クルセーダー Mk.1
「クルセーダー Mk.1 (プラモデル) (イタレリ 1/35 ミリタリーシリーズ No.6432 )」です
●「クルセーダー Mk.1」です
●第2次世界大戦時におけるイギリス軍の「巡航戦車 クルセーダー Mk.1」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●北アフリカ戦線初期において枢軸国軍との激戦を繰り広げた「クルセーダー Mk.1」を再現、地を這うような低いシルエットの車体にソロバン型の砲塔を搭載、前方に銃塔を装備したスタイリッシュかつクラシカルなフォルムを再現した内容となっています
・ 「クルセーダーMk.1」の「初期仕様」のタイプを再現しています【 「巡航戦車 クルセーダー Mk.1」について 】
●1930年代中頃、イギリス陸軍はそれまでの軽戦車と重戦車を主体とした戦車体系を見直し、「軽戦車」「巡航戦車」「歩兵戦車」という3つのカテゴリーに区分して戦車開発を行うことを決定します
●「巡航戦車」は、追撃用として速度性能を重視した戦車であり、その分装甲は薄く、1930年代後半に開発された「巡航戦車 Mk.1/2」と「巡航戦車 Mk.3/4」の最大装甲は15mm程度でした
●1939年、戦争の気運が高まると、イギリス陸軍はこのような巡航戦車の弱い装甲では実戦にそぐわないとして最大装甲を30mm厚とすることを指示、既存の車両は追加装甲を装着してその装甲厚へと引き上げられました
●一方、「巡航戦車 Mk.1/2」と「巡航戦車 Mk.3/4」の後継車両として大型巡航戦車「巡航戦車 Mk.5 カビナンター」の開発が開始されましたが、兵器メーカーである「ナッフィールド」社は自社開発により「巡航戦車 Mk.5 カビナンター」を大型化した「巡航戦車 Mk.6 クルセーダー」を1939年に生み出します
●1940年、独仏戦が開始されると、フランスへ派遣されていたイギリス軍が装備していた「巡航戦車 Mk.1/2」と「巡航戦車 Mk.3/4」は装甲の薄さという欠点を露呈、更にその後継の「巡航戦車 Mk.5 カビナンター」はエンジンの冷却システムに重大な欠点を抱えることとなり、巡航戦車として将来性を見込めるのは「巡航戦車 Mk.6 クルセーダー」のみとなります
●「巡航戦車 Mk.6 クルセーダー」は、「巡航戦車 Mk.1/2」と「巡航戦車 Mk.3/4」よりも装甲を強化、クリスティーサスペンションの採用により高い機動性能を擁していました
●主砲には、当時のイギリス戦車の標準装備である「2ポンド砲」を装備、この砲は口径40mmの砲として装甲貫通能力は優秀でしたが、榴弾が用意されていないことから、対人目標に対しては威力に乏しいのも事実でした
●同車の最初の量産型である「クルセーダー Mk.1」では、車体前方に銃塔を装備、ただし、この銃塔は換気装置がないことにより機銃の燃焼ガスによって乗員に深刻なダメージを与える危険性を持ち、実戦での有効性も低いことから「クルセーダー Mk.1」の後期、及び「クルセーダー Mk.2」では廃止されています
●「クルセーダー Mk.1」は、1941年の北アフリカ戦線から実戦に投入、機動力に優れた同車は砂漠の戦場でその能力を発揮、同戦線初期におけるイギリス戦車部隊の主力となって活躍しました
●しかし、前述のように主砲である「2ポンド砲」が対人目標への威力が乏しく、対戦車砲や高射砲相手に苦戦をしています
●また、装甲は強化されてはいたものの、ドイツ軍の「3号戦車」や「4号戦車」の火力の前では充分とは言えず、戦車戦においても不利な戦いを強いられました【 「クルセーダー Mk.1」のキット内容について 】
●このイギリス軍の巡航戦車「クルセーダー Mk.1」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●クリスティーサスペンションの足周りはその構造を再現するために細分化されたパーツ構成となっているものの、イタレリ社の現行フォーマットに則り全体のパーツ数は抑えられ、「クルセーダー Mk.1」の特徴となる各部のリベットがシャープな彫刻で再現された内容となっています
●「クルセーダー Mk.1」の「初期仕様」のタイプが再現されており、車体前方に銃塔を装備、転輪はホイールカバーが付けられ、サイドスカートは「巡航戦車 Mk.3/4」と同じものとなる後部が大きいタイプが装着されています
●「クルセーダー Mk.1」は「砲塔」「銃塔」「車体上部」「車体下部」の4ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●「2ポンド砲」の砲身は、一体成型となっており、砲口部分は別パーツです
・ 同軸機銃もパーツ化
・ 防盾は1パーツで再現
・ 防盾(砲身)は、完成後も上下可動式とすることができます
●砲塔は上下分割式で、前面パネルは別パーツです
・ 前面パネルは本体と、防盾基部との2パーツで構成
・ 前部の視察口は開口処理されています
・ 上部ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
【 銃 塔 】
●銃塔は上下分割式で、前面パネルは別パーツです
・ 上部ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 機銃の防盾は1パーツで構成されています
・ 防盾は、完成後も上下可動式とすることができます
・ 銃塔は左右旋回が可能です
【 車体上部 】
●車体上部はフェンダーを含めて一体成型されています
・ フェンダーの前部は別パーツです
・ 前照灯とライトガードがパーツ化
・ 車載工具類は固定具が一体成型されています
・ フェンダー上の雑具箱は各1パーツで構成
・ 牽引ワイヤーは、アイの部分とワイヤー本体とが一体成型でパーツ化
・ サイドスカートは、各ブロックごとにパーツ化されています
【 車体下部 】
●車体下部は床面と側面内側とが一体成型されており、これに前後面、側面外側のパネルを貼り付けます
・ クリスティーサスペンションのコイルスプリングがパーツ化されており、側面の内側と外側との間に装着させます
・ サスペンションアームは別パーツにて再現
・ 転輪は左右分割式で、ホイールカバーは別パーツです
・ 起動輪、誘導輪は左右分割式です
【 履 帯 】
●履帯は、ラバー製のベルト式履帯が付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「クルセーダー Mk.1」のマーキングとして、イギリス陸軍のイギリス本土仕様と北アフリカ戦線仕様の2種の塗装例と4種のマーキング例が説明書に記載されており、国籍マーク、部隊マーク、車台番号などを再現したデカールが付属しています