陸上自衛隊 75式 自走155mm りゅう弾砲 バラキューダ付属
「陸上自衛隊 75式 自走155mm りゅう弾砲 バラキューダ付属 (プラモデル) (モノクローム 1/35 AFV No.MCT951S )」です
●陸上自衛隊の自走榴弾砲「75式 155mm自走榴弾砲」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット。
●陸上自衛隊第一線の自走榴弾砲として長きに渡り運用された「75式 155mm自走榴弾砲」を再現、巨大なマズルブレーキを装備した、迫力あるフォルムを再現した内容となっています。
●モノクローム製「陸上自衛隊 75式 自走155mm りゅう弾砲」にカモフラージュ用の「バラキューダ」シートをセットしたスポット生産品となります。
●「バラキューダ」シートは濃緑色で着色済みになっていますので、塗装をせずにそのまま「75式 155mm自走榴弾」を覆うようにして使用することができます。
【 陸上自衛隊 75式 自走155mm りゅう弾砲 バラキューダ付属 (モノクローム 1/35 AFV MCT951S) プラモデル概要 】
●砲塔や車体の主要部は一体成型のパーツを多用しながら、細部ディテールに関しては細分化したパーツとエッチングを交えた構成。
●砲身は金属製砲身とプラスチック製パーツの2種をセット、選択可能。
●各乗員ハッやは側面ドアは開閉状態を選択可能。
●ライトガード、各乗員ハッチのハンドルなどを再現したエッチングパーツが付属。
●履帯は、「75式 155mm自走榴弾砲」用のダブルピン履帯、履板1枚ずつに分割したプラスチック製の接着連結式。
●塗装例は陸上自衛隊仕様1種、部隊マークや車体番号などを再現したデカールが付属。
●「75式 155mm自走榴弾砲」の擬装状態を手軽に再現できる「バラキューダ」シートが付属。
【 陸上自衛隊 75式 自走155mm りゅう弾砲 バラキューダ付属 (モノクローム 1/35 AFV MCT951S) プラモデルの内容 】
●陸上自衛隊の自走榴弾砲「75式 155mm自走榴弾砲」を再現したプラスチックモデル組立キットです。
●砲塔や車体の主要部は一体成型を多用しながらも、細部に関しては細分化したパーツとエッチングパーツとを交えた構成で「75式 155mm自走榴弾砲」を再現、直線的なシルエットながら細かな構造の「75式 155mm自走榴弾砲」のディテール再現に重きを置いた内容となっています。
●「75式 155mm自走榴弾砲」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています。
■ 砲 塔
●平面で構成された「75式 155mm自走榴弾砲」の砲塔形状を再現、各部のハンドルは把手だけではなく、偽装用の小フックも別パーツ化して再現しています。
●「75式 30口径 155mm榴弾砲」の砲身は金属製砲身とプラスチック製パーツの2種をセット、選択して使用することができます。
・ プラスチック製の砲身は左右に分割したパーツで再現。
・ 「マズルブレーキ」は、左右に分割したパーツで再現、内部の仕切り板を別パーツ化しています。
・ 「防盾」は前後に分割したパーツで再現、「駐退復座装置」の先端部などは別パーツ化して再現。
・ 「防盾」は、完成後も上下に可動させることができます。
●砲塔は上下に分割したパーツで構成
・ 「上部ハッチ」「側面ドア」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます。
・ 「上部ハッチ」「側面ドア」のハンドルはエッチングパーツで再現。
・ 後部の各「収納箱」は前後に分割したパーツで再現、下部のステーはエッチングパーツで再現しています。
・ 「バスケット」は、本体と横のフレーム2本の各3パーツで再現。
・ 「ジェリカンラック」は前後に分割したパーツで再現、固定バンドはエッチングパーツで再現しています。
・ 「ジェリカン」(×2)が付属しています。
・ 「吊り下げフック」などを別パーツ化して再現。
・ 砲塔側面の「小フック」も別パーツ化しています。
・ 「車載工具類」は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています。
