Pkw.K1 キューベルワーゲン 82型
「Pkw.K1 キューベルワーゲン 82型 (プラモデル) (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.001 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の野戦小型乗用車「キューベルワーゲン 82型」を1/48スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●ドイツ軍を代表する小型車両となる「キューベルワーゲン 82型」を再現、生産性を重視しながらドイツ的デザインを採り入れ、直線を基調とした独特のスタイルを表現した内容となっています【 「キューベルワーゲン 82型」について 】
●ドイツ軍は、1935年に再軍備化を開始、その軍備拡張に伴う機械化の促進として民間から徴用された車両が用いられましたが、直ぐに「アインハイツ計画」による規格化された統制型車両が登場します
●この統制型車両は、車両を「野戦乗用車」「兵員車」「トラック」などへと区分し、その中を「軽」「中」「重」へと更にクラス分けが行われていました
●しかし、この「アインハイツ計画」によって登場した車両は、平時に開発された車両として高性能ながら複雑な機能を持つものが多く、生産コストの点から好ましくないものとなりました
●一方、ドイツでは「ヒトラー」を筆頭として1つの家族に1台の車両を保有するという国民車計画が進められており、「ポルシェ」社によりモノコック式のボディを採用した低価格な小型車「フォルクスワーゲン」が1938年に誕生します
●この「フォルクスワーゲン」は早速、軍用へと転用され、同車をベースに野戦用として新たなボディへと変更された「キューベルワーゲン 82型」が開発されました
●この「キューベルワーゲン 82型」は、ボディ形状がプレス加工を多用したオープン式の箱型へと変更され、同車は軽量かつ生産性の優れた車両として高い評価を獲得しました
●「キューベルワーゲン 82型」の登場により、それまでの「アインハイツ計画」による「野戦乗用車」の「軽」と「中」クラスは「キューベルワーゲン 82型」へと全面的に変更されるようになり、同車は5万台と大量に生産、ドイツ軍の小型車両の代名詞的存在となります
・ 「キューベルワーゲン」とは、「キューベルワーゲン 82型」の固有名詞ではなく、本来は「野戦乗用車」の「軽」と「中」クラスなどに用いられた総称でした
●「キューベルワーゲン 82型」は、小型軽量の車両としてその軽便さと取り扱いの容易さが将兵からの好評を得て各戦線で活躍、熱砂の北アフリカから酷寒のロシアの地まで「キューベルワーゲン 82型」は常にドイツ軍兵士と共にあったのです
【 「Pkw.K1 キューベルワーゲン 82型」のキット内容について 】
●このドイツ軍の「キューベルワーゲン 82型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●傑作キットとして名高いタミヤ社製1/35スケール「Pkw.K1 キューベルワーゲン 82型」をベースとしながら1/48スケールに沿って再構築、プレス式の車体構造、シートの革張りの表現、幌の質感など、タミヤミリタリーミニチュアシリーズで培われた模型造形技術が凝縮された内容となっています
●パーツは、スケールに沿って省力化が行われ、パーツ同士の合いも良好、モールドもタミヤらしいメリハリのあるシャープな彫刻で、1/48スケールならではの精密感溢れる小粒な模型を「楽しむ」ことができるでしょう
●デカールは、ドイツ空軍所属以外にドイツ国防軍(陸軍)所属車両も含まれていますので、1/48スケールの飛行機モデルと並べたり、戦車モデルとの組み合わせ、そしてジオラマ展開など、様々な模型シーンの演出に役立つ小型車両アイテムとなります
●「キューベルワーゲン 82型」は、「車体下部」をベースとして、「内装」「車体上部」の各構造物及び各パネルを積み重ねて行く構成となります
【 車体上部 】
●車体上部は、各パネルを貼り合わす箱組み方式となっています
・ 前部の両サイドのドアは別パーツで開閉状態が選択できます
・ 前照灯は前後分割式で、管制カバーが付いた状態を再現
・ ノテックライト、ホーン、シャベルなどがパーツ化
●フロントウィンドーは、クリアーパーツとなっており、枠の部分はモールドにて再現
●折畳んだ幌のパーツが付属しています
・ 幌は、幌本体と左右の支柱の3パーツで構成されています
【 内 装 】
●内装はフロア部分が再現された車体下部パーツに座席などを取り付ける構成となっています
・ フロア部分には特徴的なスノコ状のパターンが彫刻
・ 各座席は1パーツで構成され、表面には革貼りが表現されています
・ 各レバー類は、ドライブシャフトカバー部に一体成型
【 車体下部 】
●車体下部は前後分割式で、フェンダーが一体成型されています
・ サスペンションなどの足周りは車体下部パーツに一体成型され、前部のステアリングゲージのみが別パーツとなります
・ 前後の足周り部分のカバーがパーツ化
・ ステアリングは固定式です
●各タイヤは、本体と裏面内側との2分割式です
【 フィギュア 】
●ドイツ空軍のパイロット1体と空軍士官1体の合計2体のフィギュアが付属しています
・ 出撃前のブリーフィングを行っているシーンを再現
・ 服の皺の表現はスケールに沿っており、ポケットやベルトなどの細部は繊細かつシャープにモールドされています
・ フィギュアは、頭部、胴体、両腕のパーツ構成です
●パイロットのフィギュアは、立った姿勢で地図などを広げて眺めているポーズです
・ 服装は、「カバーオール」を着用、飛行ブーツを履き、救命胴衣及び落下傘を付けている姿です
●空軍士官のフィギュアは、立った姿勢でパイロットが広げている地図を見ているポーズとなっています
・ 服装は、「カバーオール」を着用、通常の短靴を履いた姿です
●フロントウィンドーを再現するクリアーパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「キューベルワーゲン 82型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ ドイツ空軍第3戦闘航空団 (フランス / 1944年6月)
・ ドイツ空軍所属 (東部戦線 / 1944年)
・ ドイツ空軍第53戦闘航空団 (イタリア / 1944年5月)
・ ドイツ国防軍(陸軍)所属 (イタリア / 1944年)
●説明書の塗装例に基づく、部隊マーク、ナンバープレート、輸送表示などを再現したデカールが付属しています
●2003年 完全新金型