ドイツ 2号戦車L型 ルクス 増加装甲型 (第4装甲偵察大隊仕様)
「ドイツ 2号戦車L型 ルクス 増加装甲型 (第4装甲偵察大隊仕様) (プラモデル) (アスカモデル 1/35 プラスチックモデルキット No.旧35-006 )」です
●「ドイツ 2号戦車 L型 ルクス 増加装甲型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組み立てキット
●ドイツ戦車らしいデザインの傾斜した装甲と大型転輪を装備した偵察戦車「2号戦車L型 ルクス」を再現、その「小型のパンター」とも比喩されるスパルタンなフォルムは小型の車両ながら存在感のある内容となっています
●同社「ドイツ 2号戦車L型 ルクス (後期型)」のバリエーションキットで、「第4装甲偵察大隊(第4戦車師団)」で見られた、追加装甲が施されたタイプをモデル化しています
●第2次世界大戦前のドイツの再軍備化にあたり、偵察任務及び主力戦車の補助の位置にあった「2号戦車」でしたが、最高速度は40km/hと、「3号戦車」、「4号戦車」と同程度の機動力でしたので、偵察用の戦車としては性能が不足していました
●そこで、大戦勃発前の1939年4月に、機動力を重視した新型の偵察戦車の開発が命令されます
●ただし、開発するメーカーは、戦局による「3号戦車」、「4号戦車」の改良などに忙殺され、補助車両的な偵察戦車の開発は遅々としたものでした
●結局、試作車が完成したのは1942年4月で、「2号戦車L型 ルクス」として制式採用されます
●この「2号戦車L型 ルクス」は、それまでの「2号戦車」系列とは全く異なる設計となっており、傾斜した装甲で構成されて最大装甲厚は30mm、主武装は「20mm 機関砲KwK38」を装備していました
●また、大型転輪を千鳥式に装備、トーションバーサスペンション、大型のショックアブソーバー、そして幅広の履帯により良好な機動力を発揮、最高速度は60km/hと、当時の戦車としては極めて良好な機動性能で、偵察戦車として
●しかし、偵察任務に生産コストが高い装軌式車両を使用するには、当時のドイツでは厳しいものがあり、100両が作られた時点で生産が中止され、計画された武装強化型の開発もキャンセルされました
・ 偵察任務は、8輪装甲車などの装輪式装甲車、及び「Sd.kfz.250/9」などの半装軌車両が中心となって行きます
●生産された「2号戦車L型 ルクス」は、主に第4戦車師団及び第9戦車師団の装甲偵察大隊に配備され、第4戦車師団(第4装甲偵察大隊)では、防御力を強化するために追加装甲が施されていました
●この「2号戦車L型 ルクス 増加装甲型」を再現したプラスチックモデル組み立てキット
●タスカによる高い成型技術により、「2号戦車L型 ルクス」の細部のディテールが再現されており、砲塔の溶接跡、複雑な形状の転輪、装備品などもシャープ且つ繊細なモールドにより表現されています
●また、パーツ数は適度な点数となっており、同社らしくカッチリとした造りで組み易い内容となっています
●砲身及び同軸機銃は一体成型となっており、スライド式金型により砲口、銃口が開口処理されています
・ 砲身部分の砲身交換用の滑り止め部分が段差により表現
・ 機関砲と同軸機銃は、砲尾、機関部もパーツ化されています
・ 砲身は、防盾部分に内蔵させるポリパーツにより上下に可動します
●防盾部分は、防盾本体、砲身基部の装甲スリーブ上下パーツの3分割式となっています
・ 装甲スリーブ上部の放熱口もモールドされています
●砲塔部は、各装甲板を組み合わせる箱組み方式です
・ 砲塔後部ハッチは開閉可動式です
・ 砲塔上部の回転式ペリスコープは別パーツとなっており、自由な角度で固定することが可能
・ 車長ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 砲塔側部のジェリカンラックは、プラパーツにて再現、ジェリカンが付けられている状態のパーツと、ジェリカンの無いラックのみの状態のパーツが用意されています
・ 砲塔内部の座席もパーツ化されています
●車体上部は、前部及びフェンダー、戦闘室、エンジングリル部の3ブロックで構成されています
●前部及びフェンダーは、前後のマッドフラップが別パーツとなっています
●戦闘室は、各装甲板を組み合わせる箱組み方式となっています
・ 前部ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 前部の装甲バイザーは別パーツで、開閉状態が選択可能です
・ アンテナ基部は、ポリキャップにより可動します
・ 戦闘室前面の誘導輪の一部を並べた追加装甲は4分割式となっており、再現する車両によって構成するパーツを変更します
●エンジングリル部は、側部の吸気口も含めて一体成型されています
・ エンジン点検ハッチは別パーツとなっています
・ 吸気口部分のメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています
●車体下部は、各装甲板を組み合わせる箱組み方式となっています
・ サスペンション部は、実車通りトーションバーが再現され、バーの先端部のみを車体反対側の部分接着することにより、上下方向に可動します
・ 起動輪、誘導輪、転輪は、内蔵させるポリパーツによって可動できます
・ マフラーは4パーツで構成され、排気口も開口処理されています
・ 車体前部に取り付けられた追加装甲は1パーツで構成
●履帯は、接着及び塗装が可能な素材によるベルト式となっています
・ 側面の履帯ピンの凹みもモールドされています
●吸気口のメッシュ、スターアンテナなどを再現するエッチングパーツが付属
●アクセサリーパーツが付属しています
・ ジェリカン ×4
・ 砲弾ケース ×2
・ 木箱2種 ×各1
・ バケツ ×1
●戦車兵のフィギュアが2体付属しています
●フィギュアは2体共に戦車長が表現されており、キットにはどちらかを選んで使用します
・ フィギュアのポーズは、ハッチ周囲を持っている状態となっています
●フィギュアは、帽子、頭部、足を含む胴体、両腕の5パーツで構成されています
●フィギュアの1体は、リードグリーンのデニム搭乗服を着用しており、「規格帽」を被っています
・ フィギュアは、両手でハッチ周囲を持っているポーズです
●フィギュアの1体は、戦車兵用のツナギ服を着用し、将校帽を被っています
・ 革製の手袋を着用、襟に地図を挟んだ状態となっています
・ フィギュアは、片手でハッチ周囲を持ち、もう一方の手は胸元に置いているポーズです
●マーキングは、7種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第4装甲偵察大隊 第2中隊 12号車
・ 第4装甲偵察大隊 第2中隊 14号車
・ 第4装甲偵察大隊 第2中隊 17号車
・ 第4装甲偵察大隊 第2中隊 21号車
・ 第4装甲偵察大隊 第2中隊 41号車
・ 第4装甲偵察大隊 第2中隊 本部付き車両
・ 第4装甲偵察大隊 第2中隊 本部付き車両
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製