・ 「牽引ワイヤー」は、アイの部分はプラスチック製パーツ、ワイヤー本体は付属の金属製ワイヤーを使用して作製します。
●キューポラは一体成型のパーツで再現
・ 「ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます。
・ 装備する「M2重機関銃」は、本体、グリップ、コッキングハンドルの3パーツに分割して再現、「揺架」は別パーツとなっています。
・ 「銃架」は左右に分割したパーツで再現。
・ 「防盾」はプラスチック製パーツで再現。
■ 車体上部
●車体上部は、面構成の形状を持ち、エンジンを前方に配置した「75式 155mm自走榴弾砲」の車体レイアウトを再現、表面のパネルラインやエンジングリルのスリットなどを強弱を付けたモールドで再現しています。
●車体上部は一体成型となったパーツで再現。
・ 「操縦手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます。
・ 「ペリスコープ」は個別にパーツ化、シールド用の取り付け金具も別パーツ化して再現。
・ 各ハッチ類のハンドルを別パーツ化して再現、「操縦手ハッチ」のハンドルはエッチングパーツで再現しています。
・ 「前照灯」は、前後及びカバーに分割した3パーツで再現。
・ 「前照灯」は、本体とガラス部に分割したパーツで再現、ガラス部はクリアパーツで再現しています。
・ 「ライトガード」「ホーンガード」はエッチングパーツで再現。
・ 「トラベリングロック」は5パーツで構成、固定プレートの開閉及びトラベリングロックの起倒を可動させることができます。
・ 「牽引フック」は、ベース、フック本体、ピンなどの4パーツで再現。
■ 車体下部
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現、後部パネルは別パーツ化しています。
・ 「サスペンションアーム」「ショックアブソーバー」は別パーツ化して再現。
・ 「起動輪」「誘導輪」「転輪」は表・裏に分割したパーツで再現。
●後部パネルは一体成型のパーツで再現
・ 「後部ドア」は別パーツ化しています。
・ 「マッドフラップ」の上部はエッチングパーツ、下部はプラスチック製パーツで再現。
・ 「リール」は軸の部分を含めてエッチングパーツで再現、リールを受けるトレーやハンドルなどはプラスチック製パーツで再現。
■ 履 帯
●履帯は、接地部分にシェブロン状の滑り止めパターンが付いた「75式 155mm自走榴弾砲」用のダブルピン履帯を再現しています。
・ 履帯は、履板を1枚ずつ分割したプラスチック製パーツ、接着連結式履帯となっています。
■ エッチング
●ライトガード、各乗員ハッチのハンドル、ジェリカンの固定バンドなどを再現したエッチングパーツが付属しています。
■ アクセサリーパーツ
●アクセサリパーツが付属しています
・ 砲弾2種 ×各1
・ 薬筒 ×2
■ バラキューダ
●付属の「バラキューダ」シートは長方形の薄い軟質素材製のシート、そのまま使用することができますし、任意の形状にカットして使用することもできます。
・ シートには円弧状の切込みが入っていますので、少し手で揉み、立体感を出してから使用すると良いでしょう。
●「バラキューダ」シートは、実物の色に合わせて素材自体を着色していますので、塗装を行わなくても充分な雰囲気を演出することができます。
●シートのサイズ : 148×220mm
【 陸上自衛隊 75式 自走155mm りゅう弾砲 バラキューダ付属 (モノクローム 1/35 AFV MCT951S) 塗装とマーキング 】
●「75式 155mm自走榴弾砲」の塗装図・マーキングに役立つカラーのマーキングガイドが付属。
・ マーキングガイドには1種類の塗装例を記載塗、使用する塗料の種類も記載しています (Mr.カラー)。
●部隊マークや車体番号などのステンシル類を再現したデカールが付属
・ 付属のデカールで
陸上自衛隊 第7特科連隊 所属車輛
陸上自衛隊 富士教導団 特科教導隊 所属車輛
などを再現することができます。
【 陸上自衛隊 75式 自走155mm りゅう弾砲 バラキューダ付属 (モノクローム 1/35 AFV MCT951S) パッケージ内容 】
・ 75式 155mm自走榴弾砲 ×1
・ 金属製砲身 ×1
・ 金属製ワイヤー ×1
