●戦闘機の実用高度を超える高高度の領域を、超スピードで飛来、素早く敵陣の内側に侵入し、敵の戦略情報を収集して偵察任務を行う事を目的として開発された「SR-71 ブラックバード」は、24000m以上の高空を、マッハ3以上の高速で飛行する能力を持っています。
●「SR-71 ブラックバード」のエンジンは「ブラット・アンド・ホイットニー J58」を左右の主翼に2基配置、前後に駆動するスパイクコーンにより空気の圧縮を調整し、マッハ3での飛行を可能にしています。
●ところが、マッハ3以上の飛行においては、空気との摩擦や空気自体の圧縮によって生ずる加熱により、機体表面の温度はおよそ300度を超えてしまい、この高熱を克服するために「SR-71 ブラックバード」には様々な工夫を凝らしています。
・ 機体の加熱を防ぐため、機体を構成する素材のおよそ90パーセント以上に特殊なチタン合金を使用、機体上面には放熱用のスリットを設け、機体外面の塗装には放熱効果を高めるため漆黒のフェライト系の塗料を用いています。
●また、高速での飛行を可能にした「SR-71 ブラックバード」の独特のフォルムは、同時にステルス効果を有すると言われています。
●1968年から1998年の長期にかけて運用された、「SR-71 ブラックバード」は、「ベトナム」や「ラオス」上空で17,300回に及ぶ危険な任務をこなし、過去4,000回にも及ぶミサイル攻撃をかわし、1機の被撃墜も記録されていない驚異の機体として知られています。
●2011年現在、この「SR-71 ブラックバード」のコンセプトを凌駕する機体は登場していませんが、偵察衛星の高度な進歩に伴い、「飛行」について特殊で高度な技術を必要とすることや、ステルス性を持つとはいいながらもレーダーによる撃墜は不可能ではないことによるリスク、さらに高速飛行を行うための機体の特殊性を担保するメンテナンスなどに膨大な費用を要することを勘案し、1989年に退役が決定、全機が退役してしまいました。
●第1線から退役したものの、偵察衛星ではカバーしきれない迅速な情報収集に本機の能力は今なお有用との声もあり、有事の際の状況に対応できるよう、一部の機体はモスボールされた状態で待機状態となっています。