ドイツ ケーリアン対空戦車
「ドイツ ケーリアン対空戦車 (プラモデル) (GSIクレオス 1/35 ミリタリーシリーズ No.MV007 )」です
●第二次大戦後半、ドイツ本土爆撃に対向するために戦闘機部隊を全戦から引き抜かれてしまったドイツ空軍は戦場上空の制空権を失ってしまい、ドイツ軍地上部隊、特に西部戦線での連合軍の「ヤーボ」と呼ばれる戦闘爆撃機による地上攻撃に悩まされました
●地上戦闘では連合軍戦車に対して常に優勢な戦いをしていたドイツ戦車部隊も空からの攻撃には脆弱でした
●このため、ドイツ軍は数種類の戦車部隊と行動を共にする自走式の対空車輌を開発しています
●戦車部隊に随伴するためには、車体は主力戦車と同一である事が望ましく、ビルベルヴィントやオストヴィントと呼ばれるⅣ号戦車をベースとする対空車輌が配備されました
●戦争後半、より高性能のパンター戦車連隊に配備されるようになると、Ⅳ号ベースの対空自走砲では能力的に劣るために1943年12月にパンターの車体に3.7cm43式高射機関砲を連装で搭載した対空戦車の開発が決定されました
●これが「ケーリアン」と呼ばれる対空戦車で、それまでの対空自走砲と違って主砲は完全掩蔽装甲砲塔に搭載され防御力が格段に向上しました
●ケーリアンは、実際にはパンターD型に木製のモックアップ砲塔を搭載した検討用の車輌が1輌作られましたが、5.5cm連装対空機関砲を搭載したタイプ案もあったために、結局は生産されることなく終わってしまった幻の車輌です
●この「ケーリアン対空戦車」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組み立てキット
●2連装砲塔を装備した砲塔をはじめ、ハッチ、エンジン上部のファン、各種工具、転輪などを克明にデティーリングしています
●連装砲は可動させる事が可能
●キャタピラは連結組立式