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ バラキューダ シート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
【 陸上自衛隊 75式 自走155mm りゅう弾砲 バラキューダ付属 (モノクローム 1/35 AFV MCT951S) 仕様 】
●「陸上自衛隊 75式 自走155mm りゅう弾砲」の完成時のサイズ
・ 全長 : 222mm
・ 全幅 : 84mm
・ 全高 : 72mm
●製品素材 : PS
●パーツ数 : 770点以上
●中国製
●2018年 バリエーション
【 陸上自衛隊 75式 155mm自走榴弾砲 について 】
●太平洋戦争時、日本軍の砲兵部隊は牽引式の火砲しか装備しておらず、機動力にも乏しかったため、砲兵火力の遥かに勝るアメリカ軍相手に苦戦しましたが、フィリピン戦において4両の「1式砲戦車」を装備した機動砲兵は機動力を活かしてアメリカ軍を翻弄する働きを見せました。
●このような戦訓をかんがみて、陸上自衛隊は発足当初から自走榴弾砲の装備を重視し、アメリカ軍から供与された「M44A1」や「M52A1」を運用していました。
●1950年代後半からは装備の国産化が進められるようになり、1960年代に入ると「60式装甲車」「61式戦車」などの国産車両を開発、しかし開発に時間がかかり生産コストも高くなる自走榴弾砲の開発は後回しになってしまいます。
●1960年代の国産車両の開発は、個々の車両の開発ノウハウを獲得するという意味が強く、国産車両として世界レベルへと追い付き、さらに日本独自の技術が発揮されたのが1970年代に登場した車両でした。
●この1970年代に進められた国産車両開発では、自走榴弾砲についても進められており、当時のアメリカ軍の装備体系を反映して、連隊戦闘団が運用する「74式 105mm自走榴弾砲」と、師団が運用する「75式 155mm自走榴弾砲」の2種の車両が誕生しました。
●この「74式 105mm自走榴弾砲」と「75式 155mm自走榴弾砲」とは、開発時期がほぼ同一で、一部の部品も共通化が図られていましたが、車格などが全く異なる車両であり、その後の装備体系の見直しを経て「74式 105mm自走榴弾砲」は20両の生産にとどまりました。
●「75式 155mm自走榴弾砲」は、国産の「75式 30口径 155mm榴弾砲」を装備、当時としては珍しく自動装填装置を搭載しているのが特徴でした。
●この自動装填装置は、ドラム状の弾倉に9発の砲弾を収納、この砲弾を自動で装填し、装薬に関しては手動で装填する方式になっています。
●この自動装填装置により、「75式 155mm自走榴弾砲」は毎分6発という発射速度を発揮、最大射程距離は19kmに達し、当時としては極めて優秀な性能を持っていました。
●「75式 155mm自走榴弾砲」は201両を生産、冷戦時代における陸上自衛隊の北方重視の方針から、北海道に展開する「第2師団」「第5師団」「第7師団」「第11師団」の4師団に集中配備され、本州では「富士教導団」に少数が配備されたに過ぎませんでした。
●生産数からも分かるように、「75式 155mm自走榴弾砲」は陸上自衛隊の装備として戦車と並ぶ「顔」のような存在であり、他にも「M110 203mm自走榴弾砲」などを装備していた「北部方面隊」の特科火力の大きさは陸上自衛隊の誇りでもありました。
●しかし、1980年代中期頃になると、自走榴弾砲の性能として射程距離の長さが重要視されるようになり、登場当時は良好な性能だったものの、30口径という火砲を搭載した「75式 155mm自走榴弾砲」の旧式化は逃れ得ない状況となります。
●陸上自衛隊において、「75式 155mm自走榴弾砲」の延命策として砲を換装する方法も検討されましたが、一時的な対処に過ぎないことから後継の「99式 155mm自走榴弾砲」へと更新することを決定、「75式 155mm自走榴弾砲」は2016年で全車退役しています。
●「75式 155mm自走榴弾砲」は、「74式 105mm自走榴弾砲」に続く国産の第2弾の自走榴弾砲として登場しながらも、当時としては優秀な性能により陸上自衛隊の一時代を牽引し、自走榴弾砲開発技術と特科部隊の運用方法の確立に大きく寄与した存在となったのです。