Sd.Kfz.182 キングタイガー ヘンシェル砲塔
「Sd.Kfz.182 キングタイガー ヘンシェル砲塔 (プラモデル) (ドラゴン 1/35 '39-'45 Series No.6208 )」です
●「Sd.Kfz.182 キングタイガー ヘンシェル砲塔」です
●第2次世界大戦後期におけるドイツ軍の重戦車「キングタイガー」を1/35のスケールで再現したプラスチックモデル組立キットで、その「ヘンシェル砲塔型」を再現した内容となっています【 「Sd.Kfz.186 キングタイガー」について 】
●「キングタイガー」は、「タイガー 1」の火力強化型として「タイガー 1」が試作段階の時期から開発が行なわれました
●1943年11月に最初の試作車が完成、この試作車と初期の量産車の50両は曲線形の「ポルシェ型砲塔」が装備されていましたが、生産性と防御力の観点から、それ以降は角形の「ヘンシェル型砲塔」に変更されています
●この「ヘンシェル型砲塔」を装備した「キングタイガー」は1944年6月から生産が開始、以後、ドイツ戦車の常として、生産性の向上や部品の共有、そして部隊での利便性などから、生産の時期により数々の改修が行われながら生産が続けられています
●同車は、当時としては最も装甲貫通能力が高い「88mm戦車砲KwK43」を搭載、砲塔前面装甲は180mm厚、車体前面装甲は150mm厚と、破格の攻撃力と防御力を誇り、まさに最強の戦車となりました
●ただし、弱点はエンジンとトランスミッションの駆動系で、「キングタイガー」の68トンにもなる重量を動かすために負荷が大きく、長距離の自走時において火災が発生したり、戦闘行動時の負担でトランスミッションや最終減速装置(起動輪のデファレンシャル)が故障してしまうことが頻繁に発生しました
・ 「キングタイガー」といえば、機動力が低いというイメージが浮かびますが、通常走行時の速度は低いものでは有りませんでした
・ 問題は、その大重量から発生する戦略的機動力の低さで、故障した場合の牽引作業は中戦車とは比較にならず、軟弱な路面では走行に支障が有り、渡河する場合の橋梁の強度にも考慮しなければなりませんでした
●「キングタイガー」は、1945年3月までに489両が生産、最強の戦車として連合軍に対して奮戦し、「アルデンヌ戦」、「ハンガリー戦」、「ベルリン戦」など、ドイツ軍の大戦末期の戦いにおける機甲部隊の中核として姿が見られ、そのドイツ軍の最期を共にしたのでした【 「Sd.Kfz.182 キングタイガー ヘンシェル砲塔」のキット内容について 】
●この「キングタイガー ヘンシェル砲塔型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●「キングタイガー」の「ヘンシェル砲塔型」をシャープに再現、分厚い装甲の接合面や溶接跡など同車の特徴が表現された内容となっています
●また、最近の同社のニューキットと比べるとパーツ数が少なく、パーツが集中している足周りを除くと比較的容易に形とすることができるでしょう
●「キングタイガー ヘンシェル砲塔型」は、砲塔、車体上部、車体下部、車体後部の4ブロックで構成されています
●砲身は、マズルブレーキも含めて左右分割式となっています
●防盾は、分割式のタイプが付属しています
・ 防盾先端のボルトを固定するワイヤーがモールドで再現されています
・ 防盾(砲身)は上下可動式です
●砲塔は、上部、下部、前部の3分割式となっています
・ 砲塔上部パーツには、各部の溶接跡が表現されています
・ 装填手ハッチは別パーツで、開閉状態を選択できます
・ 後部のエスケープハッチは、裏側のディテールが再現され、開閉状態が選択できます
・ ベンチレーターは、通常のベンチレーターの状態と、防水カバーが付いている状態との2種類が付属、選択して使用します
・ 上部に存在する「Sマイン」発射器は別パーツで、発射口の開閉状態が選択できます
・ 車長キューポラは砲塔とは別パーツとなっています
・ 車長ハッチは別パーツで、開閉状態を選択できます
●車体上部は、一体成型となっており、装甲板の溶接跡などが表現されています
・ 前方機銃のターレットマウント部は別パーツにて再現
・ 前部のベンチレーターと操縦手用のペリスコープガードは2種類が付属しており、選択して使用します
・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチは別パーツで開閉状態が選択できます
・ エンジングリルの点検ハッチは別パーツです
・ エンジングリル部のメッシュ、及び手榴弾除けのメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています
・ サイドフェンダーは最前部以外は一体成型で、フェンダーの取り付け穴、フックが表現されています
●車体下部はバスタブ式に一体成型されています
・ サスペンションアームは別パーツです
・ 転輪は左右分割式で、ハブの部分は別パーツとなっています
・ 履帯は、1枚ずつが分割された接着連結式履帯が付属しています(マジックトラックではありません)
●車体後部は、車間表示灯などが一体成型されています
・ 排気管の装甲カバーは、2種類が付属しており、選択して使用します
●マーキングは、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第505重戦車大隊(ロシア / 1944年)
・ SS第501重戦車大隊(アルデンヌ / 1944年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊記号、車体番号などを